バブルは弾けてみて分かる。昨日の日経平均は一時15,500円を割り、異次元緩和第2弾前の水準に戻った。結果として、金融緩和によるバブルだったわけだ。2014年10月末のハロウィン緩和から、順調に経済が成長していれば、実体が株価に追いついていたかもしれないが、週明けに公表される10-12月期GDPは、2015年度の8兆円の緊縮財政もあり、2015年1-3月期の529兆円を下回るだろう。金融緩和と緊縮財政の組み合わせはバブルを作る。
一方、ドル円は、115円と書こうと思ったら、朝方に113円台前半まで来ている。2014年10月は111円台だったから、幾ばくかは効果が残っている。もっとも、円安による輸入品の値上がりは、消費の増大で物価が高まるのとは逆に、国民生活の水準を低下させてきた。脱デフレは、物価が上がりさえすれば良いというものではない。円安が設備投資や雇用・賃金の増加に結びつかないと意味がない。
月曜には12月毎勤が公表されたが、季節調整済指数で見ると、現金給与総額は、8月以来、まったく伸びなくなった。10-12月期平均の前期比は、7月が高かった反動もあり、-0.7と落ちている。常用雇用は、鈍りつつも、前期比+0.4を確保したものの、結局、常用雇用×給与総額は、前期比-0.4となった。これでは、10-12月期の消費が低迷し、GDPがマイナス成長に陥るのも仕方ないだろう。
また、1月の景気ウォッチャーは、現状の季節調整値が48.5と、前月より2.0低下して50を割った。先行きも同様に49.4と、1.7の低下だった。分野別でも、軒並み50を下回っており、雇用関連だけが50以上を維持している。こうしたことから、景気の10--12月期の不調ぶりは、年明け以降も続いていると見るべきであろう。あとは、最後の砦である雇用が持ちこたえられるかである。
(今日の日経)
米利上げペース減速示唆。日経平均1年3か月ぶり安値、円高一時113円台。長期金利・ゼロ%挟み乱高下。経済教室・新自由主義的政策の是正必要・Sルシュバリエ。
追記 : やれやれ、NYは113円台で終わったが、シドニーは112円台になっているじゃないか。1/2の予言がこんなに早く当たってしまうとは残念だよ。正確に見通せていても、この国のお役に立ててないのでは虚しいね。
一方、ドル円は、115円と書こうと思ったら、朝方に113円台前半まで来ている。2014年10月は111円台だったから、幾ばくかは効果が残っている。もっとも、円安による輸入品の値上がりは、消費の増大で物価が高まるのとは逆に、国民生活の水準を低下させてきた。脱デフレは、物価が上がりさえすれば良いというものではない。円安が設備投資や雇用・賃金の増加に結びつかないと意味がない。
月曜には12月毎勤が公表されたが、季節調整済指数で見ると、現金給与総額は、8月以来、まったく伸びなくなった。10-12月期平均の前期比は、7月が高かった反動もあり、-0.7と落ちている。常用雇用は、鈍りつつも、前期比+0.4を確保したものの、結局、常用雇用×給与総額は、前期比-0.4となった。これでは、10-12月期の消費が低迷し、GDPがマイナス成長に陥るのも仕方ないだろう。
また、1月の景気ウォッチャーは、現状の季節調整値が48.5と、前月より2.0低下して50を割った。先行きも同様に49.4と、1.7の低下だった。分野別でも、軒並み50を下回っており、雇用関連だけが50以上を維持している。こうしたことから、景気の10--12月期の不調ぶりは、年明け以降も続いていると見るべきであろう。あとは、最後の砦である雇用が持ちこたえられるかである。
(今日の日経)
米利上げペース減速示唆。日経平均1年3か月ぶり安値、円高一時113円台。長期金利・ゼロ%挟み乱高下。経済教室・新自由主義的政策の是正必要・Sルシュバリエ。
追記 : やれやれ、NYは113円台で終わったが、シドニーは112円台になっているじゃないか。1/2の予言がこんなに早く当たってしまうとは残念だよ。正確に見通せていても、この国のお役に立ててないのでは虚しいね。
私見ですが、円高株安が問題だという話ですけども日銀が追加緩和すれば終わる話ではないでしょうか。
むしろ問題は、産油国なのに原油安下の金利上げという冒険をしているFRBではないかと考えているのですが、誤った考えでしょうか。
始めから何もしなければよかっただけでしょ。
インタゲ未達、実質成長せず、実質雇用者所得伸びず・・・何も効果なし。ガイジンに円安株高の「材料」にされただけ。
しかし、気がつけば、日経平均採用銘柄の約4割が元の木阿弥。特に政策恩恵のあるはずの金融、不動産株が酷い。
結局、日銀にできることは何一つなかったんですよ。