引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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出張だしとり教室at油屋八ヶ岳NO.1

2013年03月01日 | いんどうさち だしとり教室

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山梨で初めての出張だしとり教室です。

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教室の場所は、「油屋八ヶ岳」さん。

山梨県北杜市須玉町下津金にある

ギャラリー&暮らしの提案スペースです。

www.aburaya-yatsugatake.jp

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新宿からあずさに乗って甲府へ。

甲府からは中央線に乗り換え,

2時間50分で長坂駅に到着。

白いのは凍った残雪.

風もあり、半端な寒さではありません。

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出迎えてくれたのは、店主石川治子さん。

出会いは25年前。

わたしは教室を主宰する前は、1人で

ケイタリングサービスをしていましたが、

その最初の機会をつくってくれたのは、

当時、フリーで住宅展示場の広報の

仕事に携わっていた石川さん。

「和食のパーティ料理でおもてなし」という

コンセプトで顧客に暮らし方の提案をしたい

と誘われたのでした。

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その後、石川さんは仙川でおしゃれなお花屋

<a la place  ア・ラ・プラス>をスタートし、

以来、住居、造園、フラワーアレンジメント、

苔玉づくりなど、一貫して暮らし方にこだわり

都内で数々の発表の場を増やし、暮らしの提案を

し続けてきました。

お互いに多忙になり、ほとんど会う機会がありま

せんでしたが、10年くらい前に

「実は、山梨に移住したくて本気で候補地をさが

してる」と聞いたとき、単なる思い付きだろう、

まさか実現するなんて夢にも思いませんでした。

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ところがどっこい。

着々と準備をし、通いで田んぼを耕し、

米作りをし、ぶどうを育て、昨年本格的に東京

から移住してきました。

60歳を過ぎてのスタートです。

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「駅の隣は直売所、のぞいていくでしょ」

長坂駅前農産物直売所に向かいます。

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あれこれ物色していると

「今、ぬいてきた、新鮮、新鮮!」

山梨県立農業大学の先生たちが葉物野菜を

抱えてやってきました

「ぷきぷきしてるね」

「うん、ほんと」

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「この小松菜買ってこ。辛子醤油和えにつかうわ」。

「あ、いいね。地のものをつかいたいから」

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北杜市の地図で、油屋の位置を説明する石川さん。

「んでね、こっちに行くと長野になるの」

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「じゃ、出発!」

駅前に駐車していた小さなポンコツ車に

並んで乗車し、油屋に向かいます。

「この車、なんかスースーするね」

「うん、冬は冷房完備してる」

「時速何キロ?」

「20キロ(笑)、30キロかな」

景色がゆっくりゆっくり動きます。

のどかな風景にこの速度が似合います。

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「あ、見て、左が八ヶ岳」

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「右は富士山」

新幹線から見るのとは異なり、

ビルの見えない風景にそびえる富士山。

崇高なたたずまいに、しばし見惚れます。

近景は山梨の里。

この景色は、料理の盛り付けのきほんです。

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廃校利用の産直市場「おいしい学校」が見えたら

右へ曲がれば油屋。

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建物の裏は、広々とした畑兼庭。

庭には、5羽のにわとりを飼っています。

挨拶をしたら、クイっと振り返り「誰?」

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1日3個産むそうです。

おすしの錦糸玉子。

今回はこの子たちの卵をつかいます。

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上記ちらしは、石川さんが甲府のパソコン教室で

習って作成したもの。

「すごいね」

「先生に教わりながら作ったの(笑)」

過疎な村から発信していくには大切な

ツールです。

明日は15名の方が参加されるとか。

たった1年なのに「人徳」で太い根を張った

石川さん。

応援してくださるところに、このちらしを

置かせていただいたそうです。

コメント
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