九州の風来坊

今は自由人で風来坊、何処までも突っ走る男は何処に行くのやら

雲の上

2008年07月07日 22時16分32秒 | Weblog
雲の上まで行ってきた、標高3260mm。
何十回と登っているから道もきつさもわかる、地上は灼熱で山頂は寒い。
選手時代に登るのと今ではやけに勾配がきつく感じる。
ギヤは39×27T、ダビデンコは21Tで登りきる、変体。
47歳と同じ年の社長レーサーも10分遅れで登頂成功だ。
今度は新高山を攻めるぞ。
そして今回は一緒では無かったが、有名カメラメーカーの社長も変体。
57歳でその背中にはオーラを感じさせる、小娘相手にがんがん引きまくる姿は必見、多分俺が知る限りでは最強の親父自転車選手だろう、この親父のライバルは数年前に、もう少しで俺がやられそうになった親父だ、原始人みたいな耐力で自転車のペダルをこぎまくる、会社では一応それなりの地位にある緑の男。
その時スタートダッシュで俺の視界から消えていった。自転車は鉄チンのぼろ、サンダル履きでペダルは普通、踏みおろすトルクは2000kw急勾配をただ踏み倒していく、もちろん心肺昨機能なんか関係ない、犬と同じで心臓が止まるまで踏み倒すのだ、距離は1,2kmほどでやばいと感じた俺は猛追撃して残り400mで捕らえ後ろを見ないで全力でペダルを漕いだ。
その男MTBも乗りこなす、見た目はサル、野生の感のみが身体を突き動かしているようだった、スタートから飛び出していくが足元はサンダルだ、もし俺がサンダルならもちろん勝てない。
サンダルであれほど野山を駆け巡る男は見たことが無い、祖先は首借り族。
ぎらぎらした目の奥に見えるものは獣の気配、近づいてきたおっさんと目があった瞬間俺も戦闘体制に入るほどだった。
おっさん今度は負けません、うー凄い。
そんなおっさんと戦うカメラ戦士、現在五分五分の戦いを演じている。
俺も緑の男と戦うために雲の上に登る。