読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

築地居留地の事件(後編)<新・御宿かわせみ> 平岩弓枝 オール読物2月号

2007-01-24 21:24:20 | 読んだ
まだ、登場人物になじめないでいる。
そこで、登場人物の表を作ってそれを見ながら物語を読んだのである。

主人公は「神林麻太郎」神林東吾と清水琴江の子で東吾の兄・通之進と香苗の養子である。

畝源太郎、東吾と良きコンビであった畝源三郎の子
麻生花世、東吾の義姉・香苗の実家・麻生家の長女。父宗太郎は医者で麻生家の婿。幕末に麻生家が襲われ、母・七重、弟・小太郎を失っている。

そして、神林東吾は軍艦の回航に行き軍艦ともども行方不明、畝源三郎は何者かに襲われ亡くなっている。

さて、今回の物語は、明治期になって「御宿かわせみ」をめぐる人たちが幕末からどのように変わっていったのか、ということと、新たな主人公の麻太郎や源太郎、花世のトリオの今と成長してからの性格を紹介することが「主」のようで、いわゆる『事件』はあまりたいしたこともなく、その謎解きも、3人の探偵度を紹介するような形である。

つまり、これからこの3人を中心としてドラマがどのように繰り広げられるのか、まずはお楽しみに、というカンジなのである。

東吾は本当に死んだのか?東吾に回航を命じたのは榎本武揚らしいがその関係は?
麻生家を襲った犯人は誰か?
畝源三郎を殺した犯人は誰か?

といった大きな謎とその時々に起こる事件がうまくかみ合って物語りは進んでいくんだろうなあ、と、ある程度先を読んで楽しみなのである。

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