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My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

私蔵真空管の紹介~第7弾E80F/E86F~

2012-10-07 12:24:29 | 真空管いろいろ

今回は、私のプリアンプの前段に使われている5極電圧増幅管のE80F/EF86です。

この球はQUADⅡで使われた事で有名です。音質の良い5極管の一つです。

私のアンプでは3極管接続として使われています。

現在私の持っている球は、左から①Marconi製EF86、②GEC製CV4085、③Phillips MiniWatts製E80F、④Phillips MiniWatts製E80Fの4本です。

①Marconi製EF86

Lot刻印からMullard Blackburn工場での1958年8月製造。Square Getterである。NOS品。

Meshも綺麗である。但し、メッシュ密度は、②よりも荒い。管径は他よりも少し太め。

私のアンプにはギリギリ刺さった。

音の印象:

まろやかで太く高音も綺麗である。が、少々ダイナミックな音なので暫く聴いていると少し疲れる音。

それに、私のアンプではヒスノイズが多い。管を叩くと「キーン、キーン」とマイクロフォニックノイズもある。少々発振気味?

②GEC製CV4085

どうしてもGEC製のものが聴いて見たくて近所の球屋さんから購入。短時間使用の中古品。

EF86のCVナンバー品。

Meshは、①よりも細かく、見た目はさらに綺麗である。O Getter。

KB/Zと印刷があるので、「MOV(Mariconi Osram Valve)Hammmersmith工場」での製造、製造ロットは83**とあるので、1983年製?

①はMarconi製だけどMullard工場製造、こちらはGEC製なのにMarconi製造。なんだか、ブランドと製造メーカーがクロスしている。

音の印象:

①よりも高音が綺麗で響く感じがある。こちらもヒスノイズがあるが、①よりは少ない。ただ、マイクロフォニックノイズは、こちらの方が大きい。響きに余韻がある。

何とかしたくて、チューブ・リングやさらに大きな面積を包むクール・ダンパーを購入、装着してみた。

クール・ダンパーでは、マイクロフォニックがかなり減るが、それでもまだ残る。

ちょっと響き過ぎの感じがあり、長時間聞くと疲れる。

私のプリアンプとの相性が悪いのか?他の機器で使ってみたいが、私は、今のところ、プリアンプしか使う用途が無い。

③Phillips Miniwatts製E80F

購入時に付けて貰ったものである。これが音が良いと店主に付けて頂いた。

O Getter、金足である。Phillipsの⊿マークもある。

音の印象:

バランスの取れた繊細で上品な音である。音の一つ一つが聞き取れる。①、②の様な、きついダイナミックな音でもない。長時間聴いていても疲れない。

ヒスノイズ、マイクロフォニックノイズともに無し。

さすが、店主のお勧めだけある。

④Phillips Miniwatts製E80F (Pinched Waist)

Webを見ていたら、偶々、真空管にはPinched Waistといって、ガラスが途中で括れているものが有る事を発見。そして、それは音質が良いと書いてある。Phillips製に多いようだ。でも、希少品。

GetterもSuare Getterである。値段もまたもや1万円オーバーだが速攻で海外から購入。Phillips製の証の⊿マークもある。当然、金足品。

音の印象:

③のMiniwattsの通常品よりも、さらに繊細で上質な纏まった音がする。ハイファイな感じである。

もちろん、ヒスノイズ、マイクロフォニックノイズともに無い。

今のところ、これが1番のお気に入りで使用している。これの上を行くものが今後現れそうにない。満足している。


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