読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

天が泣く 新・御宿かわせみ 平岩弓枝 オール読物

2007-09-25 21:17:00 | 読んだ
オール読物の8・9・10月号と3ヶ月にわたって「天が泣く」(前・中・後)と掲載された。

この「天が泣く」によって維新の折の麻生家の不幸(麻生源右衛門、七重、小太郎が殺害された)の謎とその事件を調べていた畝源三郎の殺害の謎が明かされた。

麻生宗太郎、花世の父娘と畝源太郎にとっては、絶対に明かさなければならない謎であり、神林麻太郎にとっても「かわせみ」の人たちにとっても、そして何より我々読者にとっても早く知りたい謎であった。

謎解きの発端は、花世が昔なじみの小林喜久江と再会したところから始まる。
麻太郎、源太郎のコンビは花世の話から謎の解明をはかる。

小林家は複雑な家庭であったこと。
性質(たち)の悪い者達が出入りしていたこと。

そして、小林喜久江のあとをつけていった「牧場」にめぼしをつける。
花世は小林喜久江とともに行方が分からない。
とうとう、謎の決着をつけるため麻太郎と源太郎は「かわせみ」を出発する。必死の覚悟である。
途中、畝源三郎とともに動いていた元岡っ引きの長助が加わる。

そして・・・
事件は6年ぶりに解決する。
そのあとの物語を皆で語り合いしみじみとしていると、空は晴れているのに雨が降ってくる。

るいがいう。
「晴れ渡った空から降る雨は、天が泣いているのだとか・・・」

新・御宿かわせみが抱えている謎の一つが解けた。もう一つは神林東吾が本当に亡くなったのか、ということ。
まあ一つの謎が解けて、若い登場人物たちはもっと活発に動くのだろう。
それにしても花世のお転婆ぶりには感心する。麻太郎より魅力のある設定である。

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