KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

今年最後の笹原歩き

2016年12月02日 | 四国の山
先週土曜日の山友忘年会のあと、中一日あけて月・火曜日と飲み会となり、

昨日お風呂に入る前に体重計に乗ると1キロも増えていた。

これではいかんと思って、今日は里山から予定を変更して県外に出かけることにした。

最初は伊予富士にでも行こうかなと思ってGPSアプリを見ると、

笹ヶ峰からちち山がトラックルートの線が繋がっていない。

せっかくなら笹ヶ峰からちち山を歩いて瓶ケ森から平家平までのトラックを繋げることにした。

さてどのルートを歩こうかと思いながらネットで調べてみると、むらくもさんの

一の谷橋から一の谷越え~ちち山~笹ヶ峰~南尾根のコースが引っかかった。

一の谷から登る道は歩いたことがないので、即決定!

GPSに地図を落として準備万端。


新寒風トンネルを抜け、寒風茶屋への道を走り駐車場手前で右折、

大座礼林道を東へと走る。

一度大きく車の底を擦ったけれどほどなく南尾根の登山口に。





見上げると尾根の頭が少し白くなっている。今日は霧氷は期待していなかったけれど、

ひょっとするとという期待感が高まる。





南尾根登山口を過ぎ、むらくもさんが停めた路肩が広がったところに車を停める。

気温はまだ上がらないので、アウターを着込んで出発。






一の谷橋までは40分ほどかかった。橋の手前のガードレールに登山口の小さな標識がかけられていた。





9時20分標識に沿って一旦下って橋の下を通ると沢沿いの登山道が始まる。

しばらく歩くと右岸から左岸に渡渉して、そのまま沢沿いを歩く。











ほどなく沢から道は離れて高度を上げていく。落ち葉の量からして

紅葉のベストな時期だと結構見ごたえのある道のようだ。





昔はけっこう歩かれていたのか、足元の道は意外としっかりとしている。

頭の上には枝の先に鳥が巣を作ったような丸い葉を残した木が見える。





右に左に折れた道をゆっくりと登って行く。

今週の不摂生が祟ったのか、とにかく体が重く背中のザックもいつもと同じなのに

随分と重く感じる。この辺りが今日のコースで一番体がしんどかった。

けっこう高度を上げてきたのに小さな沢が上の方まで続いている。








1,500m付近でいきなり目の前が開けて広場が現れた。

ちょうどいい高さの岩があったので、腰かけて菓子パンを頬張る。






ここからの道も道幅も広く、勾配も緩くなってきた。しばらくすると道の両側に笹が現れる。





さらに進むと視界が開けて周りの山々が目に飛び込んできた。


振り返ると寒風山や伊予富士、目の前には冠山が姿を現した。









現金なもので景色が広がると、さっきまであんなに重かった体が急に軽くなったような気がした。





空は青空、申し分のない天気!




この辺りの笹は綺麗に刈られていて、とても歩きやすい。そういえば以前にちち山の別れから

大永山への下りの道も、誰かの手で刈られていたのを思い出した。

一の谷越えからちち山の別れを目指す。





東には法皇山系がきれいに見渡せる。いつになるかわからないけれどあの山々をテント泊で縦走してみたい!





ちち山の別れまで来ると、冷たい風が吹き上げてきた。

今日は日差しがあるのでまだましだけれど、そろそろこの辺りの山歩きも厳しくなってくるんだろう。








特定はできないけれど、一番遠くに見えるのが剣山?かも





ここからは笹原歩き、といっても平らな道ではなくてトラバースのとても歩きにくい道。

足元が笹に隠れて見えないうえに、道幅も30センチもないような狭い道。

すこしでも道からずれると斜面に足を取られる。








道の左下には雄大な笹原が広がって、日に照らされて輝いている。





トラバース道からちち山山頂へはほぼ直登の道。一歩一歩足を前に上げて登って行く。

もう少し早い時期ならコメツツジの色ももっと鮮やかだっただろうに少し残念。





ちち山山頂に到着。途中から予定では12時くらいには着けるだろうと思っていたのに、

20分もオーバーしてしまった。

山頂の少し南に白い影が!霧氷は枝についている。その方向に歩いてみると

眼下にも一か所だけ白く輝いている尾根が見えた。

日が当たってバッサと音をたてて落ちている。








帰りの時間が気になり始めたので、弁当を食べてすぐに笹ヶ峰へと歩き始めた。

先ほどの登りで体を捻って膝の裏の筋を痛め、登りで足を出すたびにズキンと傷んだ。

笹ヶ峰の南尾根の下りが心配になってきた。








少し急な坂を下ると意外と痛みが出てこない。ただ登りになるとまた傷み始めた。

どうやら登るときに使う筋のようだ。

ちち山の下りは意外と急だったけれど、モミジ谷への分岐から笹ヶ峰の登りは

地図の等高線のとおり緩やかな登りだった。














約50分ほどで笹ヶ峰に到着。

少し日差しも弱くなってきたせいか、風がとにかく冷たい。

少しカスミがかかった寒風山から石鎚山までの景色を、もっとゆっくり見たかったのだけれど

ここから気になる南尾根の下りが残っているので、写真を撮っただけですぐに下っていく。











雨が降った後のこの尾根の下りはとても嫌な下り道。しかも登山靴のソールはほとんどツルツル状態。








途中ではやっぱり何度か尻餅をつき、疲れてきた足を気にしながら下って行った。

途中の大ブナの健在ぶりも確認して、けっこういっぱいいっぱいで林道に着いたときは

ここ最近にない安堵感につつまれました。

歩行距離約10キロ、7時間弱の今年最後の笹原歩きでした。