く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<折尾まつり> 4年ぶり開催!2日間多彩な催し

2023年06月05日 | 祭り

【JR折尾駅前の北側広場完成記念も兼ね】

 北九州市西部の八幡西区にあるJR折尾駅。その北側駅前広場一帯で6月3~4日「折尾まつり」が開かれた。4年ぶりの開催で、今年で34回目を迎えた。今回は2年がかりで市が整備を進めてきた北側駅前広場の完成を記念したイベント「おかえり折尾駅」との同時開催。広場では多彩なステージショーが繰り広げられ、終日多くの市民でにぎわった。

 折尾駅は鹿児島本線と筑豊本線(若松線)が結節する交通の要衝。現駅舎は100年以上前の1916年に開業したレトロな左右対称の旧駅舎を模して造られ、2年前に供用開始となった。北側広場の広さは一般車駐車場やタクシープールも含めて約9800㎡。市折尾総合整備事務所は今後、2年かけて南側駅前広場(広さ約8000㎡)の整備にも取り組む。

 折尾まつりは協同組合折尾商連などでつくる実行委員会の主催。駅舎を出て左側の筑豊本線の高架下に特設ステージが設けられていた。4日正午すぎに到着すると、軽快な吹奏楽が聞こえてきた。演奏していたのは福岡県警音楽隊。続いて18チーム出場のダンスコンテスト、折尾名物かしわ弁当の早食い大会などが行われていた。

 駅舎のそばに「日本初立体交差駅の地」と刻まれた石柱が立ち、その記念に当時のレールが敷かれていた。折尾駅が立体交差駅になったのは1890年代のこと。高架の鹿児島本線と地上を走る筑豊本線が直角に交わっていたため、駅構内は構造が複雑で、まるで迷路のようだった。

 長期にわたる高架化事業の結果、地上ホームが廃止されて乗り換えは随分便利に。以前4つもあった出入口も新駅舎1カ所に集約された。駅構内の床面には立体交差があった時代の鹿児島本線と筑豊本線のレール跡が表示され、その一部分には実際に使われていたレールが床下に展示されている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<旦過市場> 2度の大火にめげず前へ!前へ!

2023年06月04日 | メモ
  • 【全焼の老舗映画館も12月開業目指し着工!】「北九州の台所」として親しまれてきた「旦過(たんが)市場」が最初大火災に見舞われたのは1年2カ月前の2022年4月19日。そして4カ月後の8月10日には再び猛火に襲われた。よもやの大惨事、2度の火災で焼失面積は約5200㎡、焼損店舗は87店に上った。その後、被災地はどうなっているのだろうか。6月4日、JR小倉駅から徒歩10分ほどの旦過市場を訪れた。

 旦過市場は長さ約180mのアーケード街を中心に東西に広がる。最初の火災ではアーケード東側の店舗を中心に42店が焼損、2回目の火災でさらに東側の老舗映画館「小倉昭和館」を含む45店が被災した。この映画館、以前ふらりと入って『ローマ法王の休日』という映画を観た思い出の場所だ。最初の火元は飲食店とみられるが原因は不明。2回目の火元も飲食店で、こちらは「使用済みの天ぷら油に凝固材を入れ、加熱したまま放置して洗い物をしていた」との証言を得ているという。

 最初に向かったのは映画館跡。開業は1939年。80年以上地域の娯楽施設として親しまれていた。その跡地では再建に向けて基礎工事が始まっていた。工事用パネルには期間が「4月13日~12月4日」とあった。一時は再建さえ危ぶまれていただけに、うれしい光景だった。訪れたとき、工事中ではなかったが、復興への力強い槌音が聞こえてくるようだった。

 しかもうれしいことがもうひとつ。映画館側は設備費用の一部を賄うため3月から3000万円を目標にクラウドファンディングを募った。締切は4月末だったが、目標を大きく上回る4028万円の善意が寄せられた。営業再開目標を12月に設定したのは北九州国際映画祭に間に合わせたいからという。

 市場を貫くアーケード街に向かう。月曜日は定休日ということで多くの店にシャッターが下りて人通りも少なかったが、被災を免れた西側の店舗には営業中のところもあった。歩いていると、「あなたも頑張ってね」という会話が聞こえた。被災者同士だろうか。

 アーケード街の東側一帯には仮設店舗が軒を連ねていた。全被災店舗87店から事務所を除くと74店。このうち7割近い49店が既に営業再開または再開を決定済みという。一方で2割に当たる15店がやむなく廃業という。


 被災地を囲む工事用パネル。その壁面に商店主たちの明るい笑顔の写真がずらりと展示された場所があった。写真の下には「つなげよう未来の旦過市場へ」という応援メッセージ。市場周辺に置かれた飲料の販売機にはいずれも「旦過市場応援自動販売機」と大書されていた。売り上げの一部を支援に充てるという。「感謝を力に 復興旦過」というポスターもあちこちで目にした。頑張れ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<ケショウボク(化粧木)> 花を包む苞葉が鮮やかなピンク色に

2023年06月02日 | 花の四季

【メキシコなど中南米原産の熱帯性植物】

 高さ30~100㎝のトウダイグサ科ケショウボク属(ダレカンピア属またはダレシャンピア属)の常緑小低木。原産地は中南米のメキシコ~コスタリカで、日本には明治時代中頃に入ってきた。開花期は4月から10月頃まで。この花木の魅力は和名が示すように、花がお化粧をしたように綺麗なピンク色に染まること。

 ただ花びらのように見えるのは葉が変化した苞葉(総苞)と呼ばれるもの。2枚の苞葉の真ん中に咲く花は小さな雄花と雌花があるだけで花弁がない。苞葉に比べると目立たないが、芳香を放つのが特徴。葉は長さ10~20㎝の匙の形のような濃い緑色、縁はやや波打つ。ケショウボクには「フウチョウガシワ(風蝶柏)」という別名もある。

 学名は「Dalechampia spathulata(ダレカンピア・スパツラタ)」。属名は16世紀のフランスの医師・植物学者のジャック・ダレシャン(1513~88)の名前に因む。ダレシャンは約2700種の植物図を収めた著作『一般植物誌』で知られる。種小名スパツラタは「匙形の」を意味する。シノニム(同種異名)に「roezliana(レツリアナ)」がある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする