読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

福家警部補の挨拶 大倉崇裕 創元推理文庫

2014-03-03 23:34:58 | 読んだ
何気なく見たテレビが「福家警部補の挨拶」で(多分第2回ではなかったかと思うのだが)、以来毎週見ている。
一つには、主演の檀れいのファンだった、ということがある。

ちなみに「だった」というのは、檀れいの主演するテレビドラマ(NHK)の「八日目の蝉」を見て「おおこりゃいいなあ」と思い、彼女が広告するビール「金麦」を飲み始め、これからは彼女の出演するドラマなどを追っかけよう!と思っていたら、なんと及川光博と結婚した。
というわけで、金麦を飲むのをやめ、追っかけることもやめたのである。
(というようなクセが私にはある)

さて、福家警部補のドラマを見たとき、なんとなくデジャブだった。
で、「ああ、コロンボ警部だ」と思った。

しかし、コロンボ警部にしては、主人公がちょっとキレイすぎる。
キレイというのは、容姿だけでなく仕草や服装、そして聞き取るときの態度などを含めてである。
もっとイヤミな対応でなければならない、もっと図々しくなくてはならない。

と、思いながらも、ドラマはなかなかに面白い。

そして、本屋で出会ったのである「福家警部補の挨拶」と「福家警部補の再訪」に・・・
即、購入して読み始めた。

本の裏表紙には
「倒叙形式の本格ミステリ。刑事コロンボ、古畑任三郎の手法で畳みかける」
とある。
『んー、やっぱり』
と思いながら、表紙をめくると
「刑事コロンボをこよなく愛する著者が渾身の力を注ぐ第一集」
とある。
『やっぱり、やっぱり』

さて、この第1集には
・最後の一冊
・オッカムの剃刀
・愛情のシナリオ
・月の雫

の4編が収められている。

で、テレビドラマと比べると、原作はやっぱり難しい。
テレビは、多くの情報が一目でわかるが、小説では説明を読み想像するのだが、そしてこの想像がいつもなら楽しいのであるが、何しろテレビを見ているのでなんだか億劫になる。
それに、どうもテレビとは違う。
主人公の福家警部補のイメージからして違う。

通常、原作とドラマは違うもの、と思っているのだが、なんだか今回はそう思うことが難しい。
これは多分テレビを見て読むからであると思う。

ちなみに、作者の大倉崇裕は、刑事コロンボの大ファンで、テレビドラマから刑事コロンボの小説を作り出している。
多分、この物語はテレビ化を頭に描いていたのではないかと思うのだが、そういう意味では、テレビ化されたものは別の福家警部補だったのではないだろうか。

まあしかし、テレビと原作は違うものだということを確認したうえで原作を読むと、やっぱり面白いでので、このシリーズもっと読んでみようと思う。

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