KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC・登山部 2018.06.20 あじさいの里・黒沢湿原

2018年06月21日 | 四国の山
先週は梅雨の晴れ間で快適な山歩きが出来たのですが、

今日は天気予報通りの雨の一日でした。しかも梅雨前線が活発になり

局地的な大雨が予想されていました。山に登ってもやはり山頂からの景色が

見えないと楽しみが半減します。雨具を着けての山歩きも汗を掻いて蒸せるし

濡れるし・・・・・という事で、今回は傘をさして歩けるくらいのコースを企画しました。

題して 『あじさいと大福と高原そして湿原をそぞろ歩き』

新宮町の『あじさいの里』を散策して、予定では『塩塚高原』

そして『黒沢湿原』を歩くことにしました。

山に登らずとも登山部!毎週少しでも歩けたらOKとします。


丸亀のいつもの集合場所をいつもよりゆっくり目の8時過ぎに出発。

高速を走り新宮ICを降り『道の駅 霧の森』に9時過ぎに着きました。

『さぁ~まずは霧の森大福』を買いましょうと、販売所まで

行ってみると、営業時間が10時から・・・・・( ;∀;)。










晴れていれば近くを散策して時間も潰せるのですが、小雨の降る中まだ1時間近くも

あるので、まずは次の目的地の『あじさいの里』へ行くことにしました。

これって本当に国道?と思うような国道319号線を、東に車を走らせると

上山中野地区の集落に『あじさいの里』の会場がありました。

国道の南側の山の斜面には約2万株のあじさいが植えられ、

今度の日曜日には『あじさい祭』が開催されるようで、

地元の人たちでテントを張ったり、物産の販売などの準備をされていました。







国道に脇に建つ、『あじさいの里』と彫られたりっぱな石柱の横から

綴れ折れの坂道を登って行きます。一番上の展望台まではけっこう高度差があり

傾斜も急なので運動になります。でもそこは山登りに比べれば苦になりません。


しかし『山に登らずとも毎週少しでも歩きましょう!』が信条の登山部のはずが・・・。

『え・え~! ( ;∀;) 』

入り口のすぐ上にあったモノレールに乗り込むメンバーの姿が・・・・!

まさかの隊長自ら先頭の座席に座っています。










あじさい畑の中を縫うようにして続くコンクリート道は、苔が付き雨に濡れていて

滑りやすくなっています。未だ完治しない肉離れに『今、滑ったりしたら前の3倍くらいは痛いぞ!』

治療院の先生に脅かされているので、最善の注意をして登って行きます。

途中で先ほどの軟弱(笑)メンバーの乗ったモノレールが登ってきました。




その様子を見て横にいたお嬢様が

お嬢様  :  『私、乗らんでよかったわ!』

執事   :  『なんで?』

お嬢様  :  『だって怖いやんか~』

執事   :  『怖い?こんなんが・・・!(ええ歳したおばさんが~)』

お嬢様  :  『でもジェットコースターは大好きなんやけどな!』

やはり意味不明・年齢不詳のさすがのお嬢様です。

農業用のモノレールは一本レールなので安心できないようです。

なるほど最後はあんなところを登って行きます!少し怖いかも!







振っていた雨も止み始めて湿度が上がってきたせいか、額に汗が流れ始めました。

雨に濡れたあじさいは生き生きとして、何十色もの色をちりばめたパレットの中を歩いて行きます。










時折霧が流れ幻想的な景色に歩みが止まります。

途中の藁ぶきの東屋が展望台までの中間地点。

思ったより距離があり暑くなってきたので上着を一枚脱ぎます。







やっと登り切った展望台にはすでに先ほどモノレールで登ってきたメンバーが到着していました。

見下ろすとまるで霧の中にあじさいが浮かんでいるように見えます。










雨も止み帰りは登りよりさらに足を滑らせないように注意しながら下って行きます。

株によっては子供の顔位の花も見られます。

するとお嬢様が『あじさいはこの周りの花弁が花じゃないの知ってました?』と

杉さんに説明しています。普通花のように見えるのは『ガク(装飾花)』といわれるもので

実際の花は中央にあるごく小さなところが『真花』だそうです。

『なかなか物知りでございますね、お嬢様!』










のんびりと『あじさいの里』を歩いた後は、先ほど買いそびれた『霧の森大福』を買いに

一旦、道の駅まで戻ります。私も一応奥様のご機嫌取りに買い求めました。

ここで一旦作戦会議。まずは霧がかかって見晴らしは

全く望めないだろう『塩塚高原』はパスすることに。

そしてお昼をどこで食べるか・・・・と言う事で、次の『黒沢湿原』でお弁当に

することにしましたが、まだお弁当を買っていないメンバーもいたので、

途中の道中でコンビニがあったかな?と話しながらたしか32号線沿いにあった

ローカルなコンビニを目指しました。




大歩危のセブンイレブンが閉店となったので阿波池田から大豊の間の32号線沿いでは

唯一のコンビニとなってしまいましたが、ローカルと侮るでなかれ、意外とお店で作ったお弁当や

総菜が充実していて隠れた名店でした!(笑)


お昼ご飯の準備が整ったところで『黒沢湿原』へと車を走らせます。

コンビニから北に走り一旦吉野川の対岸に渡って、県道269号線を走ります。

狭い道を対向車に注意しながら走ると周りに何もない林の中から

突然集落が現れます。

『おっ!街や』なんて上から目線でメンバーが話をしています。

平日の『黒沢湿原』の駐車場には他に車はなく、南に向かって広がる湿原の木道を歩いて行きます。











さっそく足元の『ウツボソウ』がメンバーを出迎えてくれました。










花の時期にはまだ早いので、いつもより閑散とした湿原ですが

それでも木道や小路をおしゃべりしながらのんびりと歩いて行きす。

途中の休憩所でお弁当を広げます。休憩所の下で腰を降ろしていると

また雨が降り始めました。







昼食を終えて湿原の南端にある『たびの尻滝』まで歩きます。

途中の水の溜まりには『ヒツジグサ』が雨粒の落ちる

水面に白い花を咲かせていました。







お嬢様が長靴を履いて先週覚えた『渡渉や、渡渉!』と言いながら

石の上を渡っていっています。













駐車場から約2㎞歩いていつも訪れる夏場だと『えっ?これが滝!』

思ってしまうくらいしか水が流れていない『たびの尻滝』ですが、今日は初めて見る水量です。













帰りは往きと違う対岸を歩きます。途中の『サギソウ園』では随分と

目を凝らして歩いたのですが、やはり『サギソウ』も花はなくまだまだ早いようです。




道の脇に数輪、背の高い『ハンカイソウ』が黄色い花を咲かせ、目立っていました。




今日は予想していたよりも強い雨になることもなく、傘をさしての散策の一日でしたが

思っていた以上に『おじさいの里』の雰囲気が良くて、メンバーも喜んでくれました。


先週の『稲叢山』では何ともなかった左足でしたが、今日はなぜか滝からの帰り道で

股関節が抜けるような感じで、最後は歩くのもおぼつかなくなりました。

一旦家に帰り治療に行くと先生が『外側の筋がめちゃくちゃ張ってるわ!これは痛かったやろ!』と

言いながら、悲鳴があがるほどの強さでもみほぐしてくれました。

『あじさいの里』の下り坂で滑らないように庇いながら歩いたせいかもしれません。

この梅雨の時期が終わり、本格的な山登り?までには完治しないと、

と少し焦りはじめた楽々散策の一日でした。