W杯ロシア大会アジア最終予選B組で、日本はオーストラリアに2-0で快勝。
6大会連続6度目のW杯本大会出場を決めた。
正直、勝てるとは思わなかった。
大柄で屈強なチームは日本が最も苦手とするタイプだ。
実際、これまでのW杯予選で、オーストラリアに5分け2敗と勝ったことがなかった。
日本の最終戦は強敵サウジアラビアである。
サウジアラビアにも負けると予選3位に陥落してしまう。
3位は大変だ。
アジアで予選3位同士のプレーオフを行い、勝利チームが北中米カリブ海予選4位チームとの大陸間プレーオフを行う。
すんなり予選を通過できるのか、まさに正念場である。
スターティングメンバを見て驚愕した。
本田も香川も岡崎も入っていない。
代わりに、浅野、乾、井手口というAマッチ経験の少ない小兵を前線に配置した。
「この大事な試合に何を考えているんだ」と思わず叫んでしまった。
試合は終始押され気味だった。
シュート数もコーナーキックの数も日本が上回っていたのに、まったく点が入りそうな気がしなかった。
むしろ、相手のパワーに押され、懸命に守っているという印象だった。
均衡を破ったのは前半41分。
長友のクロスに、走り込んでフリーになった浅野がダイレクトに蹴りこみ先制ゴールを決めた。
オフサイドかと思ったが、相手も抗議しなかったから、正当なゴールだったようだ。
後半になって、オーストラリアはユリッチ、ケイヒルを投入し、FWを強化。
虎の子に1点を守り切れるのか、緊迫した試合展開になった。
後半37分、井手口が左サイドからカットインして放ったミドルシュートがゴールに突き刺さった。
時間帯もいい、完全に相手の息の根を止める1発になった。
終わってみれば、危なかったのは前半38分、レッキーのミドルシュートがポストを直撃したシーンだけだった。
完勝である。
それにしても分からないものだ。
活躍したのは長友を含め小兵達ばかり、本田と香川は最後まで出番がなかった。
今日ばかりは、ハリルホジッチも名采配だったようだ。
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