かるさんのgooブログ <北国たより>

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五右衛門の確信

2008-06-01 19:09:00 | インポート
   浜の真砂はつきるとも世に盗っ人の種はつきまじ

安土桃山時代の伝説の大盗、石川ノ五右衛門が捕らえられて、釜ゆでの刑に処せられたときの辞世の句として伝えられています。

それからおおよそ400年、五右衛門の辞世の思いがいかに的確であったかと・・・痛切に思い知らされる昨今のこの世の姿です。

時と共に善人の方向へ進歩せねばならない人類は、むしろ反対の方向へ歩んでいるように思われます。

卑近な一つの例にしか過ぎませんが、この北の国で人々の善意を前提とする「福祉制度」を食い物にする輩が後を絶ちません。

その1《滝川市、介護タクシー代の詐取事件》

暴力団員の夫婦が、生活保護受給者に支給が認められている「通院時のタクシー料金」2億4000万円余りを不正受給し、騙し取ったという事件です。

当然ながら他に1000万円にも及ぶ「生活保護費」の不正受給もあります。
それらの「福祉を食い物」にしたお金で、高級マンションの購入、高級外車の乗り回し、夜の街での豪遊、暴力団への上納・・・などなどやりたい放題をやっていました。

当該役所は、かねて外部から「不正行為」と指摘されていながら、具体的に調査もせず放って置いたのです。

税金を無駄遣いされた住民は、不正受給犯もさることながら、当該役所の怠慢に怒りを爆発させています。


その2《非障害者による「聴覚障害者手帳」不正取得事件》

札幌在住の耳鼻咽喉科の医師が、芦別市など旧産炭地の住民を中心にした、身障者手帳申請者の障害程度を、実際より重く診断し約800人に手帳を不正取得させていたという事件です。

疑惑発覚後の再検査実施前に、約400人が手帳を自主返還したとのこと。
この不正申請の取りまとめ役とされる、元炭鉱労働者を会員とする「障害者の会」の代表者と称する人物、申請を代行し手数料を取った社会福祉労務士たちは、まったく反省の色も見せていません。

その3《「塵肺労災補償、不支給」が続出・・虚偽の喀痰などを提出》

診断した病院の医師がおかしいことに気づき、不支給としたり支給者への再検査を実施する事態が発生しています。

この事件についても上記の社会保険労務士が関与しています。

などなど、それでもっても「財政再建」の美名の下に大きく削減される「福祉予算」です。

本当にそれを必要とする人々には届かず、不正をたくらむ輩にはいとも簡単に支給される昨今のありさまです。

「悪の種は尽きず、どこまでも続く」このことを、
あの世の五右衛門は「・・・云わない事ではないだろう? フッ フッ フッ、、、」
なんて笑い飛ばしているのかもしれません。

暮れなずむ羊蹄山

photo by karusan

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