かるさんのgooブログ <北国たより>

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悲しき教え――子らの未来は?

2004-05-15 01:15:00 | インポート

-子供の遊び-

ぼくら子供は遊ぶよ
歌い叫び ふざけあう
芝生をふんで跳ねたり
一日走りまわるよ

不平不満は言わない
そんな奴は おバカさん
若草もえる景色に
抱かれて遊ぶ楽しさ

ごらん蝶々が飛んでる
誰も捕っちゃいけません
意地悪すると 蝶々の
仲間が泣いて怒るよ

なんでお日様沈むの
ぼくら遊び足りないよ
さよなら みんなお休み
明日もきっと遊ぼうね

(モーツアルト歌曲集から――なかにしれい作詞)


いまさらですが、
子供の日からもう10日あまりが経ちました。
自分だけの感じで言えば、年々家回りに泳ぐ「こいのぼり」の数が減っているように思います。
少子化現象の昨今、それもまた当然なのかもしれません。

風が爽やかな春の一日でした。
そんなことを考えながらの散歩の途中、学校帰りの小学生三、四人(2~3年生?)とすれ違いました。
楽しそうにふざけあいながらの帰り道です。

そんな時、いつも何気なく声を掛けることが慣わしになっています。
「おお~、元気そうだね!!」「車に気をつけなよ!!」「あまり道草しないようにね」とか・・・

このとき、もう一言声を掛けました。「ぼくたち何年生かな?」って。

一人が応えました。
「しらないひとと、しゃべっちゃいけないんだよ・・・」

べつな一人も言いました
「そうだよ、はなしかけられたり、ちかよられたりしたら、にげるかたすけをよぶんだよ・」と

瞬間でしたが、立ちすくみました。でも直ぐに「頭が理解」しました。
そうなんです。
このこども達は、近ごろ先生や親が言う警句をしっかりと守っているのです。

「じゃあねェ~」とあいさつ言葉を言いながら歩き始めたのですが・・・・・
心のなんと重たいことか、、、、、、

ここ数年、この国での子供の置かれている環境は厳しいものがあります。
厳しさを通り越して「悲惨さ」が漂ってきています。
「岸和田事件」に象徴される家庭内での虐待の多さ、他人による突然の「殺傷」「連れ去り」などが毎日の新聞紙上を賑わせます。

ことさら「連れ去り」事件に対処する為には、学校、家庭、地域、の見張りにも限界があります。
どうしても子供たちに「理不尽な教え」を刷り込み、自衛させねばなりません。
教える側のこころの辛さ・・・

それ以上に、人格形成の初歩段階、最も肝心なこの年代に「他人を疑ってかかれ・・・」と教えられる子供たちの悲劇・・・・

この子らが成長した時の「この国のありさま」はどうなってしまうのか? 想像するだに暗嘆たる思いがするのです。

軒々に「こいのぼり」が高々と泳ぎ、こども達に「人間性豊かなこころ」がすくすくと育つ日が、一日も早くおとずれますことを強く願わずには居れません。
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