読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

歴史街道4月号「勝負師・徳川家康」

2010-03-13 23:35:05 | 読んだ
歴史街道はその特集によって買ったりするのだが、今月号は「徳川家康」の特集ということで『是非読みたい』と思った。

チョイト話はずれるのであるが、もう20年も前ならばこの本は買わずに本屋で立ち読みをするのであるが、近頃は「立ち読み」が出来なくなった。
『落ちついて読みたい』という気持ちが勝つのである。
立ち読みで最後だったのは「YAWARA」(浦澤直樹)だったような気がする。
その後、数々の雑誌や漫画に挑んだがとうとう最後まで読むことが出来なかった。

閑話休題

徳川家康は私の好きな人である。
なんだか「突然」「告白」をしたような文章になってしまった。

山岡荘八の「徳川家康」を高校時代によんで以来徳川家康ファンである。

何故、徳川家康なのか?
ということを考えてみたくて、本書を購入し、また考えてみたのである。

徳川家康は、外交、民政そして戦に強かった。
何故強かったか?
それは「学習能力」に長けていたからだと思う。
しかもその学習能力は「勝ってかぶとの緒を締めよ」というような、勝った時こそその原因、要因を調べ分析し反省をしているからだと思うのである。

前楽天イーグルスの野村監督で有名になった松浦静山の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があるが、家康は「勝ちにも負けにも不思議なし」の生きかたではなかったか。

それから、彼は「徳川家康」をどのように演じればいいのかを知っていた。
だから、我慢すべきことは我慢した。

「勝利」を確定させておいて戦をしたと思う。
または「戦」の意義を良く知っていたと思う。
だから、負けたときでも全てを失わず、自分の名前を辱めなかった。

それらは全て学習能力の高さからきていると思うのである。

この歴史街道4月号の表紙には

『「機」を逃さず、すべてを賭けた男』

というタイトルが掲げてあるが、実は「機」を作っていたのではないかと思うのである。

外交と民政をきっちりとすることによって、徳川家康というもののイメージをきっちり作り、そしてそのイメージを裏切らないことによって、彼は勝利をつかんだと思うのである。

「桶狭間の戦い」「姉川の戦い」「三方が原の戦い」「本能寺の変からの伊賀越え」「武田の遺領を北条と争った天正壬午の乱」そして「小牧・長久手の戦い」と6つの勝負が本書に掲載されているが、実際の戦いの前に自らの心と身体、そして手足となる部下たちへの準備は怠っていなかったと思うのである。

もしかしたら、すべて自らが念入りに書き上げた脚本のとおり徳川家康を演じていたのかもしれない。
もっとも、最終勝利者となった家康については、その後に作り上げたものによって神格化された部分があるのだが・・・

いずれにしても、見習うべきは学習能力と我慢力である。
特集のわりにはページ数が少ないようにも思えるが、面白よんだのであった。
そして、いつかは岡崎を中心とした徳川家康の原点を見てまわりたいなあ、と改めて強く思ったのである。
だから読書はやめられない。

追伸
徳川家康と勝海舟と吉田拓郎を語ると熱くなってしまう。
もっと冷静になろう・・・

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