日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

ジェフクーンズのこと

2014-11-16 20:19:54 | アート
最近、毎週のように展覧会巡りをする日々が続いていて
ちょっと今日は一息つくということで何もしなかった。
本当は新しく開館したピカソ美術館とかルイビトン財団の美術館とか
行きたいのだけれど、今のところ簡単にいける状態じゃないらしい。
人ごみでごった返しているらしいし。

代わりといってはなんだが、今日は、ジェフクーンズに関する
新聞記事を読んでいた。今月末からポンピドーセンターで大掛かりな回顧展が
開催されるので、否が応でも気分が盛り上がる。

ジェフクーンズの華々しい経歴と私生活、そしてそれい対する批判まで
書かれていた。現代アートに批判的な論客にとってはジェフクーンズは
悪魔のような存在である。彼が体現しているのは、お金と、セックスと
派手なメディア戦略。ベルサイユ宮殿での展示は、まるでマネーロンダリング
のようだし、きなくさいものだったと。

そんな批判をあざ笑うかのように、ジェフクーンズはオーストリアの
美術史家アロイス・リーグルの言葉を引用する。

l'oeuvre appartient à celui qui la regarde

作品はそれぞれの鑑賞者の心に属すものである

個人的にはビルバオのグッゲンハイムにある巨大な犬の
インスタレーションが好みだなあ。