く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

〈御崎馬〉 春駒10頭加わり合計101頭に!

2023年06月08日 | 旅・想い出写真館

【在来馬8種のうち唯一の国天然記念物】

 日本には野間馬、木曽馬、対州馬など在来の野生馬が8種類いる。そのうち唯一国の天然記念物に指定されているのが御崎馬(みさきうま)。宮崎県最南端に位置し日向灘に突き出した都井岬(串間市)に棲息する。

 御崎馬の始まりは約300年前に遡る。江戸時代元禄年間の1697年に高鍋藩秋月家が藩営の岬牧場を設けた。以来ほとんど人手を加えられずに野生の状態で世代を重ねてきた。大きさは体高が約130㎝、体重が約300㎏。競走馬のサラブレッドに比べると小柄で、全体的にずんぐりとした体型が特徴だ。

 御崎馬のいる都井岬は広さが約550ヘクタール。唯一の出入口「駒止の門」で協力金400円を納め車を進めると、間もなく丘の上の草原に数頭の馬が見えてきた。その後も車道や沿道の草地などあちこちで草を食む馬たちと出合った。

 背丈は低いものの首も胴回りも太く、近くで見ると存在感に圧倒されるほど。優しげな目元も印象的だった。人馴れしているのだろう、近づいても一心に草を食み続けていた。突然馬のほうから歩み寄って目前を通り過ぎ、驚かされたことも。

 御崎馬は雄馬1頭に雌馬数頭、その子馬たちで一緒に行動することが多いという。“ハーレム”と呼ぶ家族群だ。目にした群れの中にも小さな子馬がいた。「駒止の門」によると、今年はこれまでに雄3頭⋅雌7頭が生まれた。その結果、現在の総頭数は101頭とのことだった。

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