リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

のんびりしたりあわてたりの金曜日

2016年12月16日 | 日々の風の吹くまま
12月16日(金曜日)。晴れ。朝の気温はマイナス12度。もしかしたらルーフデッキの雪が
カチカチに凍っていて、上を歩けるかもしれないな。堅雪渡りと言って、雪国の「子供の情
景」。もっともワタシが育った釧路ではマイナス2桁の寒さが続くころはほとんど雪が降らな
いので、学校のグラウンドにスケートリンクを作って昼休みや放課後、冬休み中とみんなス
ケート三昧で、春が近づく頃になってべちゃ雪が降り出すことが多かった。冬の間に深くま
で凍った地面が解けると子供の長靴がずぼっと埋まって抜けなくなってしまうほど深いぬか
るみ。北海道だけど「雪国」じゃなかったってことか・・・。

朝イチのメールチェックをしたら、あちゃ、仕事。それも2つ。送信時刻は日本時間で金曜日
の午後9時半。金曜日だというのにまだ帰れないなんてかわいそう。2つ目のメールはもう
終電に飛び乗らなければならない時間で、年末とはいえブラック企業化していないといいけ
どな。長い付き合いのコーディネータさんからこういうメールをもらっちゃうとむげに断れなく
なるのがワタシ。ま、ワタシの担当になっている客先のことだし、がんばればクリスマスイヴ
までには納品できそうだから、今年の仕事納めということで2件とも引き受けてしまうか・・・。

でも、今日はすごく気持がいいので、まずはシーツや枕カバーの洗濯を始めて、のんびりだ
らだらしているカレシのそばで国内向けのクリスマスカードを書き上げたから、ワタシものん
びりしよっと。気温は正午を過ぎてもマイナス5度だけど、リビングに日が差すと暖房がいら
ないくらい暖かいので、陽だまりのロッキングチェアに収まってのんびり。午後遅くに注文し
てあったスモークサーモンやイクラが届いたので、ロビーに降りて行って受け取った大きな
箱を氷点下すれすれのバルコニーにおいて、とんぼ返りで郵便を出しに・・・。

でも、あたふたしたせいか、そのままスーパーに回って買い物をしたら、バッグにクレジット
カードのケースがない!ああ、デスクに置き忘れたぁ。携帯でカレシにカードケースを持って
来てぇ。街中の住まいはこんなときに便利で、5分ほどでカレシが現われて無事に買い物を
済ませたけど、これっていわゆる「シニアモーメント」かなあ?いやいや、時節柄あたふたと
忙しいせいだろうと思う(思いたい)けど、果たして真相のほどはいかに。まあ、忙しいから
考えてる暇なんかないけど・・・

もう要ダイエットの予感が・・・

2016年12月15日 | 日々の風の吹くまま
12月15日(木曜日)。高曇りの空だけど、川面に沿ってかかった霧の向こうで日の出。
 

カッキ~ンと冷え込んで、最低気温マイナス6度。平年より8度も低いそうだけど、80年代
の初めもこのくらい寒い冬だったような。地球は丸いから、たぶん一種のサイクルなんだろ
うと思うけど、ダウンタウンのオフィスに出勤する途中で港から吹き上げて来る体感温度マ
イナス30度の風でイアマフからはみ出していた耳たぶの先が凍傷になって、何か痒いなあ
と思っているうちにかさぶたになって、ある日ぽろっと取れたっけ。それで初めて凍傷だった
とわかったんだけど、そのくらい寒かった。

今日はカレシの英語教室の最終日なので、別の部屋で同時にやっている中級の英語教室
と合同で、長いテーブルにめいめいが持ち寄った郷土料理やスイーツをずらりと並べてポッ
トラックパーティ。参加者は99%アジア人で、中国語や韓国語が飛び交う中で日本語が聞
こえたような気もする。カレシは生徒さんたちには名前じゃなくて「ティーチャー」と呼ばれて
いる。生徒さんのほとんどが年配者なので、カナダでは名前で呼んでいいんだといくら説明
しても、「先生」と呼ぶ母国での習慣からはなかなか抜けられないものらしい。まだ初級の
上なので話はすんなり通じないけど、みんな陽気ないい人たち。「これはティーチャーの奥
さんに」とチョコレートやキャンディーをプレゼントされて、うれしいけどつい「ああ、ダイエット
しなきゃダメかなぁ」と思ったしまったワタシ・・・。
  
  いつのまにかチョコレートの山・・・

出かける予定がなかったきのうのうちに日本のお客さんや家族、友だちへの「お歳暮」の宅
配を頼んだり、クリスマスカードを書いたりと、ねじり鉢巻の追い込み作業をしておいたおか
げで、海外向けは発送準備完了。帰って来て着替えもせずにカレンダーやカードの束を抱
えて向かいの郵便局へ駆け込んだら、わっ、行列。封筒の束を持った人たちが何人もいて、
まだ紙のカードを送る人たちもいるってことで、特に最近はいろんなところでけっこうレトロっ
ぽくなって来ている感じ・・・。

クリスマスはお金がかかるね

2016年12月13日 | 日々の風の吹くまま
12月13日(火曜日)。晴れ。朝の気温はマイナス5度だって。でも主要道路は除雪が行き
届いているようで、特に問題はなさそう。カレシの車に便乗して行って、メトロタウン駅から
電車でグランヴィル駅。ネスプレッソのブティックでエスプレッソマシン用のカプセルを買って、
地下鉄でオークリッジへ。まずGodivaでチョコレートを買って、目当てのCrate & Barrelで
クリスマス飾りのボール4個とステンレスのエスプレッソカップ2個と小さい器やキッチン用
品あれこれ。カレシとは酒屋で落ち合って、ワイン12本の他にジンやコニャック、シャンペン
などワインの空き段ボール箱2つとトートバッグひとつ分。うは、えらい飲兵衛夫婦だこと。

     
    
新しいクリスマスボールで一番気に入っているのが『Twelve Days of Christmas』の歌の
最初のプレゼントの「partridge in a pear tree」(梨の木のウズラ)の絵柄。25日から数えて
12日間がクリスマス節で、最愛の人が1日目に贈ってくれたのが梨の木のウズラ。イギリ
スの民謡ということになっているけど、歌詞は元々フランスが発祥地らしい。12日間にどん
なプレゼントがあるかというと、ウズラ1羽、キジバト2羽、めんどり3羽、ムクドリ4羽、金の
指輪5つ、ガチョウ6羽、白鳥7羽、乳絞りの娘8人、踊る貴婦人9人、跳ねる若殿10人、笛
吹き11人、鼓手12人。アメリカのある銀行が毎年コストを発表していて、今年は34,363ド
ル49セント(約350万円)。

 

これを、2日目にはキジバト2羽とウズラ1羽、3日目はめんどり3羽とキジバト2羽とウズラ
1羽、4日目はムクドリ4羽とめんどり3羽とキジバト2羽とウズラ1羽、5日目は金の指輪5
つとムクドリ4羽とめんどり3羽とキジバト2羽とウズラ1羽・・・というように毎日足して行くわ
けで、最終的にウズラ12羽、キジバト22羽、めんどり30羽、ムクドリ36羽、金の指輪40
個、ガチョウ42羽、白鳥42羽、乳絞りの娘40人、踊る貴婦人36人、跳ねる若殿30人、笛
吹き22人、鼓手12人という勘定になって、総額は1500万円を超える。すごい金持だ、こ
の恋人!

思いついて全体を足してみたんだけど、よく見ると12で始まって前半は1日ごとに10、8、
6、4、2と増えて行って、後半は2、4、6、8、10と減って行って最初の12に戻るサイクル
になっている。こんな算数は誰も教えてくれないだろうけど、おもしろい発見。今日はクリス
マスまであと12日。カウントダウンだぁ・・・。

もういくつ寝るとクリスマス?

2016年12月12日 | 日々の風の吹くまま
12月12日(月曜日)。天気予報が大外れでまたもや雪。ルーフデッキの雪もせっかく解け
て来たと思っていたのに、またべた雪が新たに5センチくらい積もってしまった。ヤード尺を
持ち出して来て、寝室の外に立ててみたら13インチ(33センチ)。吹きだまりみたいなもん
だな、これ。

おかげでこの前手持ちの現金が足りなくて買い損ねたバルサミコ酢を買いに行くのは中止。
幹線道路から巨大な貨物トレーラーが入って来る(たぶん除雪されていない)アクセス道路
に入らなければならないので、この天気では小さなエコーでは危ないし、トラックならより安
全だけど、狭い駐車場での操作でカレシのぎっくり腰が悪化しかねないので、クリスマスの
後でもいいと判断。その代わり明日はカレシが教室に行くので、メトロタウンまで便乗して、
そこから電車を乗り継いでオークリッジモールに行って、カレシには授業が終わった後で合
流してもらって、お酒の買出しをすることにした。オークリッジでの買い物が済めば、後は電
車とバスが動いていればワタシひとりで行けるところばかりなので、ま、クリスマスの準備は
何とか調いそう。
   
   絵本はカレシからの結婚前のプレゼント
   
   木製のクリスマス村と新入りのくるみ割り人形
       
       今年のクリスマスツリーが完成

クリスマスツリーの飾りつけも終わったし、部屋のあちこちにクリスマスに因んだものを飾っ
たし、1日中ラジオから流れるクリスマスソングもあたりまえになって、ムードは100%。ワタ
シがクリスマス大好きなのは、幼い頃に父が本格的なクリスマスツリーを飾ってくれた心の
躍る思い出が原点になっていると思う。まだクリスマスが年中行事として普及していなかっ
た戦後の時代で、近所では我が家だけだったようだけど、大きな木(たぶんえぞ松)や飾り
をどこでどうやって手に入れたのかは謎に包まれたまま。サンタやツリーを模った色電球ま
であって、点滅するときにチン、チンとかすかな音を立てていたっけ。

Arts Clubの新作『The Day Before Christmas』では、主人公が自分の仕事に追われなが
ら家族の「伝統」のクリスマスの準備に奔走するも、綿密に立てたはずの計画が次々と狂っ
て行く中で夫や十代の娘、息子に文句を言われ、「子供時代のクリスマスの思い出を作って
あげるためにやっているのに」とこぼしてしまう場面があるけど、ワタシは父が作ってくれた
子供時代のクリスマスの思い出を毎年こうしてツリーに飾っているのかもしれない。ワタシっ
てかなぁり単純で子供っぽいのかな、いい年をして・・・。

     
     ティファニーの磁器の飾りはワタシの宝物

ツリーを飾ったら気分はもうクリスマス

2016年12月11日 | 日々の風の吹くまま
12月11日(日曜日)。曇り。大きな霧の塊がふわふわ。気温がプラスになって、ルーフデッ
キにどんと積もっていた雪もかなり解けたけど、今夜から寒波が襲来するとの予報なので、
がっちりと凍る前に全部消える見込みは薄い。それでも車道は除雪が進んで、だいたいク
リアになっているので、明日あたりからまた大雪とカレシのぎっくり腰で中断されたホリデイ
ショッピングに出かけられるかな。

  
  雪と霧でモノクロ調・・・

ま、今日はきのうロッカーから出して来たクリスマスツリーの飾り付け。ツリーだけロッカー
に収納したので、ひとりで地下2階の駐車場に下りて行って、奥から引っ張り出したツリーを
ひとりで丸抱えして、えっちらおっちらとエレベーターに運び込んだ。去年と同じダイニング
エリアの隅に飾るのに、カレシとツリーの肘の付き合いにならないように、まずはダイニング
テーブルをちょっと移動。スタンドにツリーを立てて、古毛布にがっちりと包んであったもの
で固まっている枝をほぐして広げたら、もうクリスマス気分。上の方からライトを巻きつける
のに、踏み台を上ったり降りたり。3本のライトをつないで、スイッチを入れて点灯することを
確認してから、5本のガーランドを巻きつけて、飾り付けの準備完了。

  

毎年のことだけど、200個近くある飾りをバランスよく分散して下げるのはなかなか難しい。
古い人工ツリーだから、重い飾りをかけると枝がぐっと下がるし、一丁前に生きた木のよう
にぽろぽろと葉を落としてくれる。初マイホームで飾るのに買ったのが30年くらい前だから、
そろそろ買い替え時なのかもしれないけど、当時の私たちには大奮発の買い物だったし、
ちょっと見には本物かと思うくらい良くできているので愛着がある。クリスマスツリー農場で
育てられた木は均整が取れていてすてきだけど、クリスマスが終わった後の処分が大変だ
し、第一にマンションでは生きたツリーは禁止だから、後何年かは「枯れ」ないでもらいたい
な。

「クリスマスの12日」の歌のスノーグローブのセットは重過ぎるので、バーの棚に並べてみ
た。5日目のプレゼントの「5個の指輪」だけ数年前にツリーから落ちて壊れてしまったのは
残念だけど、1日目の鶉1羽に始まって12日目の12人の鼓手までずらり。ほんとに買えば
今年は総額350万円(12日間を累計すると1500万円!)にもなるそうだから、飾りだけと
いうことで・・・。

  
  Twelve Days of Christmas(クリスマスの12日)

でか雪が降って来た

2016年12月10日 | 日々の風の吹くまま
12月10日(土曜日)。未だに降雪注意報発令中で、まだ雪模様。ルーフデッキの積雪量は
32センチ。窓の外に高く積もっていて、何となく雪に降り込められたような感じ。これが全部
解けたらどうなるのか心配になって来るけど、天気予報によると、気温はプラスになって、
午後から明日にかけて雨。そして月曜日から1週間は猛烈な寒波で、晴れの日が続いて最
低気温がマイナス2桁まで下がる夜もあるとか。それじゃあルーフデッキがスケートリンクに
なってしまうんじゃないのかなあ。おいおい・・・だよねえ、ほんとに。

いつもの掃除を(カレシは腰を気にしながら)済ませて、さてモールまで行ってドイツのエス
ターに送るカレンダーを買って来ようと思ったら、あらら、まるで吹雪いているような降りよう。
視界は白一色で、南東側の道路向かいにマンションがあるのがおぼろにわかるくらいで、
なぁんにも見えない。困ったなあと思っていたら、でっかい雪ひらがばさばさと降って来た。
降るというよりも「でか雪」が落ちて来るという感じで、さっそくカメラを連続撮影にセットして
カシャカシャカシャッ。どこもかしこも白ばかりの背景で雪ひらが写らないので、オフィスの窓
からダイニングエリアのスライディングドアを背景にして撮ったら、やったぁ。
  

ラジオのニュース専門局は降雪注意報のニュースばかり。初雪の日に「氷爆弾」でフロント
ガラスを割られる車が続出したアレックスフレーザー橋は安全を期して全面閉鎖。べた雪と
風の組み合わせは始末が悪い。釧路にいた子供の頃、大雪でお正月中ずっと停電、断水
したことがあったけど、吹雪で高圧送電線にはりついたべた雪の重みに足を踏ん張って耐
えていた送電塔が落雪の反動で将棋倒しに倒れたのが原因ということで、教訓を生かした
着雪防止技術が開発、導入されたと聞いている。最初に氷爆弾が問題になったポートマン
橋ではケーブルを滑り降りて雪をこそげ落とすリングが取り付けられているけど、下まで降
りたリングは作業員が外してケーブルの上に装着し直すというちょっと原始的なもの。自然
との闘いでは人間はいつも出遅れの後知恵・・・。

午後1時半。夕食のビーフブルギニョンをスロークッカーにセットし終わった頃には雨。気温
は1度。雪ひらが大きかった分、窓ガラスいっぱいに大粒の雨。これじゃあ、歩道のべちゃ
雪に足を取られて滑りそうで、今日は買い物に出られそうにないなあ・・・。

道産子ですからして

2016年12月09日 | 日々の風の吹くまま
12月9日(金曜日)。騒いだほどは降ってなかったけど、雪模様。気温は上がり気味で、週
末は雨混じりになる可能性があるけど、月曜日から1週間は晴れてガッチ~ンと冷え込むら
しい。最低気温がマイナス10度になるという予報もあって、筋金入りの道産子のワタシに
は「しばれる」という言葉がぴったり。でも、こんなに雪を降らせまくっていたら、クリスマス前
に空の雪の備蓄が底をついてしまわないのかな。あと2週間だけど、地面の雪がそれまで
持つかどうか怪しいもんだし、肝心のクリスマスはじゃぶじゃぶの大雨になったりして・・・。

カレシのぎっくり腰も順調に快方に向かって、立ち上がるときにうっかりして「イテッ」となる
程度。昼前に協会のキャロルから電話が来て、「生徒さんたちが先生のお世話に行きたい
そうなんですけど」。えっ、お世話って・・・?カレシは奥さんがめんどうを見てくれていいるか
ら不自由はしていないと説明するのに必死で、しまいに話が「では、奥さんのお手伝いに」と
いう流れになって目を白黒。「奥さんは40年もやりなれているから大丈夫」と言って辞退に
成功したようだけど、2人とも面食らうやら、おかしいやら。中国人、韓国人のおばさん生徒
たち、世話好きでほんとにいい人たちなんだけど、「介護部隊」の派遣はちょっと・・・。

カレシの腰よりもぎくしゃくなのはきのうあちこち凍って危なっかしい道路を歩いて買い物に
行ったワタシの足の方。春と秋に愛用している深目のトレッド付き「雨靴」を素足ですぽっと
履いて出るんだけど、乾いた道路のつもりですたすたと歩くわけには行かない。都会の雪
道を歩くときの鉄則中の鉄則は手をポケットに入れないこと。(冷たいからつい入れたくなる
けど、転んだときに命に関わる怪我をしかねない。)それと、どんなにかっこ悪くてもよちよち
歩きすることと歩行者が踏み分けた部分は避けて、できるだけ雪が残っているところを歩く
こと。まあ、これしきの雪ですってんころりじゃ道産子の名が廃るとばかりに鉄則を守って歩
いていると、普段あまり使わない筋肉が悲鳴を上げるらしい。

午後、雪が小止みになったのを見計らって買い物にモールへ。やっとお客さんに送るカレン
ダーを調達できたので、週末は一気にクリスマスカードを書いてしまわなくちゃ。明日は掃
除の後で駐車場のロッカーからツリーを出して来なくちゃ。えっと、他にあとすること、忘れて
ないかなあ・・・。

ぎっくり腰どころじゃない不動産の査定額

2016年12月08日 | 日々の風の吹くまま
12月8日(木曜日)。朝は目がくらみそうな晴れ。ギクシャクと起きたカレシは「休講」の電話。
というのも、きのうの午後オフィスの椅子から立ち上がろうとしてぎっくり腰になってしまって、
立ち上がるたびに「イテテっ」。まあ、ほんとに腰のどこかがギクッと行っただけのようで、ポ
ケットコイルの硬めのマットレスの上にテンピュールのパッドを敷いてハイテク繊維セリアン
トのカバーをかけた、これ以上寝心地を良くできないってくらいのベッドのおかげで寝ている
間は痛みがなかったそうだから、ちょっと安堵・・・。

今日のメディアはドカ初雪で多発したice bomb(氷爆弾)と今夜からの雪の話でもちきり。
数年前に新しいポートマン橋でケーブルから落下する氷塊が走行中の車を直撃する事故
が多発して、その後防止対策を取ったはずだけど、月曜日は今までまったく問題がなかっ
たアレックスフレーザー橋でも氷爆弾騒動。フロントガラスがひび割れする程度ならまだまし
だけど、高いところから落ちる氷塊がドライバーに当たったら大きな事故になりかねない。
状況によっては明朝の通勤時間に橋を通行止めにするかもしれないそうで、メトロバンクー
バーがいかに雪に弱いかを見せつけるような話・・・。

同時にこの数日ローカルメディアを賑わしているのが毎年お正月早々に来る不動産の評価
査定通知。今年は上昇率が30%から50%というからおっそろしい。持ち家に対する補助
金の上限を超えてしまって、住居の資産価値は何億でも年金生活では固定資産税を払う
のさえ苦しいのに、追加を含めて8万円ほどの補助金をもらえなくなる高齢者が増えると
いう話。市町村には「住民税」の制度がないから、州の公的機関による7月1日現在の評価
額をベースにした固定資産税が大きな財源なんだけど、この数年の急上昇で上限が現状
に合わなくなっているのは確か。私たちも去年ミリオンを越えて仰天した旧居に居座ってい
たら最低の上昇率でも補助金の対象外になっていたところで、うへぇ。

マンションの評価も15%から30%の上昇だそうで、今年1月の通知では全188戸中なぜ
か2番目に高い査定額だった我が家の場合、15%で買値を超えるし、25%ならゆうにミリ
オンを超えてしまうから、ぎっくり腰どころか腰が抜けるかも。田舎っぽい都市のこの程度の
マンションで最上階でもないのに「億ション」なんてきつい冗談だと思うけど、ま、新年早々
のお楽しみ・・・。

維持修理はお任せってことで

2016年12月07日 | 日々の風の吹くまま
12月7日(水曜日)。快晴。ルーフデッキのワイヤレス温度計はマイナス3.5度で、1日中
氷点下らしいから、デッキに積もった雪はあまり解けそうにない。でも、部屋の中いっぱいに
日が差し込むとヒーターがいらないくらい暖かくなって快適。これぞソーラーパワーの威力。
陽だまりのロッキングチェアに収まってのんびりゲームをしていたら、外壁の修理専門会社
のラドから「コーキングを応急修理するので2時半はどうか」と電話が来たので、ルーフデッ
キには雪が20センチ積もっているからブーツがいるよと警告しておいた。

予告の時間より早く現われたリンデン君はちゃんとブーツを履いて来て、ずぼっ、ずぼっと
雪の中を歩きながらあれこれチェック。当面の結論は、天気予報を見る限りでは応急修理
はたぶんムダで、ワタシが指摘した部分の他にもコーキングの劣化が見えるし、ルーフデッ
キの排水の問題も同時に疑われるので、デッキの敷石の下の状態を点検することも含めて、
天候の回復を待ってまとめてもっと恒久的な処置をするのが一番。それまでは観察を続け
て記録を残しておいて・・・。

ワタシが自分で設計した家をプロに建ててもらったという話が伝わっているらしく、みんなが
対策会議でもやっているみたいにワタシの説明を聞いてくれるからおもしろい。ルーフデッ
キの排水も問題だとすれば、どんっと積もった雪はまたとないテストになるだろうな。明日の
夜からはまだかなりの雪が降るそうだし、大量の雪が一斉に解けたら、もしかしたらデッキ
にプールができるかもしれないな。そうなったら、これがほんとのウォーターフロント。なんて
冗談はさておき、こういう問題はマンション全戸の市場価値にも影響を及ぼすから管理組
合の理事会と管理会社も無視できないし、デベロッパーのBOSAはさすがに最大手として
の実績を誇るだけあると思える対応だし、ワタシとしてはおまかせしまっせぇ・・・。

住居の維持修理はけっこう神経をすり減らすもので、戸建てだったら計画から予算の作成
と資金の算段、業者の選定と監督まですべて自分でやらなければならないけど、マンション
では部屋の外は、ルーフデッキのように私たちに「専用使用権」のあるものも含めて管理組
合法人の共有部分だから、維持修理は管理組合の領域。ワタシは問題の報告と修理請求
だけで済むんだから、ほんとに楽になったなあ、と鼻歌まじりで遠くの山にズームイン・・・。

  
  とんがり山。隣にもうひとつあった・・・
  
  ぷくぷく・・・?
  
  山の向こうにまた山・・・
  
  えっ、まだ雪が降るの?

大雪の次は寒波で、その次は大雪

2016年12月06日 | 日々の風の吹くまま
12月6日(火曜日)。晴れ。日の出のちょっと前に起床。というとすごい早起きに聞こえるけ
ど、今日の日の出は午前7時52分。きのうのしっちゃかめっちゃかな1日の後で今日は雲
ひとつない快晴。ベーカー山の西側からまぶしい朝日が昇って来た。
 
 

それにしてもよく降ったなあ。ルーフデッキにはものさしの代わりに立てた長さ20センチの
割り箸がどこにあるのか見当も付かないくらい積もって、長靴がなければ出て行くことがで
きない。(出て行く用もないし、長靴をどこにしまったか忘れちゃったからいいけど。)寒気団
が居座っているせいで気温が上がらないから日が照ってもあまり解けてくれない。あさって
には太平洋からの低気圧が湿った空気を持ち込んで来てまた大雪になるという予報で、数
日は雪が残るらしい。でも、出歩くのは難儀でも窓から眺めている分には、どの家も真っ白
に雪を被ってちょっとクリスマスカードのようだし、クィーンズボロ地区の団地の家並みはま
るでクリスマスヴィレッジ・・・。
  
   

英語教室から帰って来たカレシによると、道路は特に問題はなかったけど、半分の7人が
欠席だったとか。たしかに年配者には凍った雪道での足元や運転は怖い。もう40年近くも
前、半年だけビクトリアに住んだときが運悪く?雪の多い冬で、カレシは徒歩通勤だったけ
ど、ワタシは車で中途半端に凍って滑る道路をホンダシビックのお尻を振り振り生活物資の
買出し。運よく事故を起こさずに済んだけど、あれは怖かったな。ニューウェストは坂が多い
から運転するのも歩くのも怖いなあ。バンクーバーと同じような雪かき条例がないのかもし
れないけど、商店街でも歩道はあまりきれいに除雪されていない。それでもみんな当たり前
みたいな顔で歩いているのは感心。バンクーバーならぎゃンぎゃん騒ぐところだけど。

   

マンション向かいの郵便局から「小包到着」の通知メールが来たので、通知番号と身分証
明を持ってひとっ走り。待ってたんだぁ、新しい革のモカシン!去年はひとサイズ大きいのし
かなかったけど、今年はちゃんとワタシのサイズ。足がぴったり納まって歩きやすいし、中
がフリースなので暖かい。ほんとは冬でも素足でいる方が好きなんだけど、こういう日には
いいもんだね。
 

日没は午後4時15分。迫って来る夕暮れの空は冷たいピンク色。明日の朝の最低気温は
マイナス6度、最高気温はマイナス1度の予報。寒っ!

どか雪で来た初雪!

2016年12月05日 | 日々の風の吹くまま
12月5日(月曜日)。初雪!それもべた雪。ルーフデッキのコンクリートの壁にべたっ。隣と
のパーティションにもべたっ。手すりのガラスにもべたっ。朝のニュースは事故、事故、事故。
メトロバンクーバーのドライバーは雪慣れしてないもので雪が降るといつもてんやわんや。
バンクーバーに住んでいれば家の前と横で43メートルもある歩道を午前10時までに除雪
しなければ罰金を取られるんだけど、そんな心配もなくデッキに積もる雪を眺めていればい
いマンション暮らしはいいもんだ。

   
   雪の壁・・・
   
   きのうは雪を被った山がきれいだったのに・・・
   
   雪が降っても仕事は休めない・・・

雪の日は休校になる小中学校が多いけど、サイモンフレーザー大学も休校。この大学は標
高370mのバーナビーマウンテンの頂上にあって、ちょっと雪が降るとバスや車がキャンパ
スまで上がれなくなって、休校してしまうことが多い。通信講座で犯罪学を勉強していたとき
に2回ほど試験のためにいったことがあって、建築物としてたしかにはすばらしいけど普通
でも行き着くのがタイヘンで、あんな山のてっぺんに大学を建てようなんて考えたのは誰な
んだろう。でも、今日は平地にあるカレッジまで(交通混乱を考えて?)休校したところがあ
るというから、歴史に残る初雪になりそう。

   
   ま、いつでも明るい方を見て行こう・・・

新雪を見るとつい雪だるまを作ろうっと思ってしまうんだけど、べちゃ雪の中に出て行くほど
酔狂じゃないので、スライディングドアを開けて、ぐっと身を乗り出して雪の上にハッピーフェ
イスをしゃっしゃ。昼までに止むという話だったのにさっぱり降り止まないので、どれだけ降
るつもりだぁと割り箸を刺しておいたらあっという間に15センチ。おまけにふぶき模様になっ
て来て、せっかくのハッピーフェイスも跡形もなく埋もれてしまった。でも、ガラス張りのオフィ
スの窓から空いっぱいの雪ひらの群舞を眺めて幻想的な気分に浸ってみたりして・・・。

   
   あら、こんなところに迷える子羊・・・?

午後4時には割り箸が完全に埋没。ということは20センチ以上の積雪か。でも出なければ
明日の牛乳がないし、夕食に必要なものもあるしで、思い切って出かけたら、歩き難いけど
何てことないし、お年よりも買い物に来ている。この分ならちょっとの大雪でも食いっぱぐれ
る心配はなさそう。そのあたりも商業地区に住む利点と言えるのかも。

どうして師走は女が忙しいの?

2016年12月04日 | 日々の風の吹くまま
12月4日(日曜日)。晴れ。静かな朝。ちょっと寒いけど、明るいのはいいもんだ。北に見え
る遠くの山並みは真っ白。東北に見える距離的に近い山並みにも新雪。南東のベーカー山
は雲の中。デッキに出て見ればシーモア山もかなり下まで雪が降ったようで、今日はスキー
場が込み合うだろうな。予報では今夜から冷え込んで、明日の朝は雪がちらつくそうだけど、
このあたりの天気予報はお天気並みにくるくる変わるから、朝になってみないとわからない。

 
 バーナビーマウンテンの向こうの遥かな山並みは・・・
 
 近場のゴールデンイアーズ山系も・・・

ま、そんなことよりも今日は朝ごはんもそこそこに、きのうやり残した仕事に飛びついてキー
をパカパカ。ランチの前に何とか終わらせて、さっさと納品して、さて、「遊びモード」にスイッ
チ。カレシがトラックの運動も兼ねて園芸センターに種を蒔くための土を買いに行きたいと
言うので、午後はのんびりとドライブ。道路は空いていたけど、8番ストリートを上がって行っ
たら、8番アベニューとの交差点での事故で北方面の車線は衝突した車の金属や何やらが
散乱して、みんなそろそろと中央に車線変更するものでちょっとした渋滞。でも小型車とは
言え鼻先の半分をぐしゃっともぎ取られているのに、大怪我をした人がいなかったようなの
は驚き・・・。

園芸センターは季節柄クリスマスツリーを買う人でいっぱい。今年はかなり値上がりしてる
ということだけど、それでも生木じゃなければという人たちも多いんだろうな。店の中もクリス
マスの飾り満載で、こういうときにけっこう衝動買いする癖のあるワタシにはカレシの「好き
なものがあったら買いなよ」は火に油みたいなにもので、これ、すてき、あれ、いいなとやっ
ているうちに、くるみ割り人形に一目ぼれ・・・。
   

クリスマスまであと3週間。今週中に地下駐車場にあるロッカールームからツリーを出して
来て飾りつけを済ませたいもんだな。あ、ワタシが当番の女子会のお膳立ても忘れないよう
にしないとならないし、お世話になった人への「お歳暮」の手配もしなくちゃならないし、クリ
スマスと大晦日と元旦のメニューを考えて食材を買い集めておかなきゃならないし。ああ、
女の師走が何たっていっそがしぃのは世界共通だぁ~。

クリスマスシーズンだし、師走だし

2016年12月03日 | 日々の風の吹くまま
12月3日(土曜日)。夜来の雨が止んで曇りがち。気温はまだ下がっていないけど、週明け
にはこの冬最初の「寒波」がやって来るという予報。雪交じりの雨が降るか、雨交じりの雪
が降るかって、何だかグラスが半分空なのか半分満たされているのかという禅問答みたい
な感じ。特に遠出しないからどっちでもいいけど、月曜日の通勤はもろに「痛勤」になるかも
ね。何しろ西岸海洋性気候の温帯雨林にあるメトロバンクーバーの人間は冬慣れしていな
いもので、白いものがはらりと舞い落ちて来ただけでひと騒ぎ。

今日はシーラが木曜日にバスルームをきれいに掃除してくれたので、カレシはサボりモード。
床掃除とごみ捨てで掃除は終わりで、11時に玄関の外で始まるファーマーズマーケットへ。
今日は坂の下のコロンビアストリートでサンタクロースパレードがあるせいか、テントの数も
人出も少ない。ランチの後は、寝室のクローゼットの奥からクリスマス飾りの段ボール箱を
引っ張り出して、午後3時からマンションのロビーにツリーを飾るパーティに持って行く飾りを
いくつか。夕食のローストビーフをオーブンに入れて、3時半過ぎにカレシと一緒にロビーへ。

クリスマスツリーを飾るのは管理組合の理事長夫人のホリーの発案で、去年に次いで2度
目。夏のパーティ以来親しくなったトリッシュが夫氏と一緒に来ていて、男たちが井戸端会
議をしている間、トリッシュとドリスとヘレンとワタシはWe wish you a Merry Christmasを
歌いながらツリーの飾りつけ。持ち寄った飾りが増え過ぎたもので全部飾り切れなくなって、
ホリーが低層棟の人たちに呼びかけてあっちのロビーにもツリーを飾ると言って箱にしまっ
た。(低層棟は高層棟とは玄関もエレベーターも別なので、専用のロビーがある。)飾り付け
が終わったら、クッキーを食べながらしばしおしゃべり。トリッシュはシンガポール出身のい
わゆる国際結婚組、ドリスは80代のイギリス人、理事の奥さんのヘレンはアメリカ生まれと、
みんな背景が違うけど、女同士のおしゃべりには国境はないってことね。

パーティがお開きになって帰って来て、定番のマティニで乾杯。久しぶりにオーブンで焼い
たローストビーフがいい具合に出来上がっていて、カレシ特製のサラダとワインでのんびり
夕食。けっこう忙しい日だったけど、この後、明日の夕方が期限の仕事が待っている。そう、
師走だもんねえ・・・。

夫婦の人生を育てないと一緒の老後は楽しくならない

2016年12月02日 | 日々の風の吹くまま
12月2日(金曜日)。雨。目が覚めたら8時半。目覚ましのいらない日だし、外は暗いから
(というわけでもないけど)カレシの方に寝返って、腕枕でしばらくだらだらしてから、「腹へっ
たぁ」とごそごそ起き出して、朝ごはん。これぞ完全なるご隠居さんモードというところで、な
かなかいいもんだねえ。ご隠居さん歴16年のカレシにはこの方があたりまえかもしれない
けど、まだ85%ご隠居さんのワタシにはこれが毎日だとちょっとばかりダレてしまいそうな
気がする。ワーカホリックというのはローギアが壊れた車のようなもんだから・・・。

ワーカホリックといえば、読売の「深読みチャンネル」に載っていた「夫源病-夫の定年後、
妻の具合が悪くなるワケ」という記事がおもしろかった。長い間職場中心で生きて来た夫が
定年退職してやっとこれから夫婦2人の楽しい老後、と思っていたら妻が心身不調に・・・。
まあ、「元気で留守がいい」人が毎日周りをうろうろすることになったら確かにストレスだろう
な。視界の中にいるだけでも気が滅入ってしまうかもしれない。そういう人が定年になれば
黙っていてものほほ~んと思い描いた「夫婦一緒の楽しい老後」が実現すると思っていたら、
もう悲劇のレベル。だって、家庭は職場じゃないし、妻は部下じゃないんだもの。

ワタシには、夫婦が結婚してからの長い年月を夫は職場、妻は家庭と、実質的に別々の人
生を生きて来て、「夫婦の人生」を育てて来なかったことのツケのように見える。人生の軸足
をどっちに置くかという問題だろうけど、「空気のような存在」という言葉があるように、何もし
なくても相手がそこにいるのがあたりまえという感覚に陥って、「夫婦」という人間関係を疎
かにしたということじゃないのかな。職場の「立場」関係と違って、夫婦というのは互いの「立
ち位置」の関係だと思うけど、日本的な結婚観、家族観、ひいては人間関係観がその根底
にあるような気もする。

長年連れ添った(はずの)夫婦の離婚は何も日本に限ったことじゃなくて、英語に50代以上
の夫婦の離婚を指すのにgrey divorceという言葉ができている。(グレーは白髪が目立つ
年代のこと。)つまり北米でも熟年離婚が増えているという話で、20年、30年を経た夫婦が
あっけなく別れるケースも多いらしい。ワタシとカレシ、一緒になって来年で42年になるけど、
「夫婦一緒の老後」も17年になるから大丈夫そう・・・かな?

自家製の挽肉料理はおいしいよ

2016年12月01日 | 日々の風の吹くまま
12月1日(木曜日)。晴れのち曇り(のち雨の予報)。今日から12月。あ~あ、1年もあっと
いう間に最後の月か。新しい生活にすっかり落ち着いたら落ち着いたでまた何だかんだと
あって、退屈している暇はあんまりなかったな。ま、暇をもてあますとボケるかもしれないか
ら、適当にバタバタしているのが一番ってことかな。英語教室に出かけたカレシと入れ替わ
りにシーラが来て2つのバスルームのカレシが見落とした(あるいは無視した)ところを徹底
掃除。その間にワタシは火曜日にやらなかった分もまとめて床掃除をしてひと汗・・・。

ぺちゃくちゃとおしゃべりしながらなもので、掃除を終えるのに2時間以上。クリスマス前の
掃除とクリスマスランチの日にちを決めて(22日)、シーラが留守番サービス中のバンクー
バーの家に向かい、入れ違いにカレシが帰って来た頃にはすっかり曇り空で、雨が近づい
ている気配。今日のランチはホットドッグに残り物のチリを温めて載せた「チリドッグ」。とっ
ても行儀よく食べられたものじゃなくて、チリでべとべとになった指をなめながら「うまっ」。そ
りゃそうだよ。脂身が少ないシチュー用の牛肉を自分でチョッパーで挽いて作ったんだから、
買って来た挽肉よりも味があるし、何よりもローカロリー。

自分で「挽肉」を作るようになったのは、魚ばかり食べていた頃にたまに餃子や麻婆豆腐を
作るのにスーパーの豚挽肉のパックでは量も脂身も多すぎたからで、ごくたまにとんかつを
作るときにどうしても残るヒレ肉の尻尾の方を冷凍しておいたのを解凍して、チョッパーで挽
肉にして使っていた。脂身がなさすぎて肉が粘って固まってしまうときはサラダ油やごま油
を適当に足してやればけっこう挽肉っぽくなって調理しやすくなるし、にんにくや玉ねぎを先
にみじんにしてから肉を入れて一緒に挽けば、刻んで混ぜる手間が省けて便利・・・。

お気に入りのレストランHawksworthでハンバーガーに自家挽きの牛肉を使っている(だ
からミディアムレアで注文できる)と知ってからは、安めのサーロインステーキを挽いてハン
バーガーやミートソース、チリを作るようになった。1人前の肉で十分だし、市販の挽肉は細
菌に汚染されやすい部位の肉を使うので、味がなくなるくらい火を通さないと食中毒になっ
たりするし、大腸菌などの汚染でスーパーから回収されることもよくあるから、安全性の面
でもひと手間かけるだけの価値は十分以上・・・。