引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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築地場外。

2016年10月23日 | いまが旬!

すごい人出です。

どの通りも、ぎっしり!

今日の主な目的は、高野豆腐、のり、

かんぴょうを求めることと、魚や野菜の

入荷状況をみるためです。

 

お寿司屋など飲食店のある通りは大渋滞。

車道を歩いて遠回りして、

5月から仲良しになった八百屋さんへ。

こちらは、一般的な野菜よりも

山や里で採れた物に比重をおいています。

目が楽しい八百屋です。

 

「あら、ざくろ!」

わたしがそう言うと、

奥さんは、パカっとざくろを割り、

「見てください、素敵な赤でしょう?

日本のざくろの赤です。

やさしい赤でしょう?

小粒で控えめで、

外国のとは、比べ物にならない美しさ、

日本の土ってすごいと思う。

 

あ、写真?

撮ってやってください

(素早くお盆に乗せてくださる)。

 

あけびはもう終わってしまったけど、

あの紫色お見せしたかった」

「むかごは、まだでしょう?」

「そうなんです、今年はすべて遅れてて

今月末になればいいのが入る予定です」

かしのクルミです。

殻が柔らかいので割りやすいですね。

中学1年のとき、夏休みの林間学校で

軽井沢に行きましたが、夜、宿舎の

窓越しに、リスの飛び交うクルミの木を

見て以来、クルミ好きです。

こちらは、山グルミ@新潟村上市。

村上の山のおばあさんと契約していて

送っていただくのだそう。

黄菊、和食ラボで使いたいのですが

地元ではまだ見かけません。

黄菊のパックを選んでいたら、

「さっきね、

新潟出身の板前さんがこの菊を見て、

『秋になると子供の頃食べた菊の味を

思い出すんですよ。

僕の生まれたところは

もって菊(紫色の菊)だったけど、

母親は畑でつんで、さっとゆでて、

しょうゆだけかけてました。

花そのものに厚みがあったから

かむとちゃんと歯ごたえがあって、

菊の味がしておいしかった』って

言ってらした。

で、

さっき、そのお話を聞いて、

わたしも同じようなことあったなと

思い出したの。わたしは千葉(君津)の

農家の生まれなのね。

母は、畑から抜いた人参をすりおろして、

お醤油だけかけたのをおかずの1品にしてたの。

かんたんなおかずだったんだけど

まずくはなかったの。

というのはね、

当時の人蔘、と~~っても甘かったのよ。

だから、お醤油だけでもおいしかったのね。

最近ね、つくづく土と自然環境ってすごいって

感心してる」

嬉しそうに話すおかみさん、

一緒に話していると心が浄化されます。

 

豆の塩田商店さん。

毎年、この時期の店頭デイスプレイ。

塩田さんに高野豆腐を扱っているお店を

伺います。

「お忙しいところごめんなさい。

上質の高野豆腐を扱ってるお店

乾物屋さんつながりでご存知ありません?」

「お忙しくないの。

うちのように、ちゃんとしたもの扱ってる店は、

ちっとも、お忙しくないの(笑)。

高野豆腐はなくしちゃいけないものよね、

探さなきゃ。

乾物屋、ここ10年で軒並み廃業したものね

寿屋さんの通り、乾物通りだったの知ってる?」

「知ってます、ものすごい様変わりですよね」

ご主人と探してくださり、いつものを入手

できました。

ホッ。

*高野豆腐は、新しいものでなくては

戻りが悪く、おいしくありません。

いつものお店のは賞味期限に問題あり

でして・・・。とびきり良いお店でしたので

ショックです。

 

買い物したものを乃木坂に運び、掃除。

そのあと、野菜を見に

閉店前の地元の八百屋「坂の途中」へ。

バイトの農大生・比嘉伸作くん。

久しぶりです。

比嘉くんのことは、こっそり

プロフエッサーと呼んでいます。

質問をすると応えてくれるのですが、

彼の説明は、平易な言葉でゆっくり話して

くれるので、わかりやすく、お客さまにも

人気があります。

今日は、南洋果実について選び方などを

教えてもらいました。

 

いつかお店の2階で、講座を催すと

いいですね。

 

 

 

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