読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

象の鼻<飲めば都> 北村薫 小説新潮2月号

2011-02-16 19:22:58 | 読んだ
小説新潮で連作として発表されている「飲めば都」の最新版である。

飲めば都シリーズは、これまでもたびたび紹介をしてきたが、主人公の小酒井都並びに彼女を取り巻く人たちの、いわゆる『酒の失敗』にまつわる物語である。

数々の酒の失敗を繰り返してきた都であるが、とうとう結婚をした。
相手は『オコジョさん』こと小此木である。

両家親族のみの結婚披露宴で済ませたのであったが、職場の酒仲間がそれだけではすまないとばかりに披露パーティーを開くという。

というわけで、今回の話はその披露宴である。

その披露宴で行われたイベント「象鼻酒」(「象鼻杯)ともいう)が主題である。

象鼻酒については物語を読んでいただくとして、実は私も昨年の夏にこれを飲んだ。
なんというか、まあ、それなりという感想である。

でまあ、無事パーティーは終了したのだが、この象鼻酒で都の上司・露木が失敗をしてしまうのである。

毎度の事ながら、都を囲む人たちの酒の失敗はすさまじい。
「もう、たいがいにせえよ!」
というツッコミをいれたくなるほである。

物語の最後は、11月に京都出張に絡めて新婚旅行に行き、象鼻酒にまつわるものを見るというものである。

はやく、この物語が本になれば(文庫本)と思っているのであるが、まだまだ先の話だろうなあ。

そして、結婚してもこの「酒の失敗」を主題とした物語は続くのだろうか?

ともあれ、次回作を待ちたい。

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