東日本大震災発生からちょうど一年になります。
新聞をはじめ、あらゆる報道が追悼、追憶、決意のオンパレードです。
棲むところを無くし、最愛の肉親を亡くした被災者のみなさんの語りや手記、無言で立たずむ姿を涙なくして視ることができません。
あれから一年、被災地以外の人々の身の回りは普段と変わらず淡々と過ぎています。
ですが、この列島のいたるところで「自然災害」の警鐘が鳴らされています。とりわけ「首都圏直下型大地震」などの予測が出され、不安が増幅されています。
必要以上に恐れる必要は無いにしても、この列島に棲む限り覚悟はしておかねばなりません。
どんなに科学が進歩しても、自然の威力の前に「人間の能力」なぞは、いかに小さいものかを・・・あらためて思い知る必要があります。
開けてはならないパンドラの箱「放射能物質」の手作りをした人類が、いかに愚かしい存在であるかは一目瞭然です。
せめて「脱原発」を願いながら、大震災で亡くなられて人々に合掌し、棲み所を奪われ、流浪の民となっていますひとびとの嘆きに同化するこの一日です。