kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

どれだけできるか

2019-01-15 | 陸上競技
月曜日。祝日なので朝から練習としました。この日はtb高校からkrkが練習に来てくれました。先日の冬季合宿ではハードルを跳びたいといっていたのですがなかなか時間的にそこまでいきませんでした。今回はそれを補うべくハードル中心の練習をすることにしていました。更には他校のヨンパの女子選手も来てくれることに。ありがたいですね。

練習に関しては競技場でやるか学校でやるか悩みました。今の段階でできることを考えたときにまずは学校でトレーニングとハードルを組み合わせてやるほうが良いだろうなという結論に。一緒に練習をしてもらうことにしました。競技場でやるという選択であればうちの選手は学校で単独でやることになったと思います。競技場には行かない方向で考えているので。

練習開始は8時半から。電車の時間に合わせて実施しました。早く始めてもよかったのですが遠方から来てもらうので時間を合わせました。練習は基本的なことから。先日合宿で行ったメニューが入ってくるので外部から来てもらっても大丈夫。バランス系からやっていきました。そのまま体幹強化サーキットへ。上半身メニューと下半身メニューに分けて実施しています。うちの選手にとっては「いつも通り」のメニューですが初めてやる選手にとっては結構しんどいのではないかと思いますね。天気が良かったこともありかなり汗をかいていました。これだけでかなりの負荷になると思います。

そこから車系とワニウォーク&エビジャンプ。体幹をうまく使うための練習です。負荷をかけるという意味よりは身体をどのように動かすのかというのがテーマですね。

こればかりはやれないので。チューブもも上げをやってからスイッチング。身体の前で脚を動かすイメージを重視。流れを大切にしています。普段よりも時間をかけられないので休まずにやっていく。スイッチングからそのままタタタとタタタタのスイッチングへ。うちの選手はある程度できるようになってきたかなと思います。まだ足が回ってしまう選手が出てくる。どうすれば改善できるのか。考えなければいけません。いつまでも同じ課題を克服できずにやっていくというのはやりたいこととは異なるからです。

ハードルドリルをやる前に「壁抜き」を入れました。これは前も書きましたがいつの間にか練習メニューから外れていた部分です。ほかの学校でもやっているのを見かけますがちょっと形が違う気がします。うちの練習が違うという意味です。本来的な狙いで壁抜きをやっているのはtb高校だけかなと。うちはその部分と少し変えています。できるだけ大きく重心を動かすための練習になっています。その際、ハードルがあると直線的に運べます。学校にハードルがないのでチューブで代用していました。しかし、正確性を上げるためにはやはりきちんとやる必要があるなと思います。原点に返るという考え方の下、しっかりとやっていきたいと思います。

ここまではうちの選手もハードル組も一緒に。そこから分かれることにしました。私は「お客さん対応」です。練習に関してはうちの選手はある程度自分たちでやってもらう形になりました。ここで不満が出るようであれば結局選手としては大成しないと思います。毎日他校の選手の指導をしているわけではない。通常はうちの選手が最優先です。この日のみ。その意味が分かるかどうか。メニューの意味をしっかりと理解するためにもやってもらわなければいけません。

うちのメニューはそこからハードルドリルをやってスイッチングラン。ミニハードルを使って走る種目と倒して走る種目のみとしました。見ていると足が合わなかったりする部分がありました。土曜日にかなり走れていたというのもあるのですが若干見劣りしました。この理由は何か。しっかりと分析していかなければいけません。

ハードル練習をメインに見ていたのでこの辺りからは細かいところは見る事が出来ていません。チューブ走をやってからマーク走。チューブ走の時に膝締めの甘さが目につきました。言われなければなかなか意識しないというのではちょっと先に進めません。指摘はしましたがそれに対してどう対応するか。きちんとやろうという意識があるかどうかで行動に差が出てくると思います。

マーク走も1本行ったら壁膝締めをやると良い。これも工夫というか自分達が何を目指してやっているかです。なかなか定着しません。こういう部分に対して物足りなさを感じます。与えられることに慣れすぎているのかもしれない。グランドに来ればメニューが提供される。それが当たり前になっているので貪欲さがなくなる。何をしているのか。

スピード刺激を入れるためにトーイングを。冬の間にオーバースピードトレーニングを入れるというのは常識的に考えるとないと思います。脚づくりをする時期だからもっと距離を踏むべきだと。私は常にトップスピードの向上を求めています。冬だから全力で走れないということはない。スピードは頭打ちになります。冬であろうが刺激を入れ続ける必要があると考えています。もちろん感覚の話でしかないですが。

スピード刺激を入れてから10バトンと25並走。全て2本ずつとしました。あろうことかバトンが落ちる。ありえません。バトン練習が雑になることに関しては絶対に許されることではありません。原因を明確にしなければいけない。練習であってもバトンが落ちるというのだけは許せません。怒るとかではなくきちんと考えなければいけないと思います。

本来であればここからの補強はハードル組も一緒にやりたかったのですが諸事情によりうちの選手のみ。股関節強化サーキットを。細かくは見ていません。繰り返しになりますが自分達でどれだけできるかというのは大切だと思います。この手の練習は手抜きをしようと思えばいくらでもできます。しかし、抜いたところで何も生み出さない。誰のための練習なのかを考えればそこに意味はないのは分かります。

そこから再び走る。DM走をやってから複合走。ここに関してはほぼ見ていません。どのような形でどのような走りをしていたのか。自分で意識できないなら互いに見合えば良い。それにより練習課題は明確になります。自分が狙いにあった練習ができているかどうか。自分はできていると思っても実際にはできていないことかある。それを指摘してもらえるかどうか。毎回毎回私が指導するというのが当たり前という感じになる。そこから抜け出してもらいたい。今回は良い機会だったのではないかと思います。質を上げられるかどうは本人達次第ですから。

最後に走ろうと考えていたのですが他の部活動との兼ね合いで予定より走る量が減りました。140-90-60で終わりにしました。そこまでにそれなりに走っているので問題はありません。可能であればもうすこし走りたかったのですが。1週間に何回かは走らせたいと思っています。スピード持続のために最低限の距離を踏みたい。

細かく見れていないのですがちょっと物足りないなと感じました。声も出ませんし。強制してやらせるのは面白くない。そこに価値を見出せなくなりました。本人達が望む形になるかどうかは取り組み次第です。今はまだ届かないでしょうね。そんな感覚があります。

ハードルの練習に関してはまた別に書きます。とりあえず記録しておきます。
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きっかけ

2019-01-15 | 陸上競技
思うことを。

今少しだけ指導できるようになってきたかなと感じています。この「少し」をどのように捉えるかは分かりません。前の記事にも書きましたが力のある選手に1人出会えればそれなりに結果は出ます。一度結果を出せばそれで競技のことが分かったとはならない。

私としてはやるべき動きは明確になってきていると感じていますが、それを身につける方法論をどのようにするかというところに腐心している感じでしょうか。そこを考えるためには動き理解しなければいけないし、課題となる部分明確にしていかなければいけない。見る目を養わなければいけない。論理的に破綻しないような所が大切だと考えています。

陸上の指導を始めて数年間は完全に「経験則」でやっていました。今考えると恥ずかしい。この辺りのことは何度か書いています。陸上に関する書籍を読み漁った気がします。その中でこれは良いなと思う練習を取り入れたりしていました。blogの書き方自体もかなり微妙。今の書き方とは全く違いますね。

指導者としての成長のキッカケになったターニングポイントはいくつかあります。指導を始めて3年目に初めて中国大会に進んだ時です。この年合併がありesk先生と一緒に指導する機会に恵まれました。その関係もあり師匠と話をする事が出来ました。合宿に誘ってもらって技術的な部分について学ぶ。これまでやってきた事の根本から覆される感覚。経験則でやっていた部分が大きかったのだと思います。

このタイミングでkbi先生と一緒に練習をさせてもらう機会もありました。師匠とkbi先生の動きに関する考え方はほぼ同じ。しかし、アプローチの方法が異なります。ここも大きな刺激になりました。ひたすら電話したりメールしたりして二人に聞きまくりました。自分の指導を少しでも改善するために。なかなか分かってもらえない感覚だと思います。普段の会話で技術論を少し語るだけで「わかった」となるほど簡単な話ではありません。何度も何度も一緒に練習させてもらって話を聞いて初めて少し見えてくる部分。指導者としての姿勢を決める大きなきっかけだったと思います。

その数年後、「もっと多くを知りたい」という欲求が強くなりました。県内ではそれなりに選手も活躍するようになった。それでも物足りない。もっともっとできるのではないか。そう感じた時にsnz先生の紹介で当時tmk高校のhsg先生の所に行く機会を与えてもらいました。ここでも大きな刺激をもらいました。練習に対して様々な道具を用いて進めていく。身体作りを中心にして練習を作る。単純な補強ではなく「狙いとする部分」をしっかりと意識しながら。シャフト補強などは今でもずっと続けています。ここで経験させてもらった選手が県総体で優勝したりIHに進んだりと大きな結果を出してくれました。

この時に県外に出る大切さを痛感しました。地方で小さくまとまっていたら何も生み出せないのではないか。勝負するのは県内ではなく中国地区。更にはもっと大きな枠で全国で勝負しなければいけない。そう考えた時に枠を壊すという感覚が必要だと思いました。先日、hsg先生とやり取りをする中で「アメリカにコーチングを学びに行く」と言われていました。すごいエネルギー。世界で何をするかというのを考えた時に必要なことなのだと思います。雲の上の存在ですね(笑)。

初めてインターハイに進んだ年、沖縄でmysの活躍を見ました。前年、奈良インターハイで100mHでワンツーフィニッシュをしていました。活躍する姿をみてぜひとも勉強してみたいと思いました。当時、4継でインターハイを目指したいと本気で思い始めていた時期でした。リレーについて学ぶ機会を作りたいという部分が大きくありました。縁もゆかりもないのに(笑)。どうしようかなと思っていたら「見学学事視察に行っていい」と言われました。ナイスタイミング。ぜひともmysに行きたい。商業高校で国公立進学率が高いというのも大きな理由の一つでした。図々しく申し込んで行きましたがtks先生がいらっしゃらない。後日電話をして無理矢理お願いをする。

tks先生から学んだことは大きかったですね。女子の指導が中心の学校。その中でどのように関わるのか。「指導ができるのは選手がいてくれるから」と諭されました。上手くいっていない時期でした。そこに気づいて諭してもらう。指導をする中で何を大切にしていくのかを学ばせてもらいました。これも大きなきっかけです。結果、リレーでのインターハイにつながりました。

で、今の学校に赴任してgt先生と一緒に大阪へ。関西の学校の練習にあこがれている部分がありました。そこで当時hrk高校で指導されていたmtm先生の所へ。「走りと身体作りの連動」を感じる。更には「動きの精度」を求め続ける部分。ドリル系ではなく「やっていたら自然に動きが身につく」ような練習を各所に取り入れている。今までは「ドリル」で走りを作るという部分がメインでした。しかし、やりたいことが多くて時間が足りなくなる。それに対しての「答え」がmtm先生の所にありました。

これにより指導スタイルの激変が生まれました。指導を始めた当初の内容とは全く違います。前任校でやっていた部分とも大きく違う。mtm先生には本当に感謝しています。今の3年生が1年生の冬に大阪に行って「なかなか難しい走りですね」と言われました。オーソドックスな走りとは程遠い部分。だからこそ「きちんと指導することで対応する」という感覚を持つことができました。結果はそれなりに。リレーでのインターハイを果たすことができました。12秒15、12秒30、12秒67まで行きました。大阪に行っていなかったらここまでにはならなかったと思います。

多くの人に与えてもらった「きっかけ」をどのように生かしていくか。人にはそれぞれ天気になる機会があると思います。それを見逃していたら成長はない。絶対に転機がある。私自身がそれを経験しています。もっともっと競技を好きになってくれればいいなと思います。私は特殊なのかもしれませんが。きっかけは誰にでもある。それをきっかけと思えるかどうかです。

まとまりませんが。ということで県外からの来客をしっかりと「接待」しようという話になるわけです(笑)。何の話だ(笑)。
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