kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

感覚の「差」

2014-11-06 | 陸上競技
ちょっと真面目に。

ここ最近の練習を見ていて「差」を感じます。同じことを話してもきちんと感じ取って伝わる者と表面的な理解しかできない者がいる。これは以前から分かっていたことですが改めて「温度差」を感じるようになりました。

女子、県体後ミーティングを行いました。現時点でリレーで戦える可能性が十分に出てきました。これを今後どのようにしていくか。「陸上競技を最優先」で考えるという話をして「覚悟」を持つようにと。これは普段から言っていることですが限られた時間を有効活用するためには今までのような甘い考え方では勝負できません。インターハイ前、「甘いものは食べない」と言っていた選手、気が付けば通常通り好きなものを好きなだけ食べるようになっていました。結局はその程度の「覚悟」なのです。自分の競技にとってマイナスになる可能性があるモノを排除できずに「やりたいこと」だけを求める。強くなりたいという部分と好きなことを好きなだけやりたいという部分は並列には並ばないと思っています。「才能あふれる選手」であればそれができるのかもしれません。しかし、このままでは絶対に戦えない。そんな話もしました。

月曜日、女子はバッサリと髪を切ってきました。これは「覚悟」の現れととらえることができるのか?分かりません。表面的な変化がどれだけあっても実際に「中身の変化」がなければ次も同じことを繰り返します。これまでその状況が続いていました。女子で大幅な変化場見られるのはキャプテンだけだと感じています。女子の責任を一人で大きく背負って物事に取り組んでいます。その「覚悟」が確実に行動に現れます。県新人で一人だけ決勝に進出、高校に入って初めて個人入賞を果たしましたが全く持って「満足していない」様子でした。7位に入ったのですが後半の流れが非常に悪く自分のレースができていない。上位入賞の可能性があったにも関わらず十分に力を発揮できなかった。これが「取り組みの姿勢」に大きく出てきます。

県体では自己ベストを更新して5位。これも3位入賞の可能性があっただけに納得はできていないでしょう。こういう部分が確実に行動に表れます。同じ話をしても「絶対に強くなりたい」と思う者には話が入ります。それなりに聞いている者とは大きな「差」が出るのです。髪を切ってきました。全員で申し合わせたのかもしれません。しかし、本当に「覚悟」を持って髪を切ってきた者がどれだけいるのか?雰囲気的に切ろうという感じになったので切ったという者もいるはずです。それが行動に現れる。

どのタイミングだったか忘れましたが「練習後の栄養補給」の話をしました。「タンパク質の摂取」を素早く行うことで身体作りがきちんとできる。勝負をするために自分自身が何をするか。言われたからやるのか、自分自身のためにやるのかの違い。火曜日の練習後、ふと見てみると女子キャプテンが何か食べています。聞いてみると「前に先生に言われたから持ってきて食べている」とのこと。簡単にタンパク質を摂取するためには「ゆで卵」が良いんじゃないかと話していました。練習後にプロテインは取らせていますがそれだけでは不十分だと思ったので話していました。それも「卵白の部分がタンパク質が多い」という話をしていたので本当に白身の部分だけを持ってきて食べています。黄身ははどうしたのか?と聞くと「お母さんに食べてもらっています」との返答。いや、これは確実に変わってきてます。「勝負したい」というのが言葉だけではなく行動に現れる。間違いなくこれは変化の一部だと思います。これ以外にも絶対に変わっています。

練習の様子を見ていると合間に動きの確認をしています。他の者がぼーっとしている時間を女子キャプテンは動きを確認する。元々気が弱い部分があるのですがそれがかなり変化を示しています。キャプテンになったから変わりつつあるのか、本当に戦いたいと思うから変わりつつあるのか。どちらが先かは分かりませんが確実に変わってきています。同じ話をしても他のメンバーは大差ありません。本人たち的には「強くなってやる」という気持ちがあるのかもしれませんが、本当に変わってきている選手と比べると「差」があります。この「差」はもうしばらくすると「取り返しのつかない差」になると思います。この部分が分からない限りは絶対に勝負できるレベルにはなりません。

「競技を最優先に考える」という意味。言われたからやる、怒られるからやるというレベルの選手は絶対に伸びない。自分のためにという感覚が持てれば行動自体が変わるのです。どうすれば自分が少しでも強くなれるのかを考えると時間の使い方も変わってきます。一人だけの変化では不十分。単独で勝負するレベルになってくれる可能性は十分にあります。その姿を見て周りがどう感じてどう変わるのか。微妙なところではあります。

どこまで伝わるのでしょうか。確実に「差」が生まれます。誰のために毎日練習しているのか。ここが全てを決めると思っています。
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刺激

2014-11-06 | 陸上競技
書きたいことがあるのですが、練習について書いておかなければ間違いなく忘れてしまうのでそちらを優先して記録しておきます。ここ最近blog書くのがちょっとしんどくなっています。前は書いておきたいことがたくさんあったのですが、今はそれ以外の時間が多くなってしまって時間の確保ができません。頭の整理をしながら書くとどうしても20~30分くらいかかります。情けないことですがこの短い時間が確保できないという状況。余裕がないのでしょうか。ここは付け加えになるのですが書いている途中に力尽きて寝てしまいました。20時30分までの記憶はあるのですが・・・。小学生より寝るのが早いって・・・。

火曜日、朝は前日の練習の流れを意識してもう一度バランスディスクを使って軸作りを行いました。身体をうまく使うという感覚、不安定な中で軸を作る。この感覚を身につけることができれば随分違ってくると思います。何も考えなくてもスピードを出して走ることが出来る選手は数限りなくいます。うちは普通のチームです。普通の選手が集まってやっていますから普通の練習をしていたら力が上の選手には勝てないと思います。この冬はこの感覚作りに時間を割きたいと思っています。なかなか理解してもらえないでしょうね。そんなことをやっている暇があったら他の練習をしたほうがいいと言われるかもしれません。それも考え方。急がば回れ。最終的に高いレベルに到達するためには感覚がない選手に感覚を身につけさせる練習をさせていく必要があります。その後は股関節を使った多少やって終わり。

午後は田島に出る選手がいるので男女別れて練習をすることに。基本的な路線は同じですが途中から帰ることにしました。田島があるとはいえ完璧に調整して出場するという感じはありません。高校生の大会は基本的には10月で終了しています。今年はたまたま田島の開催が遅かっただけ。チームとしても進み具合が遅いのもあってちょうどいい時期に大会があるなという感じでとらえています。シーズンベストを出せれば良いなという感じではいます。

アップはメディ投げをしてからいつも通りのハードルドリル。特別何をするというわけではありません。私が到着したときにはアップが終わっていました。ここ最近は最初から練習を見るということがなかなかできません。こうみえても一応担任もやっているのでそちらの対応もしなければいけないので。授業の時に生徒に「マルチタスク」の話をします。一つの仕事だけやっても実際は働けない。複数の仕事を同時に展開する必要があるのです。生徒に求める分、私もやらなければいけないと思っていますが、想像以上にバタバタします。処理能力が低いだけなのかなと思いますが、通常業務のレベルではないという気がします。「授業だけやっておけばよい」ということは全く持ってありません。それ以外の業務が尋常ではなく多い。まー言っても仕方ないのですが・・・。

話が飛んでいます。すみません(笑)。その後、並走、バトン合わせ。女子は1本ずつとしました。本数的に抑えたいのがあったので。1本ずつ行い比較的スムーズにわたりました。が、この部分にも問題があります。今やっと「渡るようになった」のです。これからはもっと細かい部分まで考えていかなければいけない。安定したバトンパスのためには「渡る場所」というのも大きく影響してきます。そこを意識してみてみるとまだまだこちらが求めるところとは違う。渡るだけでは勝負できません。お互いがスピードに乗って渡すところが必要。今の状況では「最低限」のレベルです。インターハイ終了後に師匠に「まだインターハイレベルのバトンではない」と指摘されました。まさにその部分です。「渡ればいい」というレベルで求めていたらこれから先のタイムの短縮は不可能です。男子は「場所の確認」さえもしていない状況でした。「一生け名やっているのに」という部分が強く出ていますが、実際のところこういう部分に「取り組みの姿勢」が出てきます。こちらが求めること、本当に必要なことができていない。「頑張っている感」だけが前面に出る練習は良いことにはなりません。

女子は考えさせました。どうすれば「渡す場所」を変えることができるのか。2本の予定を3本に変更して1-2、3-4でもう一度確認。かなり悩んでいました。簡単ではありません。技術的な部分だけではなく走りの部分に影響するからです。理想はもらう側がきちんと加速に乗ってバトンをもらうこと。加速段階で声がかかると上手く加速できなくなります。「渡ればいい」という考え方であれば良いのかもしれませんが、次走者の走りに影響することを考えるとやはりもっと細かい部分が必要になるのかなと思っています。冬期に入る段階でもらった側の課題も明確にして期待と考えています。

女子はトゥトレを1本。刺激という意味合いが強い。田島は100mだけですからそれほど大きな負荷をかける必要はないと思っています。逆に疲れを抜いていくくらいがいいのかなと。短長と短短の調整方法はやはり若干異なる気がします。今更そんなことを書くのかという話ですが(笑)。どちらも疲労を残さないという部分では同じ。しかし、なんとなく違う気がします。今のところ上手く言葉で表現できませんが。もう少し時間がたてばなんとかなるかもしれませんが今は割愛。最後にスタートの確認をして終了。まずまずでした。先週の疲れが抜けてくる時期です。超回復という考え方からするともう少し時間を置くともっと動くようになるだろうなと考えています。最低限の本数で上手く疲労を抜きながらやっていけたらと思っています。

男子はタイヤ引きをひたすら。距離的には60mで。これも動きを考えながらです。何人かはとにかく引っ張るというだけになってしまいます。練習の途中途中で指示を出しながらやっていきました。本人の意識次第と言いながらもなかなか浸透しません。こちらが話している意図を上手くくみ取れないという状況を打破できない限りは変わらないと思いますね。こちらはかなり時間がかかると思います。「考え方を変える」という状況を生み出さなければいけません。簡単なことではない。

想うことがあります。これは別に。
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