チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 168

2019年06月10日 11時52分53秒 | 日記
今年は気象庁は「梅雨入り宣言」をしないという(あまりにも気温の変化が激しいから自信ないのかな?)
しかし梅雨に入った模様でここのところ急に寒くなった 「梅雨寒」という美しい言葉がある
気温は低いが梅雨独特の湿気があるため、着物も袷は暑い

先人はよく考えたものでこういう梅雨寒にいいものとして平織りの紬、大島紬、結城縮という素材がある。
また紗袷というおしゃれな着物もある、二枚重ねで下が絽上が紗、もともとはこの梅雨寒の頃に着る着物であったが、最近は秋の単衣の時期にも着る人が多くなった
柄も秋草系が多い
というより着ている人を見かけなくなったという方が正解か

昔紗袷を着ている人は花柳界の人または日本料理屋とか日本旅館、呉服屋の女将という方々が愛用していてどことなく粋な雰囲気を醸し出していた
大人の雰囲気を持っていた人が似合う感じがしていて 童顔の私は着るチャンスがなくというより全く興味を示さずついに一度も着ないまま一生を終わりそうだ

それと
紗袷はふっくら見えるので、いつもスキッとしていたい向きにはやはり無理な着物かもしれない
梅雨寒の湿気にも対応できてなお体を温め見た目は涼しそうだというこの紗袷、絶品だが「見事に似合っている」という人にはなかなかお目にかからない

しかし昭和40年50年代はいた
二番目の私の姉は見事に似合っていた、少しふっくらした体型で紗袷を着るといきなり心も豊かな女人になり、彼女の本来の人としての暖かさが出てくるようで、いかにも金持ち奥様という風情になっていた(金持ちなんだよ彼女は、褒め立てて小遣いせしめていたな)

二枚分の着物だが金額は二枚分はしない
西陣と十日町で主に生産されていたけど値ごろな十日町物がよく売れていた
糸の細さは西陣で織ったもので、こちらは花柳界の人たちに好まれていた
しんなりと優雅な感じがしていたように思う

一般にはこの梅雨寒の時期は平織りの紬
代表的なものが銘仙そして大島紬 大島紬をひとえに着る人が多かった 木綿、更にポーラというウール、ウールと絹の混紡でシルクウール 上等は結城縮 または夏結城、麻と絹のもの 半襟は楊柳、絽縮緬 素材が豊富でこの梅雨寒にも心地よい着物姿を楽しんでいた

衣食住は自然と折り合い、自然の呼吸を優先して人間が生きていた時代の知恵を私達はもっと真剣に学び、次の世代に引き継いでいかなければと最近痛切に思う
そうしないと地球が息ができなくなる
日本だけにある梅雨寒そのときに考えつくされた衣食住の知恵は尊い

#梅雨寒 #シルクウール #ウールの着物 #木綿の着物 #紗袷 #中谷比佐子 #チャコちゃん先生 #楊柳の半襟 #半襟 #絽縮緬 #夏結城 #花柳界 #西陣 #十日町
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小面に会いに行く

2019年06月09日 19時58分56秒 | 日記

久しぶりの能舞台

恥ずかしながら30代は金剛流のお仕舞いをや教わっていた

しかも現家元に直接(なんという贅沢)

そのご縁でいろんな写真を撮らせていただいたし装束もたくさん取材させていただいた

装束はともかくチャコちゃん先生は小面に興味を持った

少女の顔 嬉しい、恥ずかしい、拗ねる、当惑する、笑う無邪気にーー

ほんのわずかな動きでこんなに表情が変わるその深さにすっかり魅せられ惹かれた

し歌詞なかなか出会うことが叶わなかった

室町時代の作で金剛流にとっても尊い宝

きっと此処一番の時に会えるとまった

 

それが今日だった!

室町時代から舞台で演じたことがないという「薄」それが「雪の小面」で演じられる!

小面幽玄だった

この現実と程遠い空間の中でいっ時自分を忘れていた時間を持った

 

室町、鎌倉戦いに明け暮れた武将たちの嗜みだった「能」

日本を理解する古典芸能だと改めて感じた

 

「装束」という呼び方にふさわしい衣裳の美しさ

日本の美を堪能した日曜日だった

#能  #能舞台  #能装束  #ちゃこちゃん先生  #中谷比佐子  #小面

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昭和を語る

2019年06月08日 14時46分03秒 | 日記

チャコちゃん先生の「昭和を語る」という連続講座が昨夜から始まった

一回目のお客様は東映株式会社の元宣伝部長の福永さんと惹句(じょうく)担当だった関根さんのお二人もいらして、チャコちゃん先生の昭和の話に奥行きをつけてくださった

同席した方々はご褒美をもらったようなもの

秋櫻舎の講座は思いがけない方がひょっこり現れるので楽しみが増える

東映映画華やかなりしの時代を生きていたお二人でこの日は「昭和の男には勢いがあった、チャコちゃん先生と関わった男たち」というテーマであった

もちろん着物を通しての取材やそれに関わって一緒に仕事をした人たちの話が中心になり

特に「高倉健の着物考」を主にしたのでお二人が取材の裏付けを話してくれて聞いてる人に臨場感を与えた

 

昭和30,40,50,年は東映は時代劇で興行成績は他社をリード その後任侠シリーズ、そして鬼龍院花子や極道の妻などの女優シリーズ

そのきらびやかな時代の宣伝部長であり惹句(キャッチコピー)の名人の目から見た当時の監督や裏方の職人芸を識ることになり

男たちが熱く生きていた昭和という時代を違った感覚で見ることができた

 

この頃チャコちゃん先生は洋画一辺倒で邦画に興味がなかったのだが「任侠シリーズ」のナイトショーに無理やり夫につきあわされ

その時見た「高倉健」の着物の裾捌きの美しさに感動しついには高倉健に取材を申し込み

高倉健の着物談義を聞いた

「青山のウエストを指定され、そこのシュークリーム美味しいですよねと言ったのねそうしたら先に健さんいらしていてシュークリームがテーブルにあっの」

「そうそうそう言う人なんだよね」

それで仕立ての寸法が人と違っていたし、くるぶしを見せる着物丈だとか、着終わったあと帯をこう下げる、襟に指一本このように入れるとか、実演付きだったのよ」

「それはすごい、健さんのこと色んな人が本書いているけど着物のことは一人も書いてないね、でも理解る本当に着方を工夫してたから」

 

現場にいたお二人からわっしょいわっしょいと力をもらった一晩でもあった

滑り出し好調これからも楽しみ

お茶の時間の裏話が更に快調であった

#高倉健 #東映映画 #時代劇 #任侠シリーズ #鬼龍院花子 #極道の妻シリーズ #チャコちゃん先生 $惹句 #中谷比佐子 #関根忠郞 #昭和を語る

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着物が繋ぐもの 167

2019年06月07日 17時17分34秒 | 日記

着物は360度見せるものだと今日改めて感じた

着物ほど不思議な衣類はない

平面裁断でありながら体につけると立体になる

模様のつけ方も立体を考える

その中で袖には、見頃には、衽には、襟にはどの柄が来るかを計算して見積もっていく

お金の見積もりよりとんでもなく難しいものだと思う

 

着る人がその見積もりの大変さをどれだけ認識しているだろうか

少なくともチャコちゃん先生はああしてこうしてという割には見積もりに対しての理解が薄いと反省している

 

染める人の柄おきの見積もりはまるで幾何学だ数学の図式んとと共通するものがある気がする

そしてそれを裁断しそこでも仕立ての見積もりがある

考えてみると着物づくりは左脳を使う仕事だ

着る側は右脳を使うので 着物を着るということは左右の脳のバランスを撮ることにもなると勝手に解釈している

そこまで理解しながらもこの柄はなかった方がいいとか柄を増やせとか平気で言ってしまう行儀の悪さ

 見積もりの理解のために私はよく着物を解く

その時それぞれの場所に置かれた柄を見てなるほどと唸る

造り手仕立て人そして着る人の三位一体で着物姿が成り立っている

日本の国では、女たちも男もかなり前まではこういう着物を着たいという思いにつくる人が賛同して作り上げ仕立てに回していた。

いまと逆の進行。これだと着る人の意思が絶対に強いので必ず売れるということでもあった

ということなどつらつら考えてしまう

今日の着物が蛍

 #ホタル #右脳 #左脳 #見積もり #三位一体 #裁断 #仕立てる #着物を解く

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着物がつなぐもの 166

2019年06月06日 11時58分11秒 | 日記
着物は「腸」と同じだなと思う事があった
着物は「消化」することが大切と思っている
腸も着物も消化できるものを受け入れることが宇宙法則にかなっている

人間の体は腸が中心に動いているのだがその腸に気に入られることは「よく嚙み唾液を出すことだ」と教わった
唾液が一緒でないと腸は自分のところで消化できないのでそのまま出してしまう
出せるものはいいが出せないものは「毒」として体の中を駆け巡り悪さをする
噛むこと唾液を出すことが必要で昭和の子は「よく嚙みなさい、黙って食べなさい」と食事のときに注意を親から受けていた

食事が終わりお茶の時間になるとその日の報告や感じたこと出あった人の話などに花が咲き子どもたちは我先に親に報告をする風景がどの家庭にもある家族団らんだった
テレビもないのでみんなは家族の団らんに集中し、親もその状況を把握できていた

そういう育ち方をしたので着物を着るということは「体を愛おしむことだ」と思っている
着物は自分の体の一部と考えるので「異物」を体につけることもなければ「消化」できない繊維のものを身につけることも考えない

消化できない繊維や食べ物は体をいじめるだけで、体をきれいにする助けなどサラサラできない、逆に病という重い荷物を背負わされることになる

食べたものが体の中でどうなるか
消化ー分解ー組み立てー生成ー吸収を繰り返され体の筋肉や血の循環を好くし私達に健康という結果を授けてくれる
この繰り返しをスムースに活かせるには噛むことそれのみ

多くの人が腸に入れているサプリメントは化学的に生成まで終了しているので腸は「異物」として捉え吸収ができない
あらっぽい言い方をすれば口に入れたものはとにかくよく嚙み唾液をいっぱい出して唾液まみれにして腸に送り込めばいい

着物に置き換える
再生できる繊維、燃えて土に帰る繊維、しかもそれが肥料にもなるという繊維のものを体につけることが体を喜ばせること、それはまた山や海を美しくすることにも通じる

チャコちゃん先生も含めてデパートやコンビニでポリの袋をもらい(便利だものね)それにゴミを入れてゴミ箱に捨てる。ところがこのポリは燃えないのだ、燃えると言われているが姿が残りそれが海に流されプラクトンが食べそのプラクトンをクジラなど海の生物が口にし大量に死んでいる

この自然界で悪循環が起きている「消化」できなければ「生成」されない

最近は極力ポリを使わないようにしているし(買い物袋も絹にした)
まして.ポリの着物など絶対に手を通さない!
くどくどかいたが今日はこれを言いたかった、地球をきれいにしようぜ!

#腸の働き #チャコちゃん先生 #ポリの繊維 #ポリ袋 #唾液 #よく噛む #買い物袋
#中谷比佐子
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人は褒められたい

2019年06月05日 11時27分06秒 | 日記
「そのお召し物お似合いですね」
「そのセーターの色よくあっていますよ」
「きれいなネックレスセンスいいですねえ」
「顔の色艶いいですね」
「若々しいですね」
こういう表を褒めることは誰でもできる

本当に褒めてもらいたいのはその人の内側だと思う
「初対面の人を褒めるのはできない、だってその人のこと知らないんだもの」
そのとおり
でも内側を褒める
「今日あなたにお会いできたのは私にとって幸せです、なんだか緊張をしていたのですが人をゆったりさせる雰囲気をお持ちですもの」

相手のことを知らなくてもその方から感じるエネルギーを褒めることは誰にでもできると思う
こういう出会を繰り返せば世の中の争いごとは解消する

出版社に入った当時「写真の説明」をするところから教育された
その時は当時の正田美智子さんがお妃教育に通う道の写真だった
「白いブラウスを着てーーー」
とその正田美智子さんのフアッションの説明を一生懸命書いた
「だめだね、やり直し」
更に微に入り細に入り書く、文字数が決まっているのでそれに合わせ言葉を選ぶ
「ダメダメ」
五回目
「どこがだめなのですか?模範を示してください」
「ばかやろう自分で考えろ!」
親にもばかやろうなんて言われたことがないので心がくじけて泣きたくなる
そのとき先輩が
「写真の説明は見ると理解るでしょう?その時チャコが何を感じたかをかいてみたら?」
とコソッと教えてくれた

お妃教育の教えを受けたあとの正田美智子さんのお顔が輝いていて白いブラウスがより爽やかさを助長していた
みたいな文章を書いたら
「いい」
「へっそれだけ?」
「なにか?」
「いえありがとうございました」
遠くで件の先輩がウインク

それからどんな取材でも「自分がどう感じるか」を常に大事にしていくようになった

まさしく教育の賜物でその一件があって今日まで「自分がどう感じているか」に重きを置く習慣は消えない

「言霊力」ことばりょくという研究者の宮崎英二先生は「言葉の力で人生が大きく好転する」という信念で「褒める」というセミナーを日本各地で開いていらっしゃる

秋櫻舎には毎月第一月曜日6時間みっちり「褒める」と人はどのような幸せに到達するかを実証しながら伝えている

あの新米記者の頃「自分が何を感じるかを大事にしろ」という指導は素晴らしかったと今切に思い感謝している
宮崎先生の言霊力の基本はそこにあるからだ

日本語には褒める言葉がやまとありその言葉を駆使するだけでも自分自身が楽しくなっていく
朝目がさめたら「気持ちよく目覚めたこの体に感謝夜中中働いてくれて偉いなありがとう」などとまず自身を褒める
その勢いで人を褒め
夜寝るときも自分を褒める
そうすると熟睡できるし人に対して柔らかく接することができる、みんな幸せに生きたいと思っているのだもの

#褒める #言霊力 #言葉力 #チャコちゃん先生 #正田美智子 #お妃教育 #編集者 #記者 #中谷比佐子


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着物が繋ぐもの 165

2019年06月04日 10時53分01秒 | 日記
芒種(6月6日)が近くなると白が映える
チャコちゃん先生は一年中白を身につけるけど特に夏と冬が美しいと思っている
ところで
半襟と足袋は絶対白
半襟の白は顔を輝かせ足袋の白は全体を清らかに見せてくれる

着物の求めるものは絶対的な高貴さ、白はそれを見事に表してくれる
しかし
別の考えをする方も多いそれはそレでいいと思う

刺繍衿や色襟がお似合いだったのはもう亡くなられた「池田重子」さんそして舞妓さんや半玉さん、更には子供の祝い着。20歳位まではよく似合うまた花嫁のお色直し

刺繍衿や色恵理が似合う 人は大勢いらっしゃる
特に和髪の方たちはお似合いの人が多い

刺繍半衿や色半襟、色足袋、柄足袋のに合う方をよくよく見ていると
色の好みもウオーム系の人が多いと思う
もちろん性格もウオーム系だ

白を好む人はクール系が多い
この分け方は「いぶき」という松尾先生が考案した色と素粒子の関係の研究成果だが、その方の求める色と心もようが連動していて、生き方までもわかってくる
松尾先生についてチャコちゃん先生何年も勉強し、我が秋櫻舎では「カラースイッチ」として講座を開いている

チャコちゃん先生刺繍衿色襟が似合わず似合っている方もあるのにどうしてだろうと思っていたとき松尾先生におあいした
そして全ての色の好みの謎が溶けたのだ!
似合う色と好きな色は違う
また同じ赤でもウオーム系とクール系の赤は違う
その上似合う色は心を落ち着かせる
さらに運も向上する色の不思議さだが、ただ色を見るのではなくその色がどういう素粒子をもち外に出す波動の形までがわかると、その色を選んだ人がその人らしく生きることになる

過去にここまで色を分析した方はいなかった
もちろんゲーテだとか大先輩もいらっしゃるが行動と生き方が決まる色を見つけ出した人は少ないのではないだろうか

というわけで自分にとっていい波動を出す色を識ることはありがたい
特に着物は全身を包むので影響力大だ

その勉強以来迷うことなく白半襟、白足袋を通している

白半襟のありがたいことは使っているうち色がっだんだんアイボリーになってくる
人も歳を重ねて真っ白だと顔が浮いてくる
淡いアイボリーは顔を優しく見せてくれる。もちろん絹の場合だ

蚕の白い色は科学的な蛍光白ではなく柔らかな白
詰まりは使っている間にその色に帰っていくようだ
特に蛾になったときの羽の美しいさは心奪われる白で、白の多色を識るきっかけにもなった

小さな襟元の白 足元の白その白が着物の美しさの決め手だと考える(独断だよ)

#半襟 #足袋 #いぶき #カラースイッチ# ウオーム系 #クール系 #チャコちゃん先生 #秋櫻舎 中谷比佐子 #蚕 #蛾
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着物が繋ぐもの 164

2019年06月03日 10時03分10秒 | 日記
今日は新月新しい足袋を下ろす
夏物の用意も始まる
今月6日は芒種稲、稲などの葉が伸ばし夏野菜が元気になる
特にトマトスルメイカが美味しい「そうだ!」ホタルが飛び交い始める

新潟地震の起きる5年前「平家蛍」が群生する場所に案内された
清らかな水が流れているところで大きな樹にホタルの軍団が飛び交っていた
源氏ホタルのように横にゆらゆら飛ぶのではなく
木の上から飛び込んでくる感じで勢いが良い
案内してくださった方は十日町の染色家滝沢晃さん
「この様子着物に描いてください」
「エッこの様子を?」
「はい!」
「いやーいつも無理難題なんだから」と言いながらも顔は笑っている
「やったー」

そしてせっかくだから良い糸にしたくて蚕を「長久」という在来種に決めS氏に養蚕 整糸、織まで依頼さらに「絽にしてくださいね」
「絽?織ったことないですよ」
「大丈夫できます手織りの絽は貴重です」(自分がやれないのにこの人は絶対できるという自信だけはある)

春蚕にしてください
桑も改良をされていないのに
セリシンはつけたまま
私からのお願いはそれだけです(何がそれだけ?最も難しいことぉいってる)

一年後立派な絽が織り上がりS氏も自信満々(その後手織りの紗とかいろいろ挑戦している)

早速滝沢氏に持っていって渡す
「へーセリシン付きですか」
「はいよろしく」
その時もう素晴らしい構図を見せていただく
「きゃーすごいですね、うわ~楽しみ、さすがですね!大胆で品がある」
小躍りして喜ぶチャコちゃん先生

更に半年かかってできました
「セリシンがついてて染めにくかったですか?」
「いやー却って染料の染み込みがよく色に奥行きが出ましたよ手描樹には楽な生地でしたよ、ありがとうこんないい生地に染色できていい味出せましたよ」
「ほんといい味出ていますよね」
「着たところ見せてくださいよ」
「もちろん!」

仕立て上がったらすぐに滝沢さんのところに見せに行き喜んでいただき、そしてまたS氏にも見せに行く、お二人に満足していただきその喜びが伝わって私自身も大満足

そうしたらあの新潟中越地震があり
モデルになっていた小川と大きな木ヘイケボタルの里は全滅
もう二度と見ることはできなくなった
跡地を滝沢さんと訪れて二人で呆然と佇んだもちろんお悔やみにホタルの着物を着ていった

その次の日三田佳子さんから電話があり「相棒に出ることになり着物のチョイスをお願い」
直ちに送られてきた台本を読むとすべて夏の話ししかも最後は自殺のシーン
「これだ!ここにホタルを登場させよう!」
撮影にも立会いホタルの着物が美しい三田佳子さに羽織られて更に着物の存在感が増していた

自然界では見られなくなったが
着物の中でヘイケボタルは今も生きている

#平家ホタル #三田佳子さん #滝沢晃さん #中谷比佐子 #絽の着物 #セリシン付き

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野菜を植える

2019年06月02日 18時36分27秒 | 日記
これからは食べるものを本当に気をつけなければならない時代となった
私達は農薬のかかった野菜を口に入れるつことのほうが多い
先日友人の畑を覗いたら無農薬のためキャベツは虫食いでほぼ全滅
「うちも農薬使わなければいけないな」
「違うでしょう?虫も来ない強いキャベツを作ればいいのよ」
「そんなのできるわけがないわこれ見てよ」
「できるわよ土壌から変えればいいのだから」
「誰に教わるの?」
「紹介する」

軽井沢で農業をしている友人はもう8年近く無農薬の野菜を作っている
土壌と種この2つをしっかり研究し虫のつかない野菜づくりに成功をしている

現実に彼の作ったキャベツの葉を食べに来た虫が葉っぱからつるりと落ちてコソコソ隣のキャベツ畑に行くのをこの目で見た

隣は農薬を使っていて実際に撒いているところに出くわしたこともあり
「隣の農薬が来るのではないの?」
「飛散してきてもうちの野菜は強いから弾いているよ」
「なるほど人間もそうよね自分を強く持っていれば騙されたり変な事件に巻き込まれたりしないものね」

いつからか農薬に頼る農業になってしまった日本
今世界で農薬消費量が最も高いのが日本だという記事を見たことがある
もちろん大手新聞ではなくタブロイド版の新聞でだ

農薬いっぱいのやすい野菜を口にし病気になって高い医療費を支払う
これがトップの政策のようだ
:無農薬の野菜やコメはたしかに高額
しかしこれを口にしていれば体はいつも健康でいられる結局医療費もいらない
どちらがいいか考えて見る時期に来たようだ

ということで
友人の畑になすきゅうりトマトなどを植えるのを手伝い
我がスカイガーデンにも野菜を植えた ゴーヤなど楽しみ

#農薬 #無農薬の野菜 #秋櫻舎 #スカイガーデン #中谷比佐子 #ゴーヤを植える

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