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「五族協和の王道楽土」となるはずだった惑星エイペックスを、根深い価値観の対立により、あえなく破壊してしまった銀河系宇宙一族。だが、それで懲りるような彼らではなかった。今度は、新たなるフロンティア、シリウス星系へと、リラ人やベガ人が陸続として入植し始める。
とはいっても、価値観の対立は、依然として続いていた。やがて、シリウスは、「肉体を持たない非物質のポジティブなシリウス人」と、「肉体を持ったネガティブなシリウス人」の2つに分かれたという。
シリウスは、なんといっても地球に近い。広大な銀河の中では、「お隣同士」と言えるような位置にある。もともと星自体が明るい上に、地球にも近いから、夜空にひときわ明るく輝いている。
シリウス人たちも、地球を自分たちの勢力圏とみなし、古来から盛んに介入してきた。古代エジプト文明や、マヤ文明は、シリウスからの来訪者から知識を得て進歩した。古代マヤ人が、高度な天文・暦の知識を持っていたのは、そのためだ・・・。「プリズム・オブ・リラ」によると、古代マヤ人の多くが、シリウスからの転生者で占められていたという。
ネガティブ側のシリウス人は、地球でさまざまな事件を起こし、地球人の恐怖心をかき立てている。地球各地で信仰されている「黒魔術」のたぐいは、彼らの指導によるものだとされる。
やがて、両極の対立はさらに新たな場へと移り、より決定的で深刻な闘争を引き起こす。「オリオン大戦」の大暗黒時代の到来だ。
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