引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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出張だしとり教室at油屋八ヶ岳NO.3

2013年03月06日 | いんどうさち だしとり教室

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お1人風邪で欠席でしたが、横須賀、甲府、

韮崎、伊那、他あちこちから参加してくださ

いました。

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さて、スタートです。

まずは、昆布、削りかつお、いりこ(煮干)の説明をし、

だしを取る前の素材の味を召し上がって

いただきます。

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真昆布、花かつお、いりこ

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まずは、昆布といりこの合わせだし。

お味噌汁につかいますよ。

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昆布と花かつおの一番だし。

吸い物、五目ずしの具の煮物、和え物の

八方だしにつかいます。、

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さ、だしの味見をしましょう。

八方だしの味見もね。

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干し椎茸は、戻し汁に一番だしを加えて煮汁が

なくなるまで炊きます。

「干し椎茸を炊いたのっておいしいですよねぇ~」

というお声が聞こえます。

干し椎茸のグアルニン酸、昆布のグルタミン酸

花かつおのイノシン酸

3種のうま味が合わさってますから、うま味は

強力です。

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五目ずしの具材が炊けました。

かんぴょう、ごぼう、にんじん、油揚げ。

「あーー、日本のおかずの香りですね」と

誰かさん。

本当にそうなんです。

家庭料理をちゃんと食べてきた方には

わかる香りです。

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「だしと調味料は一緒に入れていいんですか」

「いえ、まずは、だしだけで煮ます。だし煮込み

というんですよ」

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錦糸玉子をつくりましょう。

石川さんちのにわとりの卵。

お昼、スタッフの福原さんが取りに行き、

「産みたて。まだあったかいでしょ」と、

わたしの手のひらにのせてくれました。

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黄身がまあるく盛り上がってるでしょう?

白身の筋力が支えているのです。、

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薄焼き玉子の焼き方のデモです。

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左の方は、農業研修後、お1人で農業をし、

宅配で自活されている須玉町江草の青柳さん。

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だし取り教室では、汁物は2種味わって

いただきます。

お吸い物の後にお味噌汁。

具は大根です。

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皮が固いです。

「それ、雪の中で貯蔵してるんです」と

1人農業の青柳さん。

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千六本に切ります。

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長ねぎを小口切りします。

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ごはんがそろそろ炊けます。

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五目ずしの具は炊けてます。

小松菜も色よくゆで、辛子じょうゆにつかう

八方だしもつくりました。

お吸い物につかう焼き麩、三つ葉。

お椀に入れておきましょう。

お味噌汁につかう大根の千六本、ねぎ、

すべてそろいました。

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ごはんの量が多いので、飯台ではなく

大きなボウルを飯台がわりにつかいました。

飯台がなくても、ボウルがあればおすしは

つくれます。

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炊きたてのごはんに<合わせ酢>を

振りいれ粗熱が取れたら具を加えて混ぜます。

わたしの若い頃は、すし飯は、人肌の

温度まで冷めたら具を加えるというのが

常識でしたが、人肌では、具が上手に

混ざりません。

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輪島塗のうるしの器に。

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松元洋一さんの焼き締めの器に。

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小松菜の辛子じょうゆ和え

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お吸い物、よそってください。

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一升のお米を炊きました。

おすしは、たっぷりあります。

お好きなだけよそってくださいね。

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「さー、いただきましょう~♪」

お声をかけたら、

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ガラガラガラと引き戸が開き、

「石川さん・・・、あれ、なにかしてる?」

「はい、今日はだしとり教室してます」。

「あ、そう、またのぞくよ」

昨日からそうですが、地元のいろんな方が

訪ねてきます。

ふふふ・・・みなさんニコニコ。

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右の方は、寒天製造会社・小笠原商店の

小笠原彩子さん。1月の食の学校でお会いして

以来わたしのブログを見てくださっていて、

長野県伊那市からかけつけてくださいました。

来年、見学にうかがいます。

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終了!

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お若いなかよしグループのみなさんは、近い

うち、復習の予定だそうです。

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さて、今回の写真のほとんどは店主石川さんに

よるものです。わたしはずっと講習中で撮れなか

ったものですから。

<体験宿泊>

*油屋八ヶ岳さんは、その後、毎日、だしとりを

し、先日は「だしとり体験講習会」を催したとのこと。

そうそう、油屋さんでは、体験宿泊ができるんですよ。

たんぼ体験宿泊とか、いろいろあります。

1泊2食付きで6000~6500円

だしで料理をつくり、調味料はすべて引頭と同じ

ものをつかっています。

www.aburaya-yatsugatake.jp

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油屋八ヶ岳NO.2 野良猫こなら

2013年03月03日 | いんどうさち だしとり教室

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油屋八ヶ岳到着後、

明日のだしとり教室の準備をしはじめたら

庭から猫の泣き声。

「石川さ~~ん、猫来てるゥ?」

「野良猫~~、名前は、こなら」

どんな子かと近寄ります。

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こならちゃん!

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「こ・な・ら ♪」

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ごはん、

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「いま、あげるよ~ ♪」

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片足が不自由な野良猫です。

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「おいしい学校」でうずくまってたの。

獣医に手当てをしてもらってから家の中で

面倒みてたんだけど、

元気になったら再びぴゅ~んっと出て行って

野良してるの」。

「身体小さいけど女の子?」

「男子」

「そうか、

男子は、きほん野良よね」

「いくつぐらいだろ」

「獣医によると、もう、おじさんらしい」

.

厳しい寒さというのに、

家のなかには入らないそうです。

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出張だしとり教室at油屋八ヶ岳NO.1

2013年03月01日 | いんどうさち だしとり教室

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山梨で初めての出張だしとり教室です。

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教室の場所は、「油屋八ヶ岳」さん。

山梨県北杜市須玉町下津金にある

ギャラリー&暮らしの提案スペースです。

www.aburaya-yatsugatake.jp

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新宿からあずさに乗って甲府へ。

甲府からは中央線に乗り換え,

2時間50分で長坂駅に到着。

白いのは凍った残雪.

風もあり、半端な寒さではありません。

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出迎えてくれたのは、店主石川治子さん。

出会いは25年前。

わたしは教室を主宰する前は、1人で

ケイタリングサービスをしていましたが、

その最初の機会をつくってくれたのは、

当時、フリーで住宅展示場の広報の

仕事に携わっていた石川さん。

「和食のパーティ料理でおもてなし」という

コンセプトで顧客に暮らし方の提案をしたい

と誘われたのでした。

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その後、石川さんは仙川でおしゃれなお花屋

<a la place  ア・ラ・プラス>をスタートし、

以来、住居、造園、フラワーアレンジメント、

苔玉づくりなど、一貫して暮らし方にこだわり

都内で数々の発表の場を増やし、暮らしの提案を

し続けてきました。

お互いに多忙になり、ほとんど会う機会がありま

せんでしたが、10年くらい前に

「実は、山梨に移住したくて本気で候補地をさが

してる」と聞いたとき、単なる思い付きだろう、

まさか実現するなんて夢にも思いませんでした。

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ところがどっこい。

着々と準備をし、通いで田んぼを耕し、

米作りをし、ぶどうを育て、昨年本格的に東京

から移住してきました。

60歳を過ぎてのスタートです。

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「駅の隣は直売所、のぞいていくでしょ」

長坂駅前農産物直売所に向かいます。

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あれこれ物色していると

「今、ぬいてきた、新鮮、新鮮!」

山梨県立農業大学の先生たちが葉物野菜を

抱えてやってきました

「ぷきぷきしてるね」

「うん、ほんと」

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「この小松菜買ってこ。辛子醤油和えにつかうわ」。

「あ、いいね。地のものをつかいたいから」

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北杜市の地図で、油屋の位置を説明する石川さん。

「んでね、こっちに行くと長野になるの」

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「じゃ、出発!」

駅前に駐車していた小さなポンコツ車に

並んで乗車し、油屋に向かいます。

「この車、なんかスースーするね」

「うん、冬は冷房完備してる」

「時速何キロ?」

「20キロ(笑)、30キロかな」

景色がゆっくりゆっくり動きます。

のどかな風景にこの速度が似合います。

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「あ、見て、左が八ヶ岳」

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「右は富士山」

新幹線から見るのとは異なり、

ビルの見えない風景にそびえる富士山。

崇高なたたずまいに、しばし見惚れます。

近景は山梨の里。

この景色は、料理の盛り付けのきほんです。

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廃校利用の産直市場「おいしい学校」が見えたら

右へ曲がれば油屋。

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建物の裏は、広々とした畑兼庭。

庭には、5羽のにわとりを飼っています。

挨拶をしたら、クイっと振り返り「誰?」

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1日3個産むそうです。

おすしの錦糸玉子。

今回はこの子たちの卵をつかいます。

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上記ちらしは、石川さんが甲府のパソコン教室で

習って作成したもの。

「すごいね」

「先生に教わりながら作ったの(笑)」

過疎な村から発信していくには大切な

ツールです。

明日は15名の方が参加されるとか。

たった1年なのに「人徳」で太い根を張った

石川さん。

応援してくださるところに、このちらしを

置かせていただいたそうです。

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