3月31日に夫婦そろって退職し、ほぼ40年の公務員生活に別れを告げた。
我が地方では、退職をすると夫婦で旅をする、という風習(?)があり、退職後は多くの人から「どこに行くの?」と聞かれていた。
しかし、こちらは4月1日から新たな仕事を始めるわけで、家庭の事情もあり、まあ落ち着いてからぼちぼちと、と思っていた。
そうしたら、思いがけず子供たちと母からプレゼントという形で旅行、という提案があり、ありがたく「のった」のである。
そうなると、問題は「行先」である。
我々夫婦は、一度は行ってみたいところとして「伊勢神宮」と「出雲大社」を挙げていたのだが、無事に退職することができたことに感謝するため「伊勢」を選択したのでありました。
それぞれ別々に希望を述べるといろいろと面倒なことになるので、とにかく「伊勢神宮参拝」を中心とした旅程を組んだのであります。
通常、伊勢へ行くとなれば「伊勢・志摩」ということで、お伊勢参りと志摩の観光というセットが考えられるが、どうも「志摩」は派手すぎるということもあり、志摩方面にはいかないこととした。
それから共通して行きたいところは「馬篭・妻籠」ということになり、それではそのあたりをつないで行こう。
では、私としては「名古屋城」「松本城」を見たい!といいはり、次のような旅となったのでありました。
伊勢神宮参拝~名古屋城~馬篭・妻籠~松本城
そして最終日は首都圏へ戻り、鎌倉を最終地点としたのでありました。
というわけで、これから何回続くかわかりませんが、その旅の模様とか感じたことなどをつづっていこうと思っているのであります。
さて、旅立ちの前夜6月26日に天気予報を見ると、行先は「曇り時々雨」もしくは「雨時々曇り」でありました。
私はほぼ完ぺきな「晴れ男」そして我が妻は「雨女」
そして梅雨時。
これは天気については仕方がないと、まあ「雨のナンタラ」というのもそれなりに風情があるのではないか、と思い(この夫婦はポジティブが身上です)
折り畳み傘を荷物に詰め込んだのであります。
6月27日、どんよりとした雲が立ち込める朝、出発です。
最寄りの東北新幹線の駅まで車で向かい、いよいよ出発。若干寒い。
始発電車なので、新幹線通勤の人が多いのでありますが、この日はなぜか「観光スタイル」の中高年が多い。
新幹線に乗り込むと、本当に、観光客が多かったのであります。
無事、東京駅に到着し今度は東海道新幹線に乗り換え。
こちらはビジネスマンがほとんどで、すこーしだけ「遊んでて申し訳ないね」という気持ちになるが、心の大部分は「人が仕事をしている時に遊んでいるというのはホントにいいものだ!」と叫んでいる。
これまでも何回か二人で旅をしているが「富士山」が見えたためしがない。
今回も、これまでと同様に富士山は見えない。
ちなみに今回の旅の友の文庫本は「みをつくし料理帖-八朔の雪-」(高田郁)である。
しかし、何かに向かっているときは心がざわついて読書に専念できない。
そうこうしている(窓の外を見たり、居眠りしたり)うちに名古屋駅到着(10時48分)!
ここで、近鉄に乗り換える。
近鉄の「伊勢志摩ライナー」のデラックスシートなのだ。
11時10分発で目的地の伊勢市駅には12時32分到着。
考えようによっては、なにも普通のシートでも十分、ということもあるが、これから先乗ることもあるまいと、選択したのだ。
快適でしたねえ。このままずっと乗っていたかった。
この先に風光明媚な景色が広がるかと思うと、ちょっと残念でしたね。
というわけで、伊勢市駅に到着です。
ここの手荷物預かり所では、宿まで荷物を届けるサービス(有料です)があり、それを利用して大きな荷物は宿に送り、我々は身軽になりました。
そして向かったのは「二見浦」であります。
いろいろな情報によると、伊勢神宮参拝は「二見興玉神社」で身を清め、続いて「外宮(豊受大神宮)」そして「内宮(皇大神宮)」と回るのが正式とのこと。
その情報に従って、伊勢市駅から二見浦へJRで向かったのであります。
伊勢市駅に到着した時から思っていたのでありますが、参宮線に乗り込むと、いよいよ不安になってきました。
「誰もいない!」
2両の車両に乗っている観光客は我々のみなのである。
二見浦駅に到着してもガラガラで、いったいどうしたんだろうか?もしかしてきてはいけない時期だったのだろうか?でもそんなことはどの情報を見ても書いていなかった。
で、駅から神社・夫婦岩まで歩くかタクシーかで迷ったのだけれど、どれくらいの時間でいけるのか不安だったので、タクシーにした。
タクシーの運転手さんから、事情を聴取!
まず、この季節には観光客が極端に少ない、そして今日は平日、天気も良くないし。
ということで、ガラガラなのだということ。
ガラガラの街を抜け、二見浦到着。
ホントに人がいません。
二見興玉神社の前の茅の輪をくぐり(左回りに1回、右回りに1回、そして真ん中から1回)お参りをして、御朱印をいただく。
ちなみに、私、近年は御朱印を集めています。
そして夫婦岩を見学。
タクシーの運転手さんに帰りはタクシーもいないので、もし使うのであればということで、電話番号を教えてもらったのですが、歩いて駅へ向かうことにした。実はもっと滞在時間が長くなるのかと思っていたのですが、何にもないので、帰ることにしたのです。
途中、お土産屋さんとかの通りを歩きましたが、ほとんど閉まっていたので、ただ歩くだけでした。
二見浦駅から伊勢市駅に戻り、いよいよ「外宮」であります。
つづく
我が地方では、退職をすると夫婦で旅をする、という風習(?)があり、退職後は多くの人から「どこに行くの?」と聞かれていた。
しかし、こちらは4月1日から新たな仕事を始めるわけで、家庭の事情もあり、まあ落ち着いてからぼちぼちと、と思っていた。
そうしたら、思いがけず子供たちと母からプレゼントという形で旅行、という提案があり、ありがたく「のった」のである。
そうなると、問題は「行先」である。
我々夫婦は、一度は行ってみたいところとして「伊勢神宮」と「出雲大社」を挙げていたのだが、無事に退職することができたことに感謝するため「伊勢」を選択したのでありました。
それぞれ別々に希望を述べるといろいろと面倒なことになるので、とにかく「伊勢神宮参拝」を中心とした旅程を組んだのであります。
通常、伊勢へ行くとなれば「伊勢・志摩」ということで、お伊勢参りと志摩の観光というセットが考えられるが、どうも「志摩」は派手すぎるということもあり、志摩方面にはいかないこととした。
それから共通して行きたいところは「馬篭・妻籠」ということになり、それではそのあたりをつないで行こう。
では、私としては「名古屋城」「松本城」を見たい!といいはり、次のような旅となったのでありました。
伊勢神宮参拝~名古屋城~馬篭・妻籠~松本城
そして最終日は首都圏へ戻り、鎌倉を最終地点としたのでありました。
というわけで、これから何回続くかわかりませんが、その旅の模様とか感じたことなどをつづっていこうと思っているのであります。
さて、旅立ちの前夜6月26日に天気予報を見ると、行先は「曇り時々雨」もしくは「雨時々曇り」でありました。
私はほぼ完ぺきな「晴れ男」そして我が妻は「雨女」
そして梅雨時。
これは天気については仕方がないと、まあ「雨のナンタラ」というのもそれなりに風情があるのではないか、と思い(この夫婦はポジティブが身上です)
折り畳み傘を荷物に詰め込んだのであります。
6月27日、どんよりとした雲が立ち込める朝、出発です。
最寄りの東北新幹線の駅まで車で向かい、いよいよ出発。若干寒い。
始発電車なので、新幹線通勤の人が多いのでありますが、この日はなぜか「観光スタイル」の中高年が多い。
新幹線に乗り込むと、本当に、観光客が多かったのであります。
無事、東京駅に到着し今度は東海道新幹線に乗り換え。
こちらはビジネスマンがほとんどで、すこーしだけ「遊んでて申し訳ないね」という気持ちになるが、心の大部分は「人が仕事をしている時に遊んでいるというのはホントにいいものだ!」と叫んでいる。
これまでも何回か二人で旅をしているが「富士山」が見えたためしがない。
今回も、これまでと同様に富士山は見えない。
ちなみに今回の旅の友の文庫本は「みをつくし料理帖-八朔の雪-」(高田郁)である。
しかし、何かに向かっているときは心がざわついて読書に専念できない。
そうこうしている(窓の外を見たり、居眠りしたり)うちに名古屋駅到着(10時48分)!
ここで、近鉄に乗り換える。
近鉄の「伊勢志摩ライナー」のデラックスシートなのだ。
11時10分発で目的地の伊勢市駅には12時32分到着。
考えようによっては、なにも普通のシートでも十分、ということもあるが、これから先乗ることもあるまいと、選択したのだ。
快適でしたねえ。このままずっと乗っていたかった。
この先に風光明媚な景色が広がるかと思うと、ちょっと残念でしたね。
というわけで、伊勢市駅に到着です。
ここの手荷物預かり所では、宿まで荷物を届けるサービス(有料です)があり、それを利用して大きな荷物は宿に送り、我々は身軽になりました。
そして向かったのは「二見浦」であります。
いろいろな情報によると、伊勢神宮参拝は「二見興玉神社」で身を清め、続いて「外宮(豊受大神宮)」そして「内宮(皇大神宮)」と回るのが正式とのこと。
その情報に従って、伊勢市駅から二見浦へJRで向かったのであります。
伊勢市駅に到着した時から思っていたのでありますが、参宮線に乗り込むと、いよいよ不安になってきました。
「誰もいない!」
2両の車両に乗っている観光客は我々のみなのである。
二見浦駅に到着してもガラガラで、いったいどうしたんだろうか?もしかしてきてはいけない時期だったのだろうか?でもそんなことはどの情報を見ても書いていなかった。
で、駅から神社・夫婦岩まで歩くかタクシーかで迷ったのだけれど、どれくらいの時間でいけるのか不安だったので、タクシーにした。
タクシーの運転手さんから、事情を聴取!
まず、この季節には観光客が極端に少ない、そして今日は平日、天気も良くないし。
ということで、ガラガラなのだということ。
ガラガラの街を抜け、二見浦到着。
ホントに人がいません。
二見興玉神社の前の茅の輪をくぐり(左回りに1回、右回りに1回、そして真ん中から1回)お参りをして、御朱印をいただく。
ちなみに、私、近年は御朱印を集めています。
そして夫婦岩を見学。
タクシーの運転手さんに帰りはタクシーもいないので、もし使うのであればということで、電話番号を教えてもらったのですが、歩いて駅へ向かうことにした。実はもっと滞在時間が長くなるのかと思っていたのですが、何にもないので、帰ることにしたのです。
途中、お土産屋さんとかの通りを歩きましたが、ほとんど閉まっていたので、ただ歩くだけでした。
二見浦駅から伊勢市駅に戻り、いよいよ「外宮」であります。
つづく