【米5連覇達成、熱戦に観客から惜しみない拍手】
「2015JAPAN CUP国際女子ソフトボール大会」が7~9日、岐阜県大垣市の北公園野球場で開かれた。出場は日本、米国、オーストラリア、台湾の4カ国。日本は予選リーグ3戦全勝で決勝に進出し、4連覇中の米国(予選2勝1敗)と対戦したが、惜しくも延長の末1―2で敗れ5大会ぶり2回目の優勝はならなかった。
日本は前日の予選リーグ2日目に米国を3―0で下していた。この日は温存していたエース上野が要所で三振を奪うなど米国の反撃を断ち切って7回まで零封。一方、日本は2回に2死満塁、3回は先頭河野が2塁打で出塁、さらに6回にも先頭中森がヒットで出塁するなど再三先取点のチャンスを迎えながら、ここ一番で1本が出なかった。肝心なところでのバント失敗も痛かった。(写真は上段㊧力投する上野㊨捕手の我妻と話す上野、下段㊧6回裏ヒットで出塁する中森㊨試合終了直後の日本チーム)
最終回の7回を終わってヒット数は米国の5本に対し日本は6本、互いに失策ゼロと、がっぷり四つの手に汗握る展開だった。無死2塁から始まるタイブレーカーの8回表、米国は1死からヒットで2、3塁とした後レフトオーバーの2塁打で2点を先取。日本も1死3塁から外野ファール飛球による犠牲フライで1点を返したが、その直後、抜ければ長打という鋭いレフトライナーを好捕されてゲームセット。米国の再三の堅守が光った。
日本の5大会ぶりの優勝はならなかったものの、スタンドを埋め尽くした観客からは両チームの選手に惜しみない拍手と歓声が送られた。3位決定戦はオーストラリアが3番ポーターの特大の3ランホームラン(上の写真㊧本塁上でナインに迎えられるポーター)などで台湾を4―0で下した。バックネットには「野球・ソフトボール2020年復帰を!」と大書された横断幕(写真㊨)。2020年東京五輪の追加種目は来月9月28日の大会組織委員会理事会で選ばれ、来年8月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で正式決定する。