KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC・登山部 2018.02.21 国見山

2018年02月21日 | 四国の山
『第一回・WOC・登山部・雪山登山!』・・・・え?え~なんで~と。

水曜登山会として発足して10年弱で初めての雪山登山。普通こういった山の会だと

冬のこの時期には年に.1.2回は雪山に登るのですが、この会には実は厳しい鉄の掟があったのです。

その一・雪山登山は禁止 

その二・県外に遠征に行っても日帰り登山

その三・なので小屋泊まりもしくはテント泊の登山は禁止

その四・県外遠征で宿泊の場合はシングルのみ?、大部屋はNG。という鉄の掟です!

でも、なんと今日は初めてその掟が破られ、雪山登山が解禁となりました。



といっても単純に掟その一の『雪山登山禁止』は、登山口までのアプローチがメンバーの普通車では

無理だったとからだと推測します。


しか~し!この掟を破ろうと虎視眈々と狙っていたメンバーの一人の

IRIBITOさんの努力によって、今日初めてこの鉄の掟がやぶられることとなりました。

な・な・なんと・・・・そのIRIBITOさんが昨年から計画していた車の買い替えで

4WD車を買ったんです。しかも『8人乗りのワゴン車!』(拍手!パチパチ!)





これでWOC・登山部の冬のシーズンの行動範囲が一気に広がりました。

今までひとり歩きの雪山歩きの禁止令(奥様から)が出ていた

私にとっても、うれしくて枕を丸亀に向けて寝れません!


話は長くなったのですが、今日は『初めてのお使い』でなく『初めての雪山登山』のメンバーと

四国の山の雪山初級コースの『国見山』の出かけてきました。

ここの所の天候で雪が解け、上の登山口までは意外とスムーズに走れました。

ただやはり4WD車でなくてはまず無理な道でした。





雪が解けて乾いた上の登山口の路面の上で準備します。





今回は一応雪山経験者の私が準備物を案内していたのですが、

各々が思いついた装備を準備していました。


まずは手堅く『軽アイゼン』を買った麺法師さん。





そしてワークマンで靴とスパイクを買ったIRIBITOさん。





極めつけは草鞋を編んだ姐さん!








しかも自分のだけでなくトッシーの草鞋も編んでくれていました。





『姐さんが~夜なべをして♪ 草鞋を編んでくれた~♪』・・・・涙が出そうになりますが、

トッシー!この草鞋。絶対高いもんにつくで~・・・・!

登山口に着く間の道中では、この草鞋を半信半疑でバカにしていたのですが、

意外や終わってみると恐るべき『草鞋』となったのでした。

ただ普段からあまり手袋もしない、ストックも持たない、さらに普段スパッツもつけないセニョさんには

まずはスパッツの付け方からレクチャーです。





準備が整ったところでスタート。


登山口の階段には雪が少し残るだけで、この先重装備?をしたメンバーには期待外れの予感が・・・・。





でも、階段を登りきると期待していた雪道が待っていてくれました。








しばらくすると防火帯に!

この国見山での冬山は30年近く前に善通寺山の会で(ゲストで)歩いて、記憶にあるのが

この防火帯と、避難小屋での鍋の昼食だけです。あとは全く記憶になく今日はほとんど新鮮な道です。











なぜかサングラスをかけると雪山素人集団のメンバーが、まるで山岳救助隊のように?みえます。









トッシーの草鞋のひもが解けて、結び直しをしていますが、杉林の木々の間から

差し込む光でコントラストがとても綺麗です!まるでスポットライトが当たっているようです。

草履は結び付けさえしっかりしていれば、今回のコースぐらいでは全く滑る様子もなく、

安価で補修も効いて、コストパフォーマンスの高い最強の冬山アイテム?でした。








防火帯の途中からは勾配もきつくなり、足元が何もつけていないセニョさんが難儀をし始めます。

急な坂を登った平らな所で持ってきた軽アイゼンを着けることに・・・・。








でもセニョさん、買った後に装着の練習もせず、しかも靴に合わせて調整をしていないので

どうしてもうまく収まりません!トッシーがフォローするのですが幅が合わずに諦めることに・・・・。








防火帯を登り詰め、1370mのピークの南側を回り込むと20mほどの痩せ尾根!





ここからは稜線歩きとなるので勾配も緩く、しばらくすると山頂近くの大岩が現れます。








岩には久しぶりに見るツ・ラ・ラが!





大岩を過ぎると神社と避難小屋に着きました。避難小屋は記憶にある小屋より思ったより小さく、

こんな狭い場所で鍋を囲んだなんて・・・。中にはきれいな薪ストーブが据えられていました。












避難小屋の横を回り込み急な坂を登りきると『国見山』山頂です。

ここまで登山口から1時間30分。途中でいろいろとロスタイムがあった割には順調に登れました。








ここでWOC・登山部恒例のバンサイ!








そして恒例の自撮りの集合写真!

トッシー!自分だけにピントが合って、メンバーがピンボケやないか!








長年悲願?の雪山登山が達成できて感無量のIRIBITOさん!






曇り空で日差しはないものの風がないので、山頂でお昼にすることにしました。


今日は雪山登山の目標と別に、個人的にトッシーが雪山での『ラーメンを食べる!』

いう目標もクリアでき大満足の様子です。








私は菓子パンを大きな口で頬張ります!





北東には『中津山』の大きな山容が眺められます。









食事を終えて今日のメンバーの『足元チェック!』

右から、『草鞋』『スパイク』『アイゼン』『草鞋』で、それぞれの個性が光ります!☆彡





最後にトッシーが雪山でのあるある!のダイブに挑戦!








勢い付けてダイブをしたものの、起き上がってきたトッシーが股間を押さえています。

どうやら顔面強打どころでなく『股間強打』をしたようです!





メンバーが雪山山頂を楽しんでいる傍らで、三角点マニアのセニョさんが

『三角点がない~!』と言いながら、あちらこちらを掘り歩いています。

何ヵ所か掘った最後に『ここ掘れワンワン!』でセニョさんにとっては大判の三角点を掘り当てました。





下山に備えてアイゼンを着けている私の横で姐さんが

『うれっしげに、アイゼンつけよるわ!』と冷やかします。





雪山の楽しみは霧氷ををはじめとした夏山では味わえない全く違う景色があり、

また雪山ならではの楽しみ方が色々とあります。

その内のひとつが下山時の雪遊び!厳しい雪山は別として、今回のような比較的安全なルートでは

いい年したおっさんもおばさんも一瞬にして童心に帰ります。

アイゼンをつけていないセニョさんが、まずは滑りそうな場所で尻セードを始めました。








最初はそれを笑っていたメンバーも次々と尻滑りを始めます。





防火帯近くではトレースの部分が窪んでいて、さながら冬季オリンピックのリュージュ競技ののようです。

IRIBITOさんが、オリンピックレコードなみに一瞬で滑り降りてきました。








その横ではトッシーが新雪を踏みながらはしゃいで下って行きます。






雪山の下りの楽しさを存分に味わうと1時間もかからないうちに駐車場に到着しました。

ここでも恒例のIRIBITOさんがお湯を沸かしてくれ、お店の商品のパッケージのコーヒーを

各々で煎れて下山後のほっとした時間をくつろぎます。









ここで最後にセニョさんが、ザックから出して散らかした荷物が、ザックに元に戻らず難儀をしています。


セニョさん:『おかしいいな~!朝はちゃんと収まったのに荷物が全部入らんが・・・・!』

難儀をしているセニョさんの姿を見て

私:『セニョさん!朝はもう一枚上着を着ていてたように思うんやど・・・!』

  『ザックの中に入ってないいん?』

セニョさん:『ほんまや!』

と言いながら、ザックの中から分厚いダウンを取り出しました!

一同:『セニョさん~・・・・・!!』






先週の白鳥アルプスのお騒がせは『メスコアラ』でしたが、今日は終始セニョさんが時の人となりました。


WOC・登山部『初めての雪山登山』も無事終了。帰りの車中ではトッシーが

スマホをいらう振りをしながら密かに眠りについていました。(若いな~!)





同じ山でも夏と冬の景色は全く違い、今回の雪山解禁で山歩きの楽しみ方がまた一つ増えた

WOC・登山部。これから少しづつステップアップして冬の山歩きを楽しんで行きたいと思いました。



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2 コメント

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Unknown (え~ちゃん)
2018-02-24 14:35:37
雪山禁止の掟を破りましたか~!でも冬は里山でも雪が積もりますからね!
国見山を選定したのは正解でしたね~雪山初心者の定番で安全ですよね~!
でも、皆さん面白い方々ばかりですねぇ~色んな滑り止めを考え、下山は尻セード・・年を忘れていますね!
私も昨年12/23日と今年1/21日に登っていますがお手軽で良いですよね(^^)/・・少しづつグレードがUPするようですね!・・ガンバです!
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Unknown (kazashi)
2018-02-24 18:10:38
え~ちゃん、こんにちは!

雪山は昨年、笹ヶ峰をあえ~ちゃんやエントツ山さんと歩いて以来でした。
毎年行き慣れている皆さんと違って、まずは登山口までアプローチできない(2WDの夏用タイヤでは)のが、メンバーのお陰で雪山にも出かけられるようになりました。
これで冬の間の行動範囲が広がったので、少しづつメンバーとステップアップしていきます!
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