またまた、エリック・クラプトンが参加しているセッションアルバムの紹介です。
このアルバムは、シカゴ・ブルースマン ジミー・ロジャース(Jimmy Rogers)の殆ど追悼アルバムです。
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Atlantic / Wea |
豪華メンバーが参加したセッションアルバムで、メンバーが凄いことになっています。
主だったところをざっと紹介すると、
エリック・クラプトン Eric Clapton
ミック・ジャガー Mick Jagger
キース・リチャード Kieth Richards
ロバート・プラント Robert Plant
ジミー・ペイジ Jimmy Page
スティーヴン・スティルス Stephen Stills
タジ・マハール Taj Mahal
など、、、。
アルバム中の2曲でクラプトンのボーカルが聴けます。
ところで、みなさんはジミー・ロジャースという人をご存じでしょうか?
ブルース通の人はご存じと思いますが、私は知らなかったですね。
元々はマディ・ウォターズ・バンドのギタリストで、前回紹介したハウリン・ウルフやソニー・ボーイ・ウイリアムスンなどともセッションを行い、レコーディングをしているそうです。
また、後のストーンズ・サウンド、クラプトンに多大なる影響を与えたそうでです。
ジミー・ロジャースが亡くなったのが1997年の暮れで、このアルバムの発売が1999年です。まさに遺作となったわけです。
クラプトンがボーカルで参加している『Blues All Day Long』『That's All Right』は、とても馴染み易く、クラプトンのストラトのクリヤートーンでのソロが聴けます。クラプトンの曲になってしまっています。一聴してクラプトンのギターとわかります。本人のアルバムよりもいい感じで弾いています。
ミック・ジャガーが3曲で歌っていますが、曲の感じ、ブルースによく合っています。バッチリ嵌っています。この時はギターは、キース・リチャーズも参加しています。キースもギターを弾きまくっていて良い感じです。
あと、有名な『Sweet Home Chicago』も収録されていますが、これも良い感じですね。
最後の曲がロバート・プラントとジミー・ペイジ、クラプトンが参加です。う
ロバート・プラントは得意の「ウー、ウ~、、ベイビー~」と唸っています。ジミー・ペイジのギターは完全にロックになってしまっています。
全体を通して、バックバンドもタメとかダルさがブルージイで良いです。
最近のクラプトン・バンドは、スティーブ・ガットとかネーザン・イーストで何だかポップな感じですね。それはそれでよいのですが。
やっぱり、ブルースをやるときは、バックバンド、リズム隊もブルースでないと雰囲気が出ないですね。
アルバム全体で、楽しみながらご機嫌なサウンドが聴けます。ジミー・ロジャースのアルバムというよりは、それぞれのセッション・マンの曲になってしまっていて良い感じです。ハウリン・ウルフよりも楽しめると思いました。
録音が比較的新しいので、音も良いです。お勧めです。