Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

カメラマガジン:悩まさないで…

2008年02月19日 00時01分00秒 | 写真・カメラ
またまた「カメラマガジン No.6」ネタで恐縮です。
57頁の最上段にズミルックス35mm2本が小さな写真と共に載っています。左側は明らかで、ASPH.とあって、「1990年~現行」とありますから、明らかに間違いですね。1990年に出たのは研削非球面2面を使ったAsphericalで、プレス非球面1面のASPH.になるのは1994年からです。もっとも、この大きさでこの印刷では、通称「二枚」と現行の「写りの差」は区別できないでしょうけど。
悩ましいのは、右側の球面ズミルックスで、「1966年~1990年・初代改良型」とキャプションが付いています。12504フード用の鏡筒になったのは1966年から、らしいのです。が、このタイプは大きく二つに分けられるのはご存知の通りで、無限遠ストッパーのついている通称「黒パッチン」と付いていないタイプに分けられるのは有名な話ですよね(中古価格も前者なら30万円弱で後者よりも10万円程度お高くなっています)。で、私がライカを始めた20世紀の終わり頃にもチタンの球面ズミルックスの新品が売られていた記憶がありますから、12504用のズミルックスが1990年で終わりの訳はない(と思います)。しかも、モノの本に「後期型」と書いてあることが多いこのタイプに「初代改良型」とわざわざ書いているのですから「黒パッチン」タイプなのかなァと推測しますが、それが24年間の長きに亙り1990年まで作られていたとは考えにくい。やはり、HOVEの本を買わないとダメですかねェ。
高利貸のアマチュアでもここまで悩むんだから、曲がりなりにもカメラ雑誌の編集者で『カメラ、写真の情報が、今回もぎっしり詰まってますよ。』と云うのなら、ビシっと考証してから記事にしてよね。気になって眠れないジャンか(笑)