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「だしの取り方、生徒に教えていただけませんか」
9月中旬、近くの私立W小学校の先生からお電話。
「10月9日に学園祭がありまして、全校、各クラス、食に関する
模擬店を出します。
5年生のわたしのクラスは「手打ちうどん」です。
練習を重ねて、うどんは、おいしくできるようになりましたが、
めんつゆでつまずきました。
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学園祭当日、うどん作りとめんつゆ作り、
両方がんばるのは、負担になると思ったので、
「つゆは、市販のめんつゆでもいいじゃない」と言ったのですが、
『めんつゆじゃ、おいしくないから嫌!』、
『だしを取ってめんつゆをつくりたい』と、女子が言い始め、
生徒の自主性に任せました。
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生徒たちは、ちゃんと取れば、だしはおいしいはずと、
自分達でだし素材を探し、だし取りに挑戦しました。
でも、みんなで飲んでみたら、なぜか、おいしくありませんでした。
『だし、取ったのに、なぜおいしくないんだろう、原因は何?』
生徒たち、知りたがってます。
だしの取り方、一度、生徒に教えていただけませんか」
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うれしいお誘いです。
まずは、放課後にうかがい、
調理室を拝見し、教室にもお邪魔しました。
教室に入って・・・・・・・・びっくり。
研究課題が「手打ちうどん」とは聞いていましたが、
教室や、廊下の壁一面に、所狭しと貼ってあるのは、
すべて、生徒の手による手打ちうどんの研究発表。
その下の棚には、女子の作品なのか、
冊子にまとめた研究発表がズラリ。
思い思いの手作りの表紙。
なかには、おいしそうなうどんのイラストなんてのも。
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この課題のために、夏休み、香川県までさぬきうどんを食べ
に行き、うどん屋さんに取材してる子もいます。
先生も観音寺までいらしたそうです。
1つの課題をとことん探る教育方針なのでしょうね。
そういえば、壁には、こんな発表も。
「添加物のことも学んでるんですか」
いやーー、いいですね。
インスタント食品のこと、添加物のこと、
成長過程の小学生時代に学ぶのって理想ですね。
食事は、身体を作り、健康を保つためにあると考えがちですが、
人間の場合、それだけではありません。
脳の働きにも大きく関係しています。
「これは、国語の教科書です」と、先生。
だし、添加物にこだわる子どもたち。
わくわくします。
1クラス何人ですか?
36人です。
写真が少ししか撮れなかったのが残念ですが、
調理室のエピソードに続きます。
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<だし取り教室ご案内>
だし取り12ヶ月・
<10月のテーマ・昆布と煮干>
真昆布、養殖真昆布、日高昆布、
煮干とあわせれば、どんな味?
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・川汲浜の天然真昆布VS同浜の養殖昆布の味くらべ。
・使い方でおいしいだしの養殖昆布
・こうすればおいしい煮干
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そのままで、
ちょっぴり手をかけて、だしを取り、
だしをいっぱいのんで、
料理します。
10月23日(土)3時~7時
どうぞ、ご参加ください。
講習料は、5000円
お申し込みは、