く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<大神神社> 大美和の杜の神饌田で「御田植祭」

2016年06月26日 | 祭り

【太鼓の音に合わせ田作男と早乙女10人余が苗植え】

 奈良県桜井市の大神神社で25日「御田植祭(おたうえさい)」が行われた。大神様にお供えする御饌(みけ)やお神酒の醸造に用いるための稲の早苗を、昔ながらの手作業で一苗ずつ丁寧に植え付ける祭事。順調にいけば10月の「抜穂祭(ぬきほさい)」で稲刈りが行われる。

 御田植の会場は笹百合の栽培でも知られる「大美和の杜(おおみわのもり)」内の神饌田(しんせんでん)。祭事は午前10時に始まった。神様を神田にお呼びする「降臨の儀」や祝詞奏上などに続いて「御田植の儀」へ。田作男(たつくりおとこ)が鍬で耕す所作を行った後、苗の束を神饌田の周りを一周しながら投げ入れた。

 

 それが終わると、いよいよ田植えの開始。菅笠に青や赤のたすき掛け姿の早乙女ら10人余が横一線となって、太鼓の合図に合わせ苗を植えていった。早乙女たちの目の前には男性2人によって張られた〝定規紐〟。横一列に植えるための目安となる紐だが、「もっと(強く)引っ張って」という声が何度も響き渡った。植え終わるたびに早乙女たちは少しずつ後退を繰り返す。

 

 約30分後、全て植え終わると、茶色一色だった神饌田は若々しい苗の緑で生き生きとした風景に様変わりした。この後、泥んこになった早乙女たちは手足を洗い清めて再び神前へ。斎主が水口に斎串(さいぐし)を立て、宮司や氏子総代が神前に玉串を捧げた。そして撤饌(てっせん)。約1時間20分で御田植祭は無事終了したが、中腰での手植え作業はなかなか大変だったに違いない。奉仕した豊年講の方々、ご苦労様でした。

 

 

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