徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

危険な台風19号

2019年10月13日 | 日記・エッセイ・コラム

「過去に経験したことのないような災害が迫っています」、そんなアナウンスがされていた。
台風はいつも他人事だ。これまでに大きな被害をもたらした台風も、自分の住む茅ヶ崎には無縁だった。強風で千葉に甚大な被害をもたらした台風15号も、激しく家を揺らしたものの1時間ぐらいの出来事で、過ぎ去ってしまえば何事もなかった。だから、災害に対する備えもしていない。
昼頃から雨足が強くなり、風も出てきた。テレビでは記録的な大雨と河川の増水のニュースを頻繁に流していた。ほとんど聞き流していたが、相模川が氾濫危険水位に達したというニュースには驚いてしまった。堤防の決壊、浸水、断水、停電・・・他人事だった危機が突然やってきたからだ。
家中の空いた容器をかき集めて水の備蓄、ありったけのエネループの充電。ところが、停電でも食べられる食料がない。オール電化でカセットコンロもない。大雨の中、近くのセブンイレブンまで買い出しに行ったが、何も置いていない。かろうじて、おにぎりを数個購入できた。その後はテレビで状況を確認しながら時間を過ごした。

台風が下田沖に接近した17時頃から暴風雨になった。激しかったのは19時からの1時間、その後は急に穏やかになった。家を揺らすほどの強風だったが、台風15号のときほどでもなかった。停電も断水もなく、今回も何事もなく過ぎ去っていった。
ただ、相模川上流の城山ダムの放流が21時半から始まり、下流では依然氾濫の危険性が残っていた。多摩川が氾濫したニュースは流れたが、相模川に関するニュースは聞かれなくなった。それで安心して就寝した。
台風直後の小出川
これほどの台風でも何事もなかったことで、安全に対する自信のようなものを感じていた。
早朝、近くを流れる小出川を見に行ってみると、水位は下がっていたが、護岸ブロックには水が溢れた痕跡が残っており、危機はすぐ側まで迫っていたようだ。過信は禁物、防災の準備はしっかりしておくべきだと痛感した。

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