経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

2/5の日経

2016年02月05日 | 今日の日経
 財務省ホームページがようやく復活した。今週はダメかと思ったよ。さて、今日の大機小機では、追分さんが「非正規」を取り上げていた。提案の内容は、非正規の正規化、正社員の長時間労働是正や多様な働き方の容認というものだ。むろん、筆者も、それらには賛成だが、なぜ、被用者保険の適用差別は、課題として認識されないのだろうか。

 企業は余計な保険料は払いたくないし、パートでも扶養を受ける主婦はありがた迷惑だ。能力を活かせない矛盾に苦しんでいるのは、結婚のできない若者や母子家庭の母であって、多数派ではなく、声を上げる余裕すらない。企業や主婦は、能力を押し込める方が有利になる古びた制度に安住し、社会的な生産性を低下させている。

 少子化は、当事者と、その周囲の企業や政府が、既存の社会の在り方の中で、合理的と思う選択によって発生した。むろん、少子化という長期的な絶滅の道に合理性は存在しない。適応でなく、制度の転換を図らなければならなかった。非正規による人的資源の劣化も同じであろう。手遅れにでもならないと、枠組に係る問題性は認識されがたいのである。

(今日の日経)
 シャープは鴻海が買収へ。マイナス金利・逃げ水の円安効果。大機・「非正規」という言葉を変えよう・追分。

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