「モダンゴルフ」は、ベンホーガンが1957年に出版したレッスン書で、ゴルフのバイブルとしてよく知られている。原題は、「Ben Hogan's Five Lessons: The Modern Fundamentals of Golf」。
快適なフェードを打つためのメカニズムを解説したもので、グリップやアドレスの解説が大半を占める。道具が進歩した現代では時代遅れの感じもするが、今でも多くの信奉者がいる。
一方、日本のゴルフ指導といえば、ひと頃は、林由郎を中心とした我孫子一派が席巻した。その林由郎の著書が、「ゴルフは理屈よりコツだ:林由郎の即直レッスン」。日本流職人技の伝承のようなものだ。
我孫子一派から二人の逸材が出た。尾崎と青木である。
尾崎は欧米流の近代ゴルフを取り入れ世界に挑んだが、跳ね返された。
一方の青木は、日本流のまま世界に挑み、一時代を築いた。
林由郎もあなどれない。
もっとも最近は、青木みたいな選手は見かけないから、我孫子流はもう絶滅したのかもしれない。
ベンホーガンは「モダンゴルフ」の最後で、明日の練習が楽しみで夜も寝られないと書いている。
近代ゴルフとは、豊富な練習によって、同じスイングがいつでも出来るようになることを目的にしている。
月一ゴルファーには無理な要求である。
案外、小手先の我孫子流のほうが実情にあっているのかもしれない。
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