久しぶりの能舞台
恥ずかしながら30代は金剛流のお仕舞いをや教わっていた
しかも現家元に直接(なんという贅沢)
そのご縁でいろんな写真を撮らせていただいたし装束もたくさん取材させていただいた
装束はともかくチャコちゃん先生は小面に興味を持った
少女の顔 嬉しい、恥ずかしい、拗ねる、当惑する、笑う無邪気にーー
ほんのわずかな動きでこんなに表情が変わるその深さにすっかり魅せられ惹かれた
し歌詞なかなか出会うことが叶わなかった
室町時代の作で金剛流にとっても尊い宝
きっと此処一番の時に会えるとまった
それが今日だった!
室町時代から舞台で演じたことがないという「薄」それが「雪の小面」で演じられる!
小面幽玄だった
この現実と程遠い空間の中でいっ時自分を忘れていた時間を持った
室町、鎌倉戦いに明け暮れた武将たちの嗜みだった「能」
日本を理解する古典芸能だと改めて感じた
「装束」という呼び方にふさわしい衣裳の美しさ
日本の美を堪能した日曜日だった
#能 #能舞台 #能装束 #ちゃこちゃん先生 #中谷比佐子 #小面
チャコちゃん先生の「昭和を語る」という連続講座が昨夜から始まった
一回目のお客様は東映株式会社の元宣伝部長の福永さんと惹句(じょうく)担当だった関根さんのお二人もいらして、チャコちゃん先生の昭和の話に奥行きをつけてくださった
同席した方々はご褒美をもらったようなもの
秋櫻舎の講座は思いがけない方がひょっこり現れるので楽しみが増える
東映映画華やかなりしの時代を生きていたお二人でこの日は「昭和の男には勢いがあった、チャコちゃん先生と関わった男たち」というテーマであった
もちろん着物を通しての取材やそれに関わって一緒に仕事をした人たちの話が中心になり
特に「高倉健の着物考」を主にしたのでお二人が取材の裏付けを話してくれて聞いてる人に臨場感を与えた
昭和30,40,50,年は東映は時代劇で興行成績は他社をリード その後任侠シリーズ、そして鬼龍院花子や極道の妻などの女優シリーズ
そのきらびやかな時代の宣伝部長であり惹句(キャッチコピー)の名人の目から見た当時の監督や裏方の職人芸を識ることになり
男たちが熱く生きていた昭和という時代を違った感覚で見ることができた
この頃チャコちゃん先生は洋画一辺倒で邦画に興味がなかったのだが「任侠シリーズ」のナイトショーに無理やり夫につきあわされ
その時見た「高倉健」の着物の裾捌きの美しさに感動しついには高倉健に取材を申し込み
高倉健の着物談義を聞いた
「青山のウエストを指定され、そこのシュークリーム美味しいですよねと言ったのねそうしたら先に健さんいらしていてシュークリームがテーブルにあっの」
「そうそうそう言う人なんだよね」
それで仕立ての寸法が人と違っていたし、くるぶしを見せる着物丈だとか、着終わったあと帯をこう下げる、襟に指一本このように入れるとか、実演付きだったのよ」
「それはすごい、健さんのこと色んな人が本書いているけど着物のことは一人も書いてないね、でも理解る本当に着方を工夫してたから」
現場にいたお二人からわっしょいわっしょいと力をもらった一晩でもあった
滑り出し好調これからも楽しみ
お茶の時間の裏話が更に快調であった
#高倉健 #東映映画 #時代劇 #任侠シリーズ #鬼龍院花子 #極道の妻シリーズ #チャコちゃん先生 $惹句 #中谷比佐子 #関根忠郞 #昭和を語る
着物は360度見せるものだと今日改めて感じた
着物ほど不思議な衣類はない
平面裁断でありながら体につけると立体になる
模様のつけ方も立体を考える
その中で袖には、見頃には、衽には、襟にはどの柄が来るかを計算して見積もっていく
お金の見積もりよりとんでもなく難しいものだと思う
着る人がその見積もりの大変さをどれだけ認識しているだろうか
少なくともチャコちゃん先生はああしてこうしてという割には見積もりに対しての理解が薄いと反省している
染める人の柄おきの見積もりはまるで幾何学だ数学の図式んとと共通するものがある気がする
そしてそれを裁断しそこでも仕立ての見積もりがある
考えてみると着物づくりは左脳を使う仕事だ
そこまで理解しながらもこの柄はなかった方がいいとか柄を増やせとか平気で言ってしまう行儀の悪さ
見積もりの理解のために私はよく着物を解く
その時それぞれの場所に置かれた柄を見てなるほどと唸る
造り手仕立て人そして着る人の三位一体で着物姿が成り立っている
日本の国では、女たちも男もかなり前まではこういう着物を着たいという思いにつくる人が賛同して作り上げ仕立てに回していた。
いまと逆の進行。これだと着る人の意思が絶対に強いので必ず売れるということでもあった
ということなどつらつら考えてしまう
今日の着物が蛍
#ホタル #右脳 #左脳 #見積もり #三位一体 #裁断 #仕立てる #着物を解く