読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

決定版 上方芸能列伝 澤田隆治 ちくま文庫

2007-12-01 12:24:05 | 読んだ
芸能モノ、とうのがすきなのである。
なかでも、本書の著者「澤田隆治」と矢野誠一、小林信彦の書くものがすきなのである。

著者の澤田隆治は、関西でラジオ・テレビのプロデューサーをして多くの芸能人と付き合ってきた。
この芸能人とは主に「喜劇」「落語」「漫才」で活躍した人たちを言うのだが、この人たちについて語っているのである。

そうなのである「語っている」というカンジなのである。
それがなんというか「いいカンジ」に伝わってくる。

この「決定版 上方芸能列伝」は「上方芸能列伝」を加筆訂正したものだという。私はその「上方芸能列伝」も読んでいるのだが、何度読んでも面白く読めるものは読めるのである。

本書に登場する芸能の人は多彩である。
「エンタツ・アチャコ」「ダイマル・ラケット」「ミヤコ蝶々」「都家文雄」「高田浩吉」「暁伸・ミスハワイ」「ルーキー新一」「林正之助」「正司敏江・玲児」「曾我廼家五郎八」そして「横山やすし・西川きよし」

その芸を見たこともない人もいるし、そう思い入れを深くしてみたことのない人もいるが、いろいろな本を読んでとりあえず名前とどういうことをした人かぐらいは知っている。

芸能の人たちの話を読むのがすきなのは、彼らの生き様がちゃらんぽらんのようでいて「人気」とか「うける」とかいう厳しい評価にさらされて生きているからである。

そしてもうひとつ人気がピークに達したあとの生き様に惹かれるのである。
決して幸福に過ごしただけでなく、読んでいても哀しかったり怒ったりするようなこともあるのだが「ああ人生だよなあ」と深く感動したりするのである。

今回も、深い感動を得たのであった。

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