読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

名古屋城 -退職記念旅行その4-

2017-07-07 14:11:14 | 観た、聴いた
伊勢市を離れるときには、雨が上がり、近鉄特急が走り出した時には青空が見えた。

厳かとか清冽とかという形容詞よりも「重い」という感じが強かった伊勢でありました。これは多分に雨のせいであります。

さて、名古屋についてホテルに荷物を預け、最初の目的地である「名古屋城」に行きます。
その前に、列車の中でサンドイッチをつまんだものの、腹ごしらえが必要。
ということで、ホテルの近くにあったラーメン店に入った。

名古屋に来てまで何も博多ラーメンを食べることもないだろう、と思ったのであるが、空いた腹には勝てず、まっ手っ取り早く済ませよう。

食券を購入し店に入ると、隣と仕切りがあるではないか。
行政相談あるいは借金の申し込みのようである。

で、食券を出すと「こちらに記入ください」といって、目の前の簾のようなものが落とされた。
何のことやらわからなかったが、まあとりあえず記入をしてボタンを押す。記入した紙を受け取り、いよいよ融資審査か。なにやら「幸せ!」という声が聞こえる。新興宗教か?伊勢神宮にお参りしてきたというのにどういうことだ。

と、ラーメンが来た。豚骨の博多ラーメンである。少し辛い、がうまい。「フーン」と思いながらすすったが、この旨さの感想を誰かと分かち合いたい「おいしいね」と言いながら食べたい。

後で、調べたところ「一蘭」という超有名店だったのですね。
いやいや、食事というかラーメンの食べ方も変わりましたねえ。「味集中システム」ですか。

子母澤寛の「勝海舟」という小説の中で、勝海舟が益満休之助に『今まで一番まずかったものとうまかったものはなんだ?』と聞いたとき、益満は『一番まずかったのは裃を着ていただいた御前料理、一番うまかったのは嬶(かかあ)と差し向かいで食べた茶漬け』と答えた。
高校の時にこの物語を読んで、いつかは差し向かいで茶漬けを食べたいと思ったものでした。

つまり、うまいまずいは、料理の技術だけではないと思うのですが・・・いかに。

なんといいますか今は食べる側にも「ラーメン道」みたいなものがあるのですかね。

まあ驚きのラーメンを食した後、タクシーで名古屋城へ向かいます。
運転手さんが観光案内をしながら城にむかい、ちょうど「ブラタモリ」で名古屋を2週続けて放送したので、そのあたりで盛り上がりました。

ブラタモリを見る前から、名古屋城と熱田神宮の2カ所をなんとか見ることができないものかと、計画を練ったのですが、どう調整しても「どっちつかず」になりそうだったので、名古屋城を選択しました。まあ次の機会にはぜひ「熱田神宮」に行きたいと思います。
というか、名古屋周辺は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康にちなんだところが多くて、行きたいところはいっぱいあるんです。
私は、徳川家康のファンなので、岡崎に行ってみたい、と思っていたら、タクシーの運転手さんが『岡崎は徳川家康一辺倒です』と割と苦々しげにおっしゃいました。(はあ、そうですか、ですね。)

さて、名古屋城到着です。
あのう、名古屋城っていたるところから見えるものだと思ってましたが、今までずっと見えなかったんですね。
このあたりは、現地に行かないとわからないものです。

正門をくぐるとすぐに、名古屋城といえばという「金のしゃちほこ」実物大がありました。
ただただ「はあー」ですね。

名古屋城です。ブラタモリの看板もありました。



続いて現在復元工事中の本丸御殿。建築しているところを見ることができました。






実は姫路城の修復工事見たかったんですが、この現場を見ることで満足しました。

そして、一部公開中の本丸御殿へ。




こういうのもいいですよね。

お城は、どちらかといえば外側から見たほうがいいです。
内部はあまり感動しませんからね。
そういう意味で、この本丸御殿、ため息がでます。できることなら、この畳の上で昼寝をしてみたい。

さて、いよいよ本丸です。




カッコいいです。

でも近づくと「コンクリート製」であることがわかります。
本丸内部に入ると「エレベーター」がありました。コンクリート製のいいところです。
内部では各種の展示がありました。

最上階から見た市街の風景です。
晴れました。



本丸を見て歩くと、わりと疲れるんですね。それに暑くもなってきたし。
ということで、外に出ていったん休憩。
それから「不明門」から外に出て、改めて名古屋城を仰ぎ見ます。









名古屋城からは「ノリタケの森」に移動しました。
閉館までギリギリの時間でした。





で、ここで私失敗しました。
ノリタケの森ミュージアムの中は撮影OKだったのですね。
気づいたときには遅かった。

アジアからの観光客の団体がおりまして、にぎやかに見ていました。いかにもお金持ち風でしたよ。
また、日本人カップルがバチバチと写真を撮っていました。
そこで分かったんですね。写真OK。撮っておけばよかった。

そのカップルのうち女性が「わたし、このままずっとここにいたい」とおっしゃっていましたが、同感です。
素晴らしかった、飽きませんね。

で、渋々ながら、というか閉館時間だったので、ミュージアムを後にしました。

つづく




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伊勢神宮内宮 -退職記念旅行その3-

2017-07-07 10:04:31 | 観た、聴いた
朝、5時。

天気予報のとおり、外は雨。かなり激しい。

宿(伊久)で、早朝食「かたぱん」を二人で一枚いただき、傘を借りて、いざ出発。

雨は強い。
しかし、気持ちはいい。
すがすがしい、というには少し湿っぽい。

おはらい町に入る新橋から望む景色


そしておはらい町 ホント誰もいません。(白い雨具の人は警備員?のような人)


内宮正面、宇治橋に到着




境内に入ってもだれもいないので、入ってよかったのだろうかと、不安になる。





これで晴れていたら、いやせめて曇りでもいい。と、人はなんて勝手なんでしょうねえ。

手水舎で清めたあと、五十鈴川御手洗場へ。
雨で濁っているかなと思ったのですが、それほどではなく、ただ流れは速かったです。
雲がずっと下まで降りてきていて、幻想的であります。


そしていよいよ、正宮へ。
近づくにつれて、こちらの気持ちもあるのでしょうが、空気が変わりますね。
背筋がスッと伸びるような、そんな緊張感があります。





厳かな中、お参りをしてきました。
正宮では、他の人もいましたが、祝詞をあげる人、毎日来ている人、そういう何と言いますか「伊勢神宮参拝のプロ」のような方々と参拝しますと、なお緊張しますね。
腰の折り方、拍手のしかた、堂に入ってます。
我々は、素人なりにお参りです。

内宮では御帳(幌とも書くらしい)が舞い上がることはありませんでした(雨が降って湿気が強ければ上がることはありませんよね)

なんか、雨が強くなってきています。


「荒祭り宮」から「風日祈宮」を参拝し、ひざから下はずぶぬれ状態。
さあ、帰ろうと思ったところ「御池」
木がないので、池の上だけ明るい。


最後に一礼をして帰ります。


帰りのおはらい町もだれもいません。途中、いい匂いがしてきました。仕込みをしていたのでしょう。


おかげ横丁の入口ではまねき猫が雨にうたれていた


さて、宿についてみると膝から下はずぶぬれ状態でありました。

ひと風呂浴びて(そういえば、この宿ではずっと一人で風呂に入っていました)、朝食をゆっくり摂り、雨のやむのを待ちましたが、やむ様子もなく天気予報も雨ということで、それでは、ということで、もう一度内宮へ行きました。

さすがに今度は昼間なので、人はいました。


まっすぐ、神楽殿へ行き、御饌を申し込み、御朱印をいただく。
今回の御饌は4組、うち2組は安産祈願でした。我々は例によって「家内安全」をお願いする。

この「家内安全」って、なんか漠然としていますが、家内安全のためには社会の安寧や世界の平和がなければならないので、実は大きな願い事ではないのかと思っていたのです。でも、よく考えてみると「安産祈願」だって平和な社会がなければだめだし。
つまりは、個人の平和を願うということは、イコール世界の平和なのではないか、なんて考えたのでありました。

しかし、「商売繁盛」の場合は、競合する会社などの場合は神様はどうするんでしょうか?

そんなことを考えながら宿に戻り、宇治山田駅までのタクシーに乗り込んだのでした。

宇治山田の駅に着いた頃から、空は明るくなり雨がやみました。

次に伊勢に来るときは「晴れ」の神宮を参拝したいものです。

つづく



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