KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

『線で繋ぐ引田鼻灯台~讃岐三崎灯台』 雨島峠~笠松山

2023年03月01日 | 香川の里山


今回の里山を線で繋ぐで懸案事項のひとつだった、尾瀬山から琴南間を無事繋ぐ

ことができ、今日の笠松山でいよいよ三豊市から高松市が繋がる事になる。




ただし前回、雨島の集落から雨島峠笠松山を往復しようと琴南側から雨島の

集落へと向かう途中で、ポーンと音がして一瞬でタイヤの空気が抜けていった。

路面に散らばっていた尖った石を踏んだのか、サイドカットで走行不能になった。

その日は修理に出していた代車で、トランクからスペアタイヤを取り出しタイヤ

交換をしようとするが、肝心のジャッキがトランクの中に見当たらない。

取説を見てみると座席の下に収納してあると書いていた。ジャッキアップして

スペアタイヤに交換して事なきを得たが、荒れた路面をこれ以上進むのが躊躇え、

しかもジャッキアップの時に持病の腰を痛めて歩けそうにないので、その日は

笠松山を諦め帰って来たと云う曰くつきの山なのだ。

故に今回は琴南側からのアプローチは止めて、塩江側からアプローチをする事にした。




塩江の道の駅に集合して、内場ダムから貝ノ股の集落へ県道154号線を走り、

途中から林道下切・貝ノ股線を北に向かって登って行く。道に点在する民家には

人気は無く、前回の雨島集落と同様にこの辺りも消滅集落となってしまっている。

また路面の状態は、尖った石が散乱していていい状態ではないので慎重に運転していくが

前回のバーストが頭をよぎる。ゆっくりゆっくりと運転していくと、

峠の手前には電波塔があり、そのフェンスの横に車を停めてスタートする。




車を停めた場所から北に少し歩いて行くとこの林道の峠に着く。峠には林道の

竣工を記念した石碑が建てられているが、そこには総延長距離と、事業費が

彫られていたが、その事業費は2億5千万となっている。この事業費が高いのか

安いのかはピンとこないが、貝ノ股側からは車が走っている痕跡は全くない。





その石碑の手前から左に作業道が続いている。作業道には轍が出来ているので、

北の下切側からは作業車がここまで来ているようだ。その作業道を進んでい行くと

尾根側に鉄塔があり、標示杭の番号が消えていたので、奥様たちが番号を確認しに

鉄塔まで行くと阿波幹線102番鉄塔だった。











鉄塔からさらに進んで行くと土場の様な広場に出た。広場の北隅から尾根への取付きになる。





広場からの取付きには、ほぼ土に埋もれかけた擬木の階段が続いていて、その階段に

沿って登って行くと右に展望所の様な感じで広くなった場所に出た。

木々がなければ北への眺望が広がっているはずだが、木々に遮られて眺望はない。

その広場の真ん中に沢山の文字を刻んだ石碑があった。表にはいろいろな神様の

名前が刻まれていて、何だかとってもご利益がありそうなので、手を合わせてお願いをする。










展望所跡らしき場所からは九十九折れの鉄塔保線路を登って行く。








九十九折れの道が終わると鉄塔広場に出た。前回学習したように手前側に(番号の

若い番号の鉄塔側)に銘板が掛かっている。







すっかり葉を落とした木々の間の尾根道には、明るい気持ちのいい朝の光が届いている。











途中にあった四等三角点 水ケ本 840.92m




竜王山を頂点として派生した支尾根になるこの尾根は登山道ではなく、踏み跡は薄い。

国土地理院の杭や時々ある赤テープに沿って歩いて行く。










何度か小さなピークを登って行くが、ピークでは踏み跡が薄いので道が判りづらく、

方角を間違えないようにちゃんと確認しながら歩いて行かないと、直ぐに間違えそうになる。








竜王山と雨島峠との三差路となる砥石山の手前では少し足元に笹が現れる。

尾根から少し広がった場所に出ると、ほとんど消えかかった山名札が掛かっていた。

地形図では標高点だけで山名など載っていないが、YAMAPでは砥石山となっている。

山名札も消えかかっているが砥石山と書いていあるような・・・・・?














それでも取りあえずはYAMAPの登頂した山の数にはなった。山名札の前から左に

道が続いている。『こちらが阿讃縦走路への道ですね』と三人で確認した後、何気に

別方向に下って行く。がしかし踏み跡はなくけっこうな傾斜の下り坂だ。

気になってGPS を見てみると、雨島峠への破線とは違う方向に下っている。

前を行く二人に声を掛け引き返す。




地形図をもう一度見てみると雨島峠へは砥石山から少し戻って破線が分れていた。

砥石山まで登り返しそのまま少し戻ると、林道からは尾根を歩いてきたがその下に

北に向かって道が続いていた。(右が尾根筋、左が雨島峠への道)




二又になって別れた支尾根は雨島峠へ、そして笠形山へと尾根が続いている。

道は最初はヒノキの林の中では明瞭だったが、自然林のなかになると途中で

少しだけ踏み跡が薄くなった場所もあった。

雨島峠の手前で105番鉄塔への保線路と合流する。










砥石山からは30分ほどで見覚えのある石仏が見守る雨島峠についた。西に笠形山。

東に行くと竜王山。北には戸石の集落、そして南に下ると雨島の集落への道になる。







雨島峠で三界萬霊の石仏に手を合わせ、来た道を戻って行く。尾根の北端に沿って

歩いて行くと、切れ落ちた尾根の下に阿波幹線の鉄塔と送電線が続いている。










道が少し不明瞭になると国土地理院の赤い杭を目印にして歩いて行く。










砥石山の手前では『こんな急坂下ったかな?』なんて言いながら急登を登って行く。







砥石山の手前で北への尾根に乗っかり、林道へと続く尾根道を下って行く。道の脇には

まだ少しだけ雪が残っていた。時折木々の間から大滝山への稜線が見える。














867mの標高点の辺りで11時を過ぎた。そろそろかなと思っていたら案の定、

あっちゃんが『お腹が空いた~~』と言い始めた。つられて私のお腹もグ~となった。

この辺でお昼にしませんか?と聞いてくるあっちゃんに、『いえ、車を停めた場所まで

戻ってお昼にします!』とここではリーダーらしく威厳を持って答える。

砥石山の手前に尾根に乗ってから35分ほどで作業道の土場に出た。ここでも

『日当たりが良いからここでお昼にしましょ』と言って直ぐに『いややっぱり

日当たりが強すぎるのも良くないので』とあっちゃん。『どっちやねん!』と突っ込む。








車を停めた場所まで戻ると、木々の間からそこそこ日差しがさしていた。

道の脇の側溝に足を落として腰掛けてお昼ご飯にする。ここ最近は山を下りて、

うどん屋さんでお昼ご飯にする事が多かったので、考えてみると久しぶりに

山の中でお湯を沸かす。食後はルリちゃんからはチョコレート、あっちゃからは

塩饅頭を頂いてコーヒーを飲みながらまったりと。








お昼ご飯の後、今度は先ほどと反対方向に笠松山へと向かう。林道の脇から東に

山の中へと分け入ると『笠松山・蛸山縦走口』と書かれた札が木の幹に掛けられていた。










その下には『尾根に上がる』と書いてある。保線路のはっきりとした道が右手に続いているが、

一応書いてある通りに尾根に向かって植栽地を登って行くと、これがなかなかの急登だった。










急登を登りきり木漏れ日の尾根をさらに登って行くと貝ノ股への分岐に着いた。

このピークから右手に進むと上貝ノ股の集落へと下りて行けるようだ。

















笠松山に続く稜線は南は緩やかで北側は急峻な尾根になっている。分岐から一旦下り

鞍部から笠松山に向かっては、地形図の等高線の見た目よりは急登が続いていた。














林道の取付きから笠松山は1.2kmほどの距離。40分ほどで山頂に着いた。

二等三角点 笠松山 834.3m ここ最近見かけなかった二等の標石が大きく見える。











記念撮影を済ませたら、さてさて林道まで戻りましょうか。今まで一方向での往復を

したことは何度もあったが、今日は初めてだろうか2方向への往復になった。













今日は満点の眺望はなく、ほとんどが木々の間から見えるだけで、はっきりとは

山座同定は出来ないが、途中で大麻山善通寺五岳らしき峰々が見えた。





山頂から一旦下り緩やかに登って行く途中で、最初の急登の手前の鞍部に着いた。

植林地の中のあの急登を今度は下って行くのに、膝痛の事が頭をよぎった。

すると左手にそのピークを巻くように続く保線路が見えた。

急登の手前の案内札には『尾根を登る』と書いていたが、何のことはないあんな

急登を登らずともこの保線路を辿れば無理せず笠松山への道と合流できる。










復路は30分ほどで車を停めた林道に着いた。ザックを降ろし靴を履き替えようと

したら、あっちゃんが『KAZASHIさん、これパンクしているんと違うん!』と。

指さすタイヤを見てみると確かにタイヤの下端がペッちゃんこだ。

『なんてこった!』

前回の雨島集落でのパンクを踏まえて、反対側の塩江側からアプローチしたのに

またパンクするなんて。ほとほとこの笠松山には嫌われいるのだろうか。とは言いながら

恐らくもう二度と来ることはないだろうから、前回の様に登山口に向かう途中でなく、

山から降りてきて気づいたのがまだマシだった。

前回は修理中の車の代車だったのでスペアタイヤの交換となったが、修理から戻って

きた自身の車にはスペアタイヤは積んでいなくて、パンク修理のキットが載っていた。

初めての体験に車から取説を取り出して三人でその取説を見ながら、あ~でもない、

こ~でもないと言いながら何とか空気を入れることができた。

まずはバブルコアを押してタイヤの空気を抜いた後、修理剤を入れる



車内のソケットから電源をとり、コンプレッサーで空気を入れる。


適正圧になるまで確認する。


10分ほど経っても圧が上がらない場合は、修理は無理との事(穴が大きい等)




修理を終えて奥様たちは、前回のジャッキアップしてのタイヤ交換も経験して、

『これでタイヤのアクシデントは大抵大丈夫ね!』と宣う。

帰りはパンクした道を戻るのが躊躇われ、峠を越えて北に林道を降りて行く。

林道下切・貝ノ股線から林道塩江琴南線を通って内場ダムへの降りて行く。

雨島集落でのパンク。そしてその次は柞野から琴南の途中で上着を落とし無くして

二回目のアクシデント。二度あることは三度あるがなければいいけどな~と思っていたら、

今回のパンクでここ最近の三度目のアクシデント。これでもう何も起こらない事を

祈って家路に着いた。





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