読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

タイムスリップ戦国時代 鯨統一郎 講談社文庫

2011-12-02 22:07:16 | 読んだ
「タイムスリップ」シリーズの講談社文庫第5弾である。

1.森鴎外:
2.明治維新
3.釈迦如来
4.水戸黄門

ときて「戦国時代」である。

これまでずっと読んできているので、大いに期待して読んだのである。
で、大いに期待外れだった。(いい意味で)

期待外れという意味は、これまでと違って、ハチャメチャだったからである。
で、そのハチャメチャがよかったのである。

物語は、主人公の女子高校生・麓うららが、戦国時代にタイムスリップして活躍するというものである。

なぜ、戦国時代にタイムスリップしたのか、といえと、これまでもこのシリーズで付き合いのあった25世紀の統一執行部に所属する実行委員:森野パインが、25世紀の新興宗教の隠れ蓑をまとまったマフィア組織「むらさきの光」が過去にさかのぼって日本の歴史を改ざんしているのをくい止める、相棒として選んだからだ。

相棒はもう一人「むらさきの光」のメンバーだった剣崎薔薇之介で、この3人がむらさきの光のメンバーであるダテクニヒコと八神純子と風間千代萩である。

ダテクニヒコというのは、大薮春彦の「野獣死すべし」などの主人公・伊達邦彦ではないかと思われる。また「八神純子」は歌手の八神純子ではないか?
なぜこのような名前を使ったのか、なにかで読んだ気がするが・・・

で、このシリーズはハチャメチャでギャグ満載で「ンナあほな!」という突っ込み満載なのであるが、この「戦国時代」は突っ込み疲れするくらい、ハチャメチャである。

最初のうちは、関西弁で「やめなはれ!」とか「なにしてまんねん!」などとつぶやいていたのだが、最後には地がでてこちらの言葉となり「てえげえにしろよ(大概にしろよ)」となってしまった。

この物語では、北条早雲、斉藤道三、毛利元就、織田信長、上杉謙信・武田信玄、明智光秀、豊臣秀吉、徳川家康と、うららたちが助けていくわけであるが、最初は3人がいろいろと手助けをしていくところが描かれているのだが、だんだんて出すの部分が省略されてくる。
著者が手を抜いてきたのか疲れたのか・・・
ワタシは多分飽きてきたのではないか?
と睨んでいるのだが・・・

ともかくハチャメチャである。
北条早雲の部隊が自転車を使い、斉藤道三は腕時計、毛利元就は電話を使う。
さらに、いろいろと進んで、豊臣秀吉はブログを作成して思わぬ発言でそのブログ「本能寺」が炎上してしまうのである。
さらに、関ヶ原の戦いはなんと「野球」になってしまうのである。
イヤハヤ・・・・

というわけでハチャメチャが過ぎるのだが、面白いので許すことにしよう。

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