経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

7/19の日経

2015年07月19日 | 今日の日経
 今日の日経は「景気回復の足取り鈍く」である。消費総合指数で見ると5月は106.6であり、駆け込み需要前の2013暦年平均の108.3から、かなり差がある。消費増税の傷は深く、これが埋まるまでは、なかなか好循環とは行かないだろう。外需という推進力もおぼつかず、内需の傷がわずかずつ癒えるのを待つよりない。

 消費増税後、消費総合指数は各期0.5くらいの伸びなので、もし、消費増税を予定どおりに10月に引き上げることになっていたら、増税前の水準を回復できないまま、底を割る展開になっただろう。4-6月期の予想はマイナスからゼロの見通しであり、こんな状態で消費増税だったらと思うと寒気がする。改めて、自殺行為を回避できて良かったと思う。

 新国立競技場の建設計画の白紙化で分かるように、手続を積み重ねていくと、結論が現実離れしたものになっても、引き返せなくなるものだ。その意味で、土壇場にしても決断ができたことは、政治が機能したと言えるだろう。無責任体制が言われるが、無謀な消費増税の計画について、結果が出た今、反省が求められているわけでもない。日本はコンセンサスの社会だからなのか。

 ところで、毎週読んでくださる読者の皆様にはすまないが、ちょっと慌しくてね。それで、しばらく夏休みを取らせてもらうことにするよ。次は6月の指標が出た後になるかな。


(今日の日経)
 景気回復の足取り鈍く、中国の減速が輸出に影。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 7/16の日経 | トップ | アベノミクス・2年続きでのゼ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

今日の日経」カテゴリの最新記事