引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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出汁とり教室(2009年4月)若竹煮・筍と三つ葉の卵とじ・炊き込みねこまんま

2009年04月29日 | いんどうさち だしとり教室

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今回の<天然出汁初めてさん>は、お2人。

出汁をとる前に、

いつものように出汁素材の味をたしかめます。

まずは、乾物のままの味を食べてみます。

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上は、

㊧千葉九十九里浜産・煮干、

㊥北海道道南、川汲浜産・真昆布(こんぶ土居)、

㊨瀬戸内海産・いりこ(佐藤俊之商店)

(西の方では煮干をいりこと呼びます)

下は、削りかつお

㊧1本釣り漁・鹿児島産枯本節(晴海・タイコウ)

㊥1本釣り漁・鹿児島産花かつお(晴海・タイコウ)、

㊨巻網漁・焼津産花かつお(大手某社)

漁のちがいの差が味に出ます。

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「いかがですか?

まずは、削りかつお。

どれが1番おいしいですか?」

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即、初めてのお2人から

明るい声でお返事が返ってきました。

「これです!」

「わたしもこれです!」

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指さす先は、巻き網漁の削りかつお。

「え、これ?」

「はい、これです」

他の方々も「え??」

巻き網のをおいしいと選んだ方は初めてです。

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「渋味や酸味、感じない?」

「いえ」

「いつもの出汁の味なんで、なじみがあるんです」

「出汁って?」

「顆粒の・・です」

「わたしもそうです」

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「母も使ってました。それで育っているんで

このかつおの、

インパクトの強い味になじみがあるんです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

わ~~~!もしかしたら、

舌が麻痺してるんでしょうか?」

「いま、この3種類の削りかつおで出汁を

とるけど、そのときに味の違いがわかれば

大丈夫よ」

「わかんなかったら、どーーしよう、

緊張します(笑)」

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さて、出汁とりしましょうね。

出汁のとり方には2種類あるけど、

これは煮出汁法です。

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鍋は3つ共、同じサイズの雪平鍋。

沸騰寸前で昆布を取り出し、

上記の3種の削りかつおを

1種ずつ加えて出汁をとります。

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ほら、ほら、ほらっ!

昆布がユラリと浮いてきました。

取り出してください。

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はい、引き上げました。

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削りかつおを加えて、布巾でこします。

自然にこすのがいいんだけど、

少し時間がかかりますから、

箸で押さえて切りましょう。

四隅をつまんで軽く1回ギュッ ・・・。

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こ、こーですか?

そう、軽くギュッ、して。軽くよ。

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さて、出汁が3種とれました。

3種を2回ずつ飲んでみます。

「お出汁の味、いかがですか」

「1本釣りの、この2つ、とってもおいしいです。

食べたとき物足りないと思ったこの<花くらべ>

ものすごくおいしい」と、お2人。

「最初、おいしいと思った削りかつおのは?」

「さっきおっしゃった、

渋みや酸っぱさとかがわかりました。

こんなにちがうなんて・・・」

「差がありすぎです」

「参加してよかったです」

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とった1番出汁で料理します。

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若竹煮。

筍を下ゆでして、

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若布は、鳴門の糸若布。

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筍は、追いがつおをし、

出汁煮込みをして調味し・・・・、

煮汁が1/4くらいになったら、若布を加えて

味を含めます。

盛り付けるときに再び火にかけ温めます。

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さて、ごはん。

下は、鰹節の厚削り。

先月、いりこめしを作りましたが、

いりこの替わりに厚削り。

いけそう!と思いつき、

厚削りと干し椎茸の具で炊いてみました。

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厚削り、干し椎茸、大根の葉。

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真昆布と花かつおの出汁で

炊いていきます。

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炊けました。

いい香り~~~~。

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ねこがいたら小踊りしちゃいますね。

それくらい鰹のいい香りが漂います。

大根の葉を加えて、

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底の方から大きく・・・

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このねこまんま、

なんていう名前にしようかな、とわたし。

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<炊き込みねこまんま>にしましょう

と、Aさん。

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よろしく、です。

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若竹煮、温めて盛りつけました。

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お椀は、筍の先の方と三つ葉を使って、

かきたま汁。

出汁は、真昆布と枯本節「花くらべ」。

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三つ葉、普通ゆでますが、

わたしはゆでません。

好きなんです、しゃきしゃき三つ葉。

春のはとくに。

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「おいしそうです!」

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よそったら、木の芽をそえます。

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こ、これは?

削りかつおの出汁がらです。

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乾煎りして、

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調味して、胡麻を加えて、はい、ふりかけのできあがり。 Img_3325

下は、炊き込みねこまんまに使った、厚削り。

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にゃんにゃ~ん~~♪

おなかがすいたので、

深夜、おむすびをつくりました。

冷めてまた、おいしいねこまんま。

ふがふが、がふがふ食べちゃいました。

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