引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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だしとり教室前日の築地場外。

2016年11月22日 | いんどうさち だしとり教室

16日は、だし素材の仕入れのため築地へ。

なぜか空いている場外。

観光客も落ち着いて買い物をしています。

広東語を話すこちらのカップルは、

熱心にかつお節を物色。

節を選び、手に取っては話し合う、

その表情は真剣そのもの。

約10分後位検討した結果、

雌節と雄節の2節を買上げ、

お互い目でうなずき合って満足の

買い物だった様子。

 

「海外の方、最近買われてますよね。

とくに多いのはどこの方ですか」

「国に関係なく、昆布、かつお節、

鰹節削り器は、まァまァといったペースで、

コンスタントに売れてます」。

八百屋には、30代位の金髪男性が

やってきて「YUDU」、「YUDU]とうろうろ。

柚子ですね。

「柚子だけ買ってどうするのかな」と、

女将さんに言ったら

「修行中でお使いかも」。

 

京焼の陶器店・東山堂では

40歳位の観光客カップルが「ひれ酒」の

器を2客選んでいました。

「ひれ酒」の器?

日本人でさえ持たない人が多いのに

ちょっと驚き聞いてみれば

夫婦でひれ酒がお好きなのだとか。

マカオからの観光客。

 

写真は包丁のお店「有次」。

日本の包丁の切れ味が優れているというのも

ありますが、いま、世界的な和食ブーム。

和包丁を求めて押すな押すなの盛況ぶり。

有次だけではなく、包丁屋はどこも

混み合っています。

 

一時的なファッションではない真剣さを感じます。

日本人、追い越されそう。

最後に「寿屋」へ。

煮干や、和食ラボの食材の買い足しです。

山本さんは、3日前のNHKの番組「バクモン」に

出演。英語の話せる山本さん。今日も国内外の

お客に「だし素材」を説明し絶口調。

「どうする?今日」

「うん、いままでは「基本のだし」の

昆布、かつお節、いりこ、干し椎茸に

しぼってきたけど、来年からだし素材の幅、

広げようと思っててね、ちょっと生徒さんの

反応をみたくて買い足しに」

「そうしなよ」

 

わたしが選んでる間、

山本さんの明るいセールストーク、全開。

「根昆布? 兄さん血圧かい?

これのフコイダンが効くんだよ。

お徳な使い方教えるね、

いいかい、

1枚を2回つかうんだよ。

1回目は、コップにこう入れるの、

2回目はひっくり返すのよ。

で、そのときもう1枚、新しいの入れるの。

そしたら香りもいいし、成分を十分に出し

切ることができるの。

1度で捨てちゃだめだよ。いい?わかった?」

「うん!わかった」

「この方法で取れば、兄さん、

今度来たとき、さらに元気はつらつだよ」。

「ありがとう、やってみる!」

 

コメント
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