経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

3/11の日経

2020年03月11日 | 今日の日経
 2月の景気ウォッチャーは、コロナシッョクによって、前月比-14.5という恐ろしいほどの急落となった。水準も27.4と、東日本大震災があった20011年4月の23.9以来の低さである。その下となると、リーマンショック後の2008年12月の19.0だ。「先行き」は、落ち幅、水準とも、もっと低いため、更なる低下が予想され、大震災を超えて、リーマン並みになるかが、今後の焦点となる。それも、リーマン時を上回る速さで、まるで墜落するような落ち方になる恐れもある。

 実は、歴史は繰り返している。2007年に、第一次安倍政権が4兆円の国債減額という緊縮財政を誇り、その年の後半に景気を悪化させていたところへ、サブプライム問題、リーマンショックに見舞われ、日本経済はどん底に陥るのである。当時、内需を粗末にし、外需が急落する「嵐の前に雨戸を開け放つ」ことをして、大打撃を受けた。今回も、日本の得意技は発揮されており、下図のとおり、轍を踏むかのようになっている。そして、緊縮の失敗を繰り返しておきながら、不運のせいにする病癖は、コロナ禍が過ぎても不治であろう。

(図)



(今日までの日経)
 イタリア、医療現場混乱で感染急増か 検査やり過ぎで害 緊縮で医療減。NY株、一時2000ドル超安 取引停止措置を発動。2月街角景気、震災後以来の低水準。景気、増税前から停滞 GDP改定値 7~9月ゼロ成長。

※イタリアの例を知ると、ワイドショーで検査を要求して不安をあおる出演者の姿は恐ろしく感じる。不安になった世論に、政治が迎合したら、医療破綻が待っている。


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