KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部第二班 中津山

2022年07月21日 | 四国の山


先週もそうだったが、週の半ばの天気予報がイマイチ。

今週はあっちゃんの都合で水曜日ではなく、木曜日に山行を予定していたが、

案の定不安定な予報だったので、奥様たちには計画していた『線で繋ぐ~』の

綱附森は順延すると連絡をした。『線で繋ぐ石鎚山~剣山』もせっかく吉野川を

渡って、いよいよ剣山系に入った途端に、空模様のお陰で、同じように停滞している。

すると水曜日の天気が急に回復の予想になった。イマイチの天気の木曜日を

どう過ごそうかと思っていたが、よくよく考えてみると、水曜日の都合が悪いのは

あっちゃんだけ・・・・・。それなら天気が回復する水曜日に出かければいいじゃん。


水曜日はWOC登山部は笹倉湿原を予定している。そして第二班は中津山に出かけると

いう情報を入手した。国見山寒峰からもピラミダルな山容は直ぐに同定できる中津山

だが、意外と今まで一度も登った事が無い。早速企画者のセニョさん山さん

『同行させてください!』とメッセージを入れた。そして先週二人だけで抜け駆けして

伊予富士に出かけてきた奥様たちには『水曜日に抜け駆けして歩いてきます!』と

メッセージを送った。久しぶりのセニョさんと山さんとの山歩き。親父三人でのんびり

歩くのもいいな~と思っていたら。前日の夜に急にあっちゃんから『どこに登るの?』、

『誰と登るの?』『何時にスタート?』などと矢継ぎ早に質問のメッセージが来た。

仕方がないので内容を説明すると、奥様たちも参加したいと言う事になった。

『あれ?用事があったはずでは』と思ったが、その旨を山さんに伝えると、

『ウサギさんチームの落ちこぼれ(私の事)とだったら一緒に歩けるかなと

思ったのに、正式なウサギさんチームが来るん?』とメッセージが送られてきた。

以前からペースの違う我々をウサギさんチーム。自分たちをカメさんチームと

言っていた山さん。後から聞いた話だが、その後ザックからコンロと三脚を取り出して、

ザックの軽量化を図ったそうだ・・・・!


道の駅たからだの里で待ち合わせの後、二台で登山口となる西祖谷の田ノ内の集落へと

向かう。セニョさんと山さんは10年前に一度中津山には登った事があるそうだが、

登山口までの道は全く覚えていない。国道32号線から田ノ内への道は若宮谷ダム

過ぎると九十九折れの離合は難しい幅の狭い道になり、最終的に突き当りの転回広場に

車を停めた。転回広場といってもそれほど余裕はなく、山さんが奥にある民家を訪ねて

邪魔にならないように停めさせてもらうとことわりを入れてくれた。







転回広場から斜め上に林道が続いているが、その入り口に朽ちた道標があり、そこが

中津山への取付きになる。今回もウサギさんチームのルリちゃんが先頭で登山開始!




登山口からしばらくは杉林の中の急登が続いて行く。前を歩くあっちゃん。膝の調子が

悪く病院に通っていたが、その病院では無下に『登山は禁止!』と言われていたそうだ。

リハビリも電気治療だけと言うので『病院を変えてみたら!』と言ったら、さっそく別の

病院で、色々と詳しく説明してくれ、膝の機能の説明や日ごろの食事の採り方など、丁寧

だったと喜んで話をしながら登っている。







掘割になった道には杉の枝や葉が降り積もり歩きづらく、その横の土手を歩いて行く。




道は地形図の破線に乗っかると右に折れて続いて行く。少し後ろと間が開いたので

水分補給をしながら待っていると、最後に遅れて登って来た山さんが『ウサギさん

チームとカメさん、私はカタツムリチームにしとくわ!』と。














それまで尾根に向かって斜めに続いていた道が、992mの三角点の横で尾根に乗っかる。

地形図ではここから尾根に沿って破線が続いているが、YAMAPのルート地図では

尾根の東側をトラバースする形で続いている。その地形図で尾根の西側は等高線が

密になって急峻な谷になっているが、尾根から東は比較的緩やかな等高線で、道も

同じように緩やかな登りで歩きやすい。トラバース道が尾根に向かって登り始めると

次第に傾斜は急になってくる。













その内に再び尾根の破線に合流すると、尾根の幅も狭まり、今までの人工林が混ざった

道から自然林だけの道になり、そして急登になる。

途中で石積みの残る祠の跡だろうか。尾根道には足元に笹が現れ始め、ブナの木が

点在する雰囲気の良い道になる。ここからの急登は昨日の雨で少し足元が滑る。

帰りの下りが厄介だなと思いながら、ゼイゼイと息を切らせて登って行く。



















笹の色が濃くなってくると山頂は近い。山頂手前の尾根道も自然林の緑が眩しい。








その気持ちのいい尾根道を進んで行くと赤い屋根が見えた。中津山大権現本堂の

横からは、東に椀山や烏帽子山?が見えた。本殿の南のベンチの横からは、天狗塚

牛の背、そして土佐矢筈山が見える。そして南には梶が森が同定できる。










ベンチにザックを置いて三角点まで歩いてみる。一等三角点 中津山 1446.6m

久しぶりに見るセニョさんの三角点バンザイ!




ネットや県別ガイドでは度々目にしていた弘法大師像と黄金の池。

取りあえずベンチまで戻り記念撮影の後、お昼ご飯にする。














食事をしながら南に見える山々を説明していると、ふと横を見ると山さんが虫よけ

ネットの帽子を被って『ご飯が食べにくい!』と言っている。そりゃそうだろう!











食事を終えて山頂から少し下がった所にある中津神社まで歩いてみる。林道を西に歩き

踏み跡を辿って南に下って行くと古い木の鳥居の前に出た。鳥居からは足元の草が

きれいに刈られていて、着いた神社では明後日の夏祭りを前に掃除をしている地元の

人達の姿があった。そのうちの一人のおじいさんが色々と話しかけてくれ、社殿の脇の

鎖を張った断崖の先まで手招きしてくれた。











恐る恐る鎖の先まで一緒に行くと、西に大きな山容の山が。『あれが国見山や』と

おじいさんが教えてくれた。断崖の際で下腹部がスウスウしながら神社の前まで

戻って行くと。そのおじいさんが『少し下に盤ノ岩があるから是非行ってごらん!』と

勧めてくれた。そういえばREIKOさんも盤ノ岩まで下って行っていたのを思い出した。




さっそく行ってみようと思っていたら、あっちゃんに急な用事の電話がかかってきて

奥様たちは戻って行くことに。仕方がないので男性陣もこのまま山頂まで戻って

下山する事にした。山頂からしばらくは快適な道だったが、往路での急登に差し掛かると

直ぐにスピードが落ちた。男三人が度々足を滑らせ『オッ!』とか『ウワ!』とか短く

声をあげながら下って行く。











崩落地の横を過ぎ、尾根道の分岐までくるとセニョさんが、往路と違う尾根の破線を

辿ってみたいと言い出した。分岐から山さんと別れて、破線を二人で下ってみる。








地形図では裾野に向かって広がる尾根。こんな尾根が一番迷いやすい。







その広い尾根の幅が狭まってくると、急な下りが何ヵ所かあった。







二度ほど破線から外れる場面があったが、その都度YAMAPを見ながら修正していく。

右側が急峻な谷になっているので、その際に沿って歩けばいいのだけれど、間違えるのは

やはり尾根が広がっている場所だった。







自然林から人工林の杉林になってくると、登山道との合流地点が近づいていた。

枝打ちされて手入れされている杉林は、林床まで陽の光が届いて、歩いていても

気持ちがいい。










往路では気が付かなかった登山道と破線の合流地点の少し奥にある三角点に寄ってみる。

杉林の中にコンクリート製の三角点がぽっんとあった。四等三角点 田ノ内 992.7m 







合流地点からは杉林の中の道。倒木を跨いだり、潜ったり居ながら下って行く。

道に積もった杉の枝は曲がって跳ねていて、度々足が引っ掛かって歩きづらい。










山頂から1時間20分ほどで登山口に降りて来た。先に下った奥様たちの車はなく、

後ろのカメさんとカタツムリさんが降りてくる間に、ズボンの下に着ていた

タイツを脱ぎ、靴下も脱ぎサンダルに履き替えると熱を帯びていた下半身が

少し落ち着いた。そうこうしている内に二人が降りて来た。山さんが

今日の行き先を以前に一緒に歩いたWOC登山部の麺法師さんに話をすると、

『中津山なら楽勝やねと言ったけど、全然楽勝やなかったやんか!』とぼやいた。




急用で慌てて帰ったあっちゃんが、国道に出るまでの集落の狭い道で何かあったら

いけないのでと、盤ノ岩にも寄らずに下りて来た。車中で山さんが『焦って帰ったら

いかんよ』と話をしたと言って心配していたが、集合したたからだの里に着くと、

ルリちゃんの車がまだ停まっていた。『先に帰ったはずやのに、途中で何かあったん

やろか?』とまた別の心配をしてルリちゃんに電話をかけると、途中の大歩危の

コンビニでゆっくりしていたと言う。

『え~~心配して損したわ!』と山さん。しばらくして遅れてニコニコ顔の奥様たちが

帰って来た。色々と気を揉んで『お疲れでしたね・・・・・山さん!』



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