く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ルリヂシャ(瑠璃苣)> 星形の鮮やかな青花

2023年06月15日 | 花の四季

【地中海沿岸原産、全草に白い剛毛】

 ムラサキ科ルリヂシャ属の一年草。和名では「ルリジサ」「ルリヂサ」とも呼ばれる。その名は瑠璃色の花を付けるチシャ(=レタス)から。ただ「ボリジ」という英名のほうで広く親しまれている。原産地はヨーロッパ南部の地中海沿岸地域。こぼれ種で簡単に殖えることもあって世界各地で野生化、南北アメリカやオーストラリアなどで帰化している。

 草丈は20~80㎝。茎先の集散花序に径2~3㎝の星形の花をうつむき加減に十数輪付ける。花色は紫色を帯びた鮮やかな青色が一般的だが、白や赤紫色も。青花の汁はかつて聖母マリアの青い衣装を描く絵の具として使われ「マドンナ・ブルー」と呼ばれた。茎や葉、蕾など株全体に白い剛毛が密に生える。茎は中空。若葉にはキュウリのような香りがある。

 学名は「Borago officinalis(ボラゴ・オフィシナリス)」。属名はラテン語で「剛毛」、種小名は「薬効の」を意味する。薬用や食用植物として長い栽培の歴史を持ち、全草がサラダやハーブティーなどに、種子から抽出した油は皮膚病などに利用されてきた。ただ、ルリヂシャには少量ながら肝臓障害の原因となるアルカロイド系成分を含むことが判明、「飲食には適さない」と注意喚起する声も出ている。

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