く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<旦過市場> 2度の大火にめげず前へ!前へ!

2023年06月04日 | メモ
  • 【全焼の老舗映画館も12月開業目指し着工!】「北九州の台所」として親しまれてきた「旦過(たんが)市場」が最初大火災に見舞われたのは1年2カ月前の2022年4月19日。そして4カ月後の8月10日には再び猛火に襲われた。よもやの大惨事、2度の火災で焼失面積は約5200㎡、焼損店舗は87店に上った。その後、被災地はどうなっているのだろうか。6月4日、JR小倉駅から徒歩10分ほどの旦過市場を訪れた。

 旦過市場は長さ約180mのアーケード街を中心に東西に広がる。最初の火災ではアーケード東側の店舗を中心に42店が焼損、2回目の火災でさらに東側の老舗映画館「小倉昭和館」を含む45店が被災した。この映画館、以前ふらりと入って『ローマ法王の休日』という映画を観た思い出の場所だ。最初の火元は飲食店とみられるが原因は不明。2回目の火元も飲食店で、こちらは「使用済みの天ぷら油に凝固材を入れ、加熱したまま放置して洗い物をしていた」との証言を得ているという。

 最初に向かったのは映画館跡。開業は1939年。80年以上地域の娯楽施設として親しまれていた。その跡地では再建に向けて基礎工事が始まっていた。工事用パネルには期間が「4月13日~12月4日」とあった。一時は再建さえ危ぶまれていただけに、うれしい光景だった。訪れたとき、工事中ではなかったが、復興への力強い槌音が聞こえてくるようだった。

 しかもうれしいことがもうひとつ。映画館側は設備費用の一部を賄うため3月から3000万円を目標にクラウドファンディングを募った。締切は4月末だったが、目標を大きく上回る4028万円の善意が寄せられた。営業再開目標を12月に設定したのは北九州国際映画祭に間に合わせたいからという。

 市場を貫くアーケード街に向かう。月曜日は定休日ということで多くの店にシャッターが下りて人通りも少なかったが、被災を免れた西側の店舗には営業中のところもあった。歩いていると、「あなたも頑張ってね」という会話が聞こえた。被災者同士だろうか。

 アーケード街の東側一帯には仮設店舗が軒を連ねていた。全被災店舗87店から事務所を除くと74店。このうち7割近い49店が既に営業再開または再開を決定済みという。一方で2割に当たる15店がやむなく廃業という。


 被災地を囲む工事用パネル。その壁面に商店主たちの明るい笑顔の写真がずらりと展示された場所があった。写真の下には「つなげよう未来の旦過市場へ」という応援メッセージ。市場周辺に置かれた飲料の販売機にはいずれも「旦過市場応援自動販売機」と大書されていた。売り上げの一部を支援に充てるという。「感謝を力に 復興旦過」というポスターもあちこちで目にした。頑張れ!


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