ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

能里子のワンポイントアドバイス

2012年10月30日 | アドバイス
  ★ 病気が人生を大きく変えた
 しばらく前だがNHKテレビに作家の宮本輝さんが出ていたが、宮本さんは
20代にパニック障害のために散々苦しんで、そのために会社を辞めて作家に
なったそうだ。ときどき生死の断崖の気分に(実はパニック障害では絶対に
死ぬことはないが、言い知れぬ恐怖感や不安感に苛まされる)見舞われている
とき、あるお医者さんが「天才はみんなそれぞれ問題があった、ニュートンも
ベートーベンも」と慰められたそうだ。
 それから作家に転向した宮本輝さんは、めきめきその才能を発揮し、何度も受賞
されたが、22年に紫綬褒章を授与され、今や日本を体表する高名な作家になられた。
 わたしはこの作家のファンで、今まで随分読んだことがあるが、そんとき「もし
もパニック障害がなかったら小説家にはならなかった。パニック障害は今では自分
の宝物だ」とお話しされていたが、わたしはこの言葉に大変感銘した。
 もしも心身とも健康であったら、作家としての道は拓けなかったかも知れないが
「パニック障害」が、人生を大きく変えてしまったのだ。
 
 
 
 

 人生は一体何が起きるかも知れないが、ある一説では「偶然は全くなく、自分が
出合うのは、すべて必然だ」と言われているが、そう捉えると、もしもそれがたとえ
苦しいことでも、永久に続くわけではないから、あまり深刻に考えない方が良いの
ではなかろうか。「より高く飛び上がるためには、より深く膝をまげなければならない」
という言葉もあるが、希望を持って生きていれば、運命は必ず好転すると信じて
いる。もしもあなたが、現在苦しい直面に立たれていたとしたら…
 多少無理をしてでも、このように考えるようにすれば、きっとマイナスのサイクル
からプラスのサイクルに人生が変換するだろう。
 心理カウンセラーとして、ぜひぜひお勧めしたいと思う。
今まで問題意識がありながら、気分の方向をプラスに変えたために、幸運になった
人は限りなく沢山いたが、この番組を見て改めて実感した。
 「不幸のどん底は幸福への一歩」これは紫式部の言葉だそうだが、どんな問題も
そう捉えられたら、運命が大きく前進することだろう。

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