KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2020.02.12 剣山

2020年02月13日 | 四国の山

前日は建国記念日で大勢の人が山に登っていました。山友のKyoさん

いつものように奥さんと一緒に剣山に登った写真をたくさんアップしていました。

FBのコメントに『雪の状態は?』と尋ねると、『登山道には雪はあるよ!』と返事が返ってきました。

『しめしめ、それなら恒例のソリ大会も問題なし!』・・・・と言う事で、

WOC登山部で剣山に出かけてきました。

FaceBookのグループ(WOC)で案内すると、雪山を楽しみにしていたメンバーが直ぐに集まってきました。

ただ定員8名のところを、自分を人数に入れずにカウントをして、最後に申し込んできたあっちゃん

OKをだしてから定員オーバーになっているのに気づき、『今回はごめんなさい!』と平謝りをして断りをいれました。


丸亀組と貞光の道の駅で合流した後、見ノ越までの40kmの道のりをIRIBITOさん

ワゴン車で向かいます。一字村を過ぎ第一ヘアピンまでは夏山と変わらぬ風景。

ヘアピンを何度か回るごとに次第に道には積雪がみられるようになってきました。

スキー場を過ぎ見ノ越に着くころにはすっかり雪景色の白い世界となりました。

駐車場でスパッツとアイゼンを装着した後いよいよ山頂目指してアタックの開始です。










冬の剣山は初めてのメンバー。見上げると雲がすごい勢いで流れ、時折青空が顔を覗かせています。

気がかりは山頂からいつものように『次郎笈が見えるかな?』

いつも見ている天気予報の『てんきとくらす』には山頂近くの気温と風速が予報されています。

予報によると気温は零下を下回らないものの、風速は15m以上の予報になっています。樹林帯を抜けると

恐らく風がまともに吹き付けてくるはずです。メンバーにとっては初めての経験になるはずで、楽しみです!(笑)


劔神社の石段には雪はなくカリカリとアイゼンの音を響かせながら登って行きます。

今回のアタック?の無事を祈って登山道へと進んで行きます。










積雪はあるもののリフト下のトンネルの所もいつもより雪の量は少なく、問題なく通れます。




ただやはり夏山では階段になっている所も雪で埋まっていて、ずっと斜面を登っている状態なので

足首とふくらはぎが直ぐに張ってき始めました。







先頭との間が開いてきたので途中で一息入れ、水分補給をしながら隊列を整えます。




途中で雪と風の条件が揃ったときにできる『雪のカタツムリ』を発見!

初めて見るメンバーも自然現象の不思議に見入っています。

西島駅までも足元は所々岩や木の根っこが露出していて、まだまだ雪が少ない状態です。

下りに予定している『ソリ大会』の出来る箇所がないかと探しながら歩きます。










IRIBITOさんとまゆゆは斜面の雪に背中からダイブしてはしゃいでいます。







西島駅からはいつもは見える三嶺も雲に隠れて見えません。

ここでやまじいが『早から着いたん?』ととぼけた事言っています。







ここからは樹林帯も抜け次第に風が強くなってきます。リフトの横から始まる階段も今日は雪に埋もれています。

道の脇の笹から少し窪んだ登山道を見て『これは絶好のボブスレー会場や!』と。







刀掛けの松の広場でも祖谷谷から強い風が吹き上げてきます。

『山頂はまだまだこんなもんじゃないですよ!』イッヒヒー! (*´▽`*)

北側に見える赤帽子山には、ほとんど雪は見られません。














今回は剣山か塔ノ丸のどちらかと考えていたのですが、この風では笹原の塔ノ丸ではさらに難儀をしたことでしょう。

また雪の量からして登山道が山の北側の剣山を選んで正解でした。徐々に積雪は多くなってきます。








ただやはり雪の多い時には半分ほど埋まっている鳥居も、今日は足元まで露出しています。











頂上ヒュッテの温度計は零度少し上回っています。小屋の横からは思っていた以上に遠くまで見渡せます。

夏山では何度も訪れているメンバーも、いつもの違う風景にはしゃいでいます。











ヒュッテの横を通り本宮岩から山頂の木道に出ると途端に横殴りの風。

アイゼンを付けての慣れない木道歩きでメンバーも強い風でふらついています。




山頂から見る次郎笈とその稜線も、雲がかかる前に何とか見ることができました。

いつものように三脚を立てての記念撮影をする余裕もなく、今日は自撮りです!







まゆゆ・ゆかりん・杉さん三人の笑顔も束の間です。







細身のルリちゃんは今にも風で飛んでいきそうです。




やっさんも寒さで顔も体も強張っています。




ここではとてももじゃないけど昼食にはできないので、ヒュッテまで引き返して建屋の前の

風の当たらない場所でお弁当を広げます。ゆかりんの温かいカップラーメンが美味しそうです!







食事をしている間に目の前の山並みはあっという間にガスがかかり始めました。

午後からは雨の予報。それでは濡れないうちに下山しましょう。




風は相変わらず強く、登山道にもガスが周りを覆い始めました。

『ゆっくり降りようね!』と声がかかりますが、今日のメインイベント『ソリ大会!』が控えています。




傾斜の比較的緩い場所を選んで一斉にソリに乗り始めるメンバー。

油断するとあっという間にスピードが出ます。

他に登山者がいたら出来ない遊びですが、今日は幸い自分たちだけのゲレンデ?です。










こうなると寒さも風の強さも全く気になりません。キャーキャーと歓声を上げながら

皆さん童心に帰って楽しんでいます。私はカーブにわずかに露出していた岩に何回か足をぶつけて打撲です。











先頭を行くやまじいはソリを持ってきているのに滑ろうとしません。

皆さんが勧めても『いやいや、いいです。』と言うばかり。











それでもゆかりんが西島のリフトの横の5mほどの坂で無理やり勧めると、渋々滑るやまじい。

いつもは大会参加を辞退する杉さんも最後に!










西島駅からは雪も少なくなっているので、ソリはしまい込んで後は下るだけです。

『残念やな!雪がもうないから滑れんな!』とやまじいが強がりを言っています。











ソリ大会も無事に終了し、見ノ越の駐車場に到着しました。いつものようにIRIBITOさんの

お店のコーヒーで暖を取ります。今日のコーヒーは今までで一番酸味がきいていて、体がシャキとします。








初めての雪山登山になったメンバーと、初めての雪の剣山に登ったメンバー。

雪は少なかったものの、雪山の強風も体験でき恒例のソリ大会も予想以上に滑ることができ、

貴重な経験となった冬の剣山でした。


今日の3Dトラックです