リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

舞台演劇の魅力に目覚める年かな

2016年11月07日 | 日々の風の吹くまま
11月7日(月曜日)。降ったり止んだりの湿っぽい朝。まだまだ団子嵐の予備軍が控えてい
るらしい。10時半ごろ、雨の間を縫って2人して散歩。運動不足をひしひしと感じたらしいカ
レシが「日課」として提案したもので、歩道の落ち葉を掃いている人や犬の散歩をしている
人たちと「おはよう」の挨拶を交わしながら小1時間ほど歩いて来る。今日は保育所の子供
たちのにぎやかな「お散歩風景」に遭遇したり、暖炉で薪を燃やしているらしい煙の匂いに
ちょっとうっとりしたり。いつまで日課として続くかは不明だけど、散歩はコミュニティにじかに
触れる一番の近道だと思う。

ゆうべは前シーズンに大ヒットしたミュージカル『Onegin』の歌を収録したCDの発売を祝う
コンサート/パーティがあって、その前にキャシーがワタシが送った脚本の批評を聞かせて
くれることになっていたので、エレベーターの待ち時間も考慮して早めに出たら、早く着き過
ぎてしまった。でも、ドアが開くのは7時なのにもう何人か集まっていたので、一緒になって
この歌が良かった、あそこが良かったとぺちゃくちゃ。ドアが開いたら、オフィスから降りてき
たキャシーと2階のミーティングルームに上がって「授業」。「私はドラマターグじゃないから」
と言いながらも、願ってもない的確なコメントの連続で、ワタシは目からうろこの連続。劇団
のドラマターグのレイチェルに読んでもらったらと言われたけど、う~ん、そればまだ・・・。

満席のコンサートでは、普段着で現われたキャストがリスクエストの多かった曲を裏話を交
えながら次々と歌って、歓声とやんやの喝采。決闘を前にしたレンスキーに「今日の暁をぼ
くは見られるのだろうか/オルガよ、泣いてくれるかい」と切々と歌われるとまたぞろ涙が出
て来るし、やっと燃え上がったオネーギンと彼を愛しながらも拒絶するタチアナのすれ違い
デュエットには胸が熱くなる。ほんっとにもう気づくのが遅すぎたよねえ、オネーギン・・・。

どこがとはっきり言えないんだけど、『Onegin』は心に染み付いて落とそうにも落とせないと
ころがある。そういう人が多いから、コンサートの後でステージに上がった芸術総監督のビ
ルが「来シーズンに再演したい」と言った時は、満員の客は総立ちで大歓声。うれしいね!
今シーズンはまだ半分なのに、もう待ちきれない気分。この年になって舞台演劇の魅力に
目覚めてしまったみたい、ほんとに・・・。