リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

戦い済んで、夜が明けて

2016年11月09日 | 日々の風の吹くまま
11月9日(水曜日)。雨。起床8時半。ゆうべはとうとう夜中過ぎまでテレビの前に座ってし
まった。結果に戸惑った人が多いようだけど、ワタシはずっとトランプが勝つんじゃないかな
という気がしていた。ポリティカリーコレクトな知的エリートに異論を唱えようものなら無教養
な落ちこぼれとして蔑まれるか、悪くすれば袋叩きにされる世の中で、アメリカ社会の底に
は政治家や官僚に忘れられている、あるいは知的エリートが問答無用に押し付けてくる価
値観によって底辺に追いやられているという怒りが鬱積している感じていたから・・・。

今アメリカのメディアはクリントン勝利の予想が外れたのはなぜだと騒いでいるけど、自分
たちの言動を客観的に見ればわかりそうなもんだと思う。トランプ支持を表明するだけで民
主党派に袋叩きにされるんだから、おいそれと口に出して言えるわけがないじゃないの。そ
もそも今回は候補個人に対するヘイト合戦に終始して、国の将来の方向を決めるという民
主選挙本来の目的が忘れられていたように思う。ま、アメリカの将来はアメリカ国民が自分
たちのやり方で決めるものだから、元から決定権がない私たちは世界にどんな影響がある
にしても見守るしかないけど・・・。

トランプ優勢が報じられるとカナダ移民局のサイトがアクセス殺到でダウンしたそうだけど、
民主党派アメリカ人には民主的プロセスの結果アメリカ国民の半分以上がトランプを選ん
だという事実を受け入れず、さっさとアメリカ脱出を考えるような自己中がたくさんいることを
証明したようなもんじゃないかな。ま、世界のどこに関わらず、人種や性別に関わらず、愚
かな大衆を啓蒙してやるのは我々しかいないと自惚れている知識人階級には自己中で周
りが見えていないような人間が多い感じ。せっかく大量の知識を詰め込める脳みそを持って
いるのに洞察力が発達しないらしいのは何とももったいない・・・。

カナダのある調査会社が「カナダ人ならどっちの候補に入れたか」という調査をしたら、マニ
トバ州以外では「クリントン圧勝」の結果が出たそうだけど、「カナダはトランプの勝利でカナ
ダ移住を考えるアメリカ人に便宜を図るべきか」という質問には圧倒的に「ノー」。クリントン
と民主党には好意的だけど、トランプ嫌いアメリカ人は来るなということか。ま、カナダに入
れてやっても、どうせカナダのここがダメ、カナダはこうすべきとうるさいだろうから・・・。